『スーパーダンガンロンパ2×2』先行プレイ感想。充実リメイク要素と不穏の新モードのバランスよし、つまりは『スーパースーパーダンガンロンパ2』になる可能性

9月17日に開催されたメディアカンファレンスにて、開発中のバージョンを用いたハンズオンを体験。そのプレイフィールをお伝えする。

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スパイク・チュンソフトは、9月17日に『スーパーダンガンロンパ2×2』のメディアカンファレンスを開催した。今回のメディアカンファレンスでは本作に関する最新情報が発表されたほか、開発中のバージョンを用いたハンズオンも実施された。弊誌はハンズオンに参加することができたため、そのプレイフィールを本稿でお伝えしたい。

また、メディアカンファレンスで発表された最新情報については別の記事にまとめている(関連記事)。詳細についてはそちらを読んでいただけると幸いだ。

冒頭から凶器配布で不穏さ漂う「キョウキモード」15分間

『スーパーダンガンロンパ2×2』には、2つのストーリーモードが存在する。具体的には原作である『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』のストーリーを最新技術で堪能できる「オリジナルモード」と、原作から犯人や被害者の異なる新規ストーリーが展開される「キョウキモード」の2種類だ。今回のハンズオンではキョウキモードを15分間プレイし、オリジナルモードを15分間プレイするというレギュレーションだった。ハンズオンでプレイできた範囲は『ダンガンロンパ