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『ファイナルファンタジーVII リベレーション』先行プレイ感想。自由に空を飛び、降りた先には高密度フィールド、圧倒的「オープンワールド」体験
『ファイナルファンタジーVII リベレーション』を1時間試遊して得た感想をお伝えする。

スクウェア・エニックスは、『ファイナルファンタジーVII リベレーション』を4月8日に発売することを発表した(関連記事)。本作は「ファイナルファンタジーVII リメイクシリーズ」の完結作であり、1997年に発売された『ファイナルファンタジーVII』の終盤が最新技術を用いて表現される作品だ。
待望の発売に向けて注目が高まるなか、弊誌は本作のメディア向け試遊会に参加することができた。gamescomでメディアおよびインフルエンサー向けに出展されたハンズオンデモと同じ内容を1時間試遊して得た感想を本稿でお伝えしたい。なお、今回の試遊はPS5 Proを用いて実施された。

自由度とシームレスな移動で高まるオープンワールドの度合い
「ファイナルファンタジーVII リメイクシリーズ」は第1作『ファイナルファンタジーVII リメイク』と第2作『ファイナルファンタジーVII リバース』が発売済みであり、『ファイナルファンタジーVII リベレーション』は第3作となる。本作を試遊して最初に気づいたのは、オープンフィールドを備えていた第2作よりもオープンワールドの度合いが高まっているところだ。
オープンワールドを厳密に定義することは難しいが、必要な要素としては広大なフィールドや高い自由度などが挙げられるだろう。そうした観点からすると、本作は間違いなくオープンワールドのRPGだ。試遊では開始直後から広大なフィールドにアクセスできるようになり、いくつものクエストが受注できるようになる。どこに行くのか、どのクエストから進めていくのかをプレイヤーが自由に選べるようになっていた。試遊は飛空艇のハイウインドのなかでキャラクターが会話しているところから始まり、その直後には9つものクエストが同時進行的に立ち上がる。クエストによって目的地も異なっており、ゴンガガやコスタ・デル・ソルといった過去作でおなじみの場所でそれぞれのクエストをこなしていく。
フィールドがシームレスにつながっているということも、オープンワールドにとって欠かせない要素のひとつだろう。本作はワールドマップを飛空艇で移動し、目的地の上空からパラシュートで飛び降りる構造となっている。降下中の様子もリアルタイムで描かれるため、景色が秒単位で変わっていく。クエストの目的地に空からある程度のあたりをつけて、そこを目指して空からダイブしていくことはフィールドがシームレスにつながっていることを実感させるものだった。原作と同じようにワールドマップを飛空艇で移動できることは原作のファンを喜ばせると同時に、オープンワールドらしさを高めるものとなっている。


試遊で私が選んだクエストは、リメイクシリーズで初登場となるミディールで展開されるものだった。クエストの依頼人によると、村で育てているチョコボが逃げ出してしまったという。このクエストをプレイすることで、本作が広大なオープンワールドだけでなく高密度なフィールドを備えていることを思い知った。具体的に言えば、ミディールは高低差の密度が特徴的なフィールドだった。ミディールには熱帯雨林が広がっており、平地とそれ以外の高低差が激しい。こちらもチョコボに乗ってエリアを進んでいき、地形によってはジャンプしたり、空を飛んだりして道なき道を進まなければならない。
縦横無尽に逃げ回るチョコボを追いかけるのは大変だったが、こちらもチョコボの能力を駆使することで追跡し続けることができる。たとえば、間欠泉にチョコボで乗ることで高所に移動できるし、チョコボは空中においても一定の範囲内で任意の場所に移動できる能力をもっている。クエストを進めていくことでさまざまなトラブルが発生し、ときにはバトルをして敵を倒さなければならない場面も登場する。依頼人の問題を解決していくクエストが作中で「なんでも屋」と称されているように、本作のクエストも内容によっては探索とバトルの両方を体験できるものになるだろう。


試遊時間の兼ね合いもあって詳細に知ることはできなかったが、クエスト以外のコンテンツとして、探索やバトルについてのやりこみ要素もフィールドに用意されていた。たとえば、高難易度の敵キャラクターが配置されている場所やそのフィールドに生息する動物の写真撮影といったものだ。ミディールだけでも多数のコンテンツを備えていることがうかがえたが、ほかにもいくつものエリアがあることを考えると、これらは氷山の一角に過ぎないのだろう。


新要素ウェアでプレイヤー独自の戦い方を追求できるバトル
「ファイナルファンタジーVII リメイクシリーズ」は、バトルについても作品を経る度にブラッシュアップされてきた。原作はターン制コマンドバトルだったが、リメイク第1作はアクションとコマンドが融合したバトルシステムとなった。第2作の『ファイナルファンタジーVII リバース』では、2人のキャラクターが協力することで発動可能な連携アビリティによって共闘感が増した。そして、第3作目の『ファイナルファンタジーVII リベレーション』ではいわゆる「ジョブ」に相当する「ウェア」と呼ばれるシステムを導入することで、バトルにおけるキャラクターのカスタマイズが可能となっている。
本作のプレイアブルキャラクターには、それぞれ4種類のウェアが登場するそうで、今回の試遊では「戦士」と「召喚士」のウェアが印象に残った。なぜなら、リメイクシリーズの根底にあったルールを超えて戦うことができるようになったからだ。たとえば、戦士のウェアのときは一定の間隔でATBゲージを消費せずにアビリティを発動することが可能だ。いつでもATBゲージを消費しないというわけではないものの、大技をより気軽に発動しやすくなっている。
リメイク第1作と第2作に引き続き本作でも、基本的にはバトル中にアイテムを使用したり、魔法やアビリティを発動するためにはATBゲージを消費する必要がある。ピンチになったときに回復するためにATBゲージを温存しておくといった戦い方が求められるが、本作で戦士のウェアを装着しているときはATBゲージを消費しやすくなる。これまでのシリーズ作品ではゲージの節約意識が強めでアビリティなどを出し惜しみしがちだった筆者にとって、個人的にはATBゲージを積極的に使っていける戦士のウェアはかなりありがたい。雑魚敵にはATBゲージを惜しみなく消費することで短時間で倒しやすくなり、強敵には回復用のATBゲージを温存しつつも攻撃を着実に重ねることができる。

