『モンスターハンターワイルズ:アセンダンス』の新アクションで初手ガン攻め、便利すぎて「いつ使うか」悩む。チャアク・スラアク・ガンランスで、新たな“先生”とテオに挑んだ先行プレイ

東京ゲームショウ2026にて体験できる『モンスターハンターワイルズ:アセンダンス』試遊版を事前にプレイすることができたため、その内容をお届けしたい。

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現在続々と新情報が公開されている『モンスターハンターワイルズ』の超大型追加コンテンツである、『モンスターハンターワイルズ:アセンダンス』(以下『アセンダンス』と表記)。このたび東京ゲームショウ2026にて体験できる試遊版を事前にプレイすることができたため、その内容をお届けしたい。なお、本稿で取り扱っている武器の種類は「チャージアックス」「スラッシュアックス」「ガンランス」であることに留意して欲しい。

『モンスターハンターワイルズ:アセンダンス』は『モンスターハンターワイルズ』の超大型追加コンテンツである。発売日は2027年を予定している。マスターランクを始めとする、さまざまな新要素が追加されるコンテンツである。なお、記事中に引用している画面は開発中のものにつき、実際の仕様とは異なる場合がある。


簡単に新要素を説明

試遊体験の内容に移る前に、『モンスターハンターワイルズ』における武器アクションの特徴と「ブースト状態」に関して、簡単に概要を説明しておこう。『モンスターハンターワイルズ』は戦闘において、“ターン制”が薄れたことに大きな特徴がある。モンスターへの対応1つ1つが上手ければ上手いほど、ハンターが攻める時間が長くなっている。たとえば、「鍔迫り合い」や「相殺」アクションといった、カウンターやジャストタイミングでのガードを「プレイスキルの上達目標」として導入した武器種がかなり増えた。この動きを補助する「集中モード」や「移動しながら攻撃可能なアクション」の増加なども、本作の特徴を表現する要素として挙げられる。

合わせて、本作のモンスターは強くなればなるほど、アクションが高速化していく、攻撃と攻撃の間における継ぎ目が短くなっていく印象を受ける。相殺や回避、ジャストガード、地形ギミックの活用といった、適切なアクションを適切な時にきちんと決める実力があってはじめて、狩猟が可能になるモンスターが登場していったように思う。

そして、『アセンダンス』にて導入される「ブースト状態」とは新装備「ブーストブレイサー」を起動することで、一定時間アクションが強化される状態を指す。起動にはブーストゲージのストックを1つ消費する必要がある。ゲージはモンスターに攻撃を当てたり、時間経過で溜まっていく。クエスト開始時にはMAXの3ゲージ用意されている。「ブースト状態」に移るには、「ブースト発動アクション」という各武器固有のアクションを発動させる必要があるほか、ガード中や特定のアクション中にコマンドを追加入力することでも移行が可能だ。強化内容としてはモーションが高速化していくモンスターに合わせ、短い時間に攻撃を畳み掛けることができるようになったり、全力を出すにあたって準備が必要な武器の取り回しが楽になったりといったことが可能となる。また、「ブースト状態」とは別に、各武器それぞれに新モーションが追加されている。


「アラケータ先生」を相手に、「ブースト状態」を体感

ここからは試遊内容の紹介に移る。まず筆者が体験したのは、手に馴染んでいる「チャージアックス」を使って、「アラケータ(ボス個体)」の狩猟を行うというものだ。舞台となるのは新しいフィールドである「雲居の遺跡群」。文字通り、雲間に浮かぶ遺跡をベースに形づくられた地形ということで、高低差と上昇気流の存在を特徴としている。セクレトに乗った状態で気流に飛び込めば、滑空しての移動が可能。滑空速度を上げたり、羽ばたいて高さを少し調整することもできる。個人的に、青い空と神秘的な遺跡群を飛び回るのは、シリーズにおいて中々に新鮮な体験である。よく見れば本編では先に道が拓けるであろう場所も確認でき、じっくり探索できるときが楽しみである。