そして召喚士のウェアは、召喚獣との共闘感をより味わえるものとなっていると感じた。そう感じた最大の理由は、プレイヤーキャラクターと召喚獣で連携アビリティを発動できるようになったことだ。リメイク第1作と第2作のように召喚用のゲージを溜めてフィールドに召喚獣を呼び出すだけでも一緒に戦っている雰囲気は味わえたが、連携アビリティでプレイヤーキャラクターと召喚獣が同時に攻撃している様子を見て共闘している感覚が高まった。
ウェアが導入されることで私はせいぜいアビリティが増えるとばかり思っていたが、それは私の考えが足りなかったところだと痛感している。ほかにもナイトのウェアはリミットゲージを消費することで技を発動できたりと、ウェアによって消費するゲージが変わってくるようだ。試遊ではウェアをプレイヤーなりに活用することで、バトルをより主体的にコントロールできることを実感できた。ウェアのことを熟知する機会のないまま試遊をしたのでバトルにおける立ち回りは華麗とは言いがたかったが、なんとかクリアできる難易度になっていたのも安心したポイントだ。ウェアを前提としたバトルに習熟することで、より強敵と渡り合えるようになればそのおもしろさをさらに理解することができるだろう。


新キャラクターのシドとヴィンセント2人の存在感
今回の試遊ではクラウドやティファといったお馴染みのキャラクターはプレイアブルではなかったが、新規プレイアブルキャラクターのシドとヴィンセントは試すことができた。実際にシドとヴィンセントを使ってみて感じたのは、従来のキャラクターとは異なるプレイフィールになっていることだ。2人の特徴を端的に表現すれば、それぞれ「近接攻撃と遠距離攻撃」の両方をもつキャラクターといえる。
シドは槍を武器とするキャラクターだ。そのように紹介されるとシドを近接特化のキャラクターと思われるかもしれないが、槍を相手に投げることで大技のターゲットにすることができる。シドはターゲットと見定めた相手をまとめて攻撃するアビリティを持っており、これを発動することで雑魚敵を一層できる感覚が爽快だった。


ヴィンセントも近接攻撃と遠距離攻撃の両方を有するキャラクターだが、自身の通常時と「ビーストモード」と呼ばれる形態によって得意な攻撃が変わってくる。通常形態である人間のときは銃による遠距離攻撃を得意としているが、ビーストモードでは近距離攻撃に特化した性能となっている。モードによって得意な攻撃方法が変わるテクニカルなキャラクターとはなっているものの、それぞれのモードでやるべきことがはっきりしている。そうしたヴィンセントのプレイフィールは、これまでのキャラクターとは一線を画していた。


主人公のクラウドこそ不在だったものの、クエストの道中はかなりにぎやかなものだった。試遊ではユフィの故郷であるウータイに行くクエストもプレイしたが、ユフィの弟子であるという体裁で訪れた一行のリアクションがおもしろい。ヴィンセントが「赤大好きマン」として紹介されてもひたすらクールに振る舞っている一方で、「おらおらのシド」として紹介されたシドはノリノリである。そんな2人は試遊するだけでもかなりの存在感を放っており、ほかのクエストやメインストーリーでも道中でどのようなリアクションをしてくれるかが気になるところだ。


今回の試遊で体験できたのは、『ファイナルファンタジーVII リベレーション』の一部に過ぎない。ただ試遊する限りでも、実際に本作に触れてそのスケールの大きさを実感できた。『ファイナルファンタジー』シリーズでは久しぶりとなる飛空艇での移動に感動を覚えつつ、降り立ったフィールドの密度の高さにも驚かされる。オープンワールドのアクションRPGとして、ほかの作品と比較しても作り込まれている印象を受けた。
「ファイナルファンタジーVII リメイクシリーズ」のバトルシステムはJRPGの代名詞のひとつだったターン制コマンドバトルとアクションを融合させたもので、RPGのバトルを進化させたものだと筆者は考えている。とはいえ、リメイク第1作が発売されたのも2020年でありすでに6年が経過したが、『ファイナルファンタジーVII』リメイクシリーズのバトルは新たな要素を取り入れて先へと進んでいる。試遊における戦士のウェアで積極的にアビリティを使っていける感覚は新鮮で、そのほかのウェアによってさらに新たな戦い方が実現できることに期待したい。
『ファイナルファンタジーVII リベレーション』は、PC(Steam/Epic Gamesストア/XBOX on PC)/Nintendo Switch 2/PS5/XBOX Series X|S向けに2027年4月8日に発売予定。弊誌ではリメイクシリーズおよび本作のディレクター浜口直樹氏へのインタビュー記事を掲載しているので、そちらもぜひ読んでほしい。
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