観光する時間をほどほどに、チャージアックスを担いでアラケータ(ボス個体)のもとへ向かう。彼の目の前に来たところで、早速「ブースト状態」を試してみる。チャージアックスの「ブースト発動アクション」は2種類存在する。剣状態から発動すると、剣撃エネルギーを蓄積させ、ビンのチャージを行いながら切り込んでいく。属性強化や剣強化に派生可能だ。斧状態で発動すれば、ビンのチャージだけでなく、攻撃前にガードポイントが発生。このタイミングでガードできると斧強化状態になる。攻撃しながらのビンのチャージは本当に心地よい。限定的な状況でしかできなかった斧強化の自由度も上がっていて嬉しい……。斧の時点でガードが可能になる快適性以上に、高速化するモンスターに対して準備に相当する攻撃を必死に当てることなく、「高出力属性解放斬り」を最初からブンブンする気持ちよさよ……。

とはいえ、アラケータも一方的にやられるつもりは無いようだ。群れのボスとして、子分と積極的に連携しながら、空中を飛び回りつつミサイルのように突っ込んでくる。スタッフいわく、「先生」ポジションのモンスターらしいが、マスターランクの先生なだけあって、モーション1つ1つが速く、キビキビしている。そのぶん「相殺」アクションの勘所も分かりやすい。「ブースト状態」以外の強化要素として、チャージアックスには「追撃高出力属性解放斬り」に相殺の機能が追加されている。ボタンを長押しすることで、攻撃をするタイミングを調整可能だ。

合わせて、「超高出力属性解放斬り」もパワーアップ。属性強化状態の時に限り、ボタンを長押しすることで、剣撃エネルギーをビンにチャージしながら攻撃することができる。追撃の相殺で隙を作り、大技を打ち込む、というデザインなのだろう。モンスターの高速化に食らいつく分かりやすい強化が成され、立ち回りが快適になっている。試遊前、筆者はこんなことを思っていた。「一定時間の強化」を行う仕様って、非強化時が相対的に窮屈な体験にならないか、と。少なくともチャージアックスにおいては杞憂である。

この他にも、アラケータ先生を相手に「ブースト状態」時のアクションを試してみる。剣強化に必要な「剣:超高圧属性斬り」は、タメに応じてビンを消費しつつ、ぐるっと回転斬りを繰り出す。この後に発生する剣強化状態は、一定時間、剣撃エネルギーが溜まりやすくなる。剣状態の「ブースト発動アクション」からも派生でき、ビンのチャージや各強化の移行をスムーズにするものだ。個人的に、剣強化は戦闘中にするほどではないという認識でいたため、今回の強化内容は嬉しい。モーションがディノバルドみたいでカッコいい。変形武器は積極的に色んなコマンドを入力してこそである。

攻撃を重ねてアラケータがダウンすれば、超大技である「フルリリースディスチャージ」の出番だ。「超高出力属性解放斬り」と置き換えになる技であり、斧状態の「ブースト発動アクション」からも発動可能。ビンを全て使う、属性強化時にビンをチャージする大技なのは共通しているが、後隙が短く、直ぐに次の行動へ移れるのが嬉しい。ぶっ放してブースト時間が終わる、ということにはならない。そうして、新しいブースト状態を堪能しつつ、アラケータを狩猟完了。「ブースト状態」は限られた時間内に攻撃を叩き込むデザインであると同時に、チャンスタイムに使うだけに留まらない汎用性を持つことが分かった。そして、追加モーションを通じ、平時の状態でも相対的に窮屈にならないような工夫も見られた。次はシリーズお馴染みの古竜と対面である。


テオ・テスカトルと触れ合う

アラケータの狩猟の次は、炎王龍テオ・テスカトルの討伐にチャレンジ。たてがみのフサフサ具合や、鱗粉の煌めきに時代の進歩を感じつつも、モーションは『モンスターハンター:ワールド』時代がベースになっているように思える。スタッフの方曰く、テオ・テスカトルのクエストは極めて難しい内容にしているそうだが、こちらも長年戦っている。やれるだろう。根拠の曖昧な自信を拠り所に、今回はガンランスとスラッシュアックスを携帯して戦った。『アセンダンス』ではアップデートにより、セクレトに騎乗せずとも武器が切り替え可能になっている。平時はスラッシュアックス、怒り時はガンランスで立ち回ることを想定していた……。ちなみに、スラッシュアックスは「ブースト状態」に移行することで、一定時間、専用ゲージの管理が非常に快適になる。

「ブースト発動アクション」は斧と剣でそれぞれ内容が異なる。斧で発動すれば、スラッシュゲージが溜まり、当てれば全回復。剣で発動すれば覚醒ゲージが溜まり、攻撃を当てれば高出力状態に到達する。「ブースト状態」では両方の変形攻撃に追撃が用意されるほか、「属性解放突進突き」として、ダッシュから零距離解放突きを行ったり、そこから「急襲空裂斬」に派生する。非ブースト状態でも使用できる新要素としては、斧状態における相殺斬り上げがボタン長押しにより攻撃タイミングを調整可能になったほか、斧の縦斬りの派生として、移動しながらの二連撃が導入されている。「ブースト状態」の技はそのすべてが火花のエフェクトと相まってケレン味に溢れている印象だが、スラッシュアックスの派手さは際立っている。

見慣れたモーションに対して、こちらは強化されたアクションを使い立ち回る。しかし、本当に火力が尋常ではない。ちょいちょい挟まる新モーションとブーストブレイサーの使用タイミングの考慮が判断を狂わせ、思考が鈍った瞬間に致命傷だ。美麗になったテオ・テスカトルは猫科っぽい見た目が強調されて少し可愛いが、攻撃の威力はまったく可愛くない。極めつけはお馴染みの全方位攻撃「スーパーノヴァ」である。強化されていない試遊段階の装備なこともあり、当たったら即キャンプ送りだ。

2回ともスーパーノヴァを被弾し、ガンランスを最初から握り始める筆者。ブースト発動アクションは突撃から相殺効果を持ったフルバーストや竜杭を突き穿つ攻撃に派生する。そして、「ブースト状態」のガンランスは通常時からモーション速度が分かりやすくアップ。攻撃の密度が増し、高速化したモンスターの動きについていけるようになった。「アサルトリロード」という攻撃と回避と装填が一体になったアクションが導入されたり、薙ぎ払い攻撃が十字を描く2連攻撃にもなっている。非ブースト状態でも使えるアクションは「竜杭ラピッドバースト」と、「零距離竜撃砲」だ。どちらも薙ぎ払い⇢竜杭突きから派生する。前者はボタン連打で威力の上がった竜杭弾を発射し、後者は文字通りモンスターに張り付いて零距離から竜撃砲を放つ。

なお、竜杭砲と竜杭ラピッドバーストは、攻撃しながらのリロードである、「装填切り」に派生できる。強化されたガンランスは普段はガード主体に立ち回り、ゲージが溜まり次第、ブースト状態に移行。ガンガン攻めるというスタイルをイメージしているのだろう。しかし、新しいアクションを持ってしても、時間が足りない。実力はもっと足りない。雪辱は製品版で晴らすと誓ったのだった。

最後に残された時間を使って、Nintendo Switch 2版『モンスターハンターワイルズ』の携帯モードをプレイ。筆者は激しい水の表現でもソフトが快適に動くか見たかったので、ラギアクルスのクエストを選択した。結果としてはスムーズに動作していた。画質については携帯機相応ではあるが、視認性自体は悪くなく、出先の限られた時間内で遊ぶ分には十分である。何より、友達とワイワイ対面で遊べるようになっているのが嬉しい。欲を言えばクロスセーブも欲しいが、現時点におけるすべての主流ゲームプラットフォームに対応したマルチプレイゲームというのは、それだけで凄まじいことである。

筆者の試遊体験は以上となる。「一定時間アクションが強化される」という独特な要素である「ブースト状態」は、単にチャンスタイム中の攻撃を強化するのみならず、極めて高い汎用性を持つため、使用タイミングの考慮という戦略が発生しているという興味深いギミックである。それでいて、非ブースト状態が相対的に窮屈な体験になっているわけでもない。製品版にはおそらくブースト状態を管理するスキルも登場するだろう。そして、この新要素をフル活用する必要がある新モンスターも登場するに違いない。『アセンダンス』の発売が実に楽しみになる試遊体験であった。

モンスターハンターワイルズ』はPC(Steam)/PS5/XBOX Series X|S向けに発売中。Nintendo Switch 2版が12月4日に発売される。そして大型DLC『アセンダンス』は2027年に発売予定だ。

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Takayuki Sawahata
Takayuki Sawahata

娯楽としてだけではなく文化としてのゲームを知り、広めていきたい。ジャンル問わず死にゲー、マゾゲー大好き。

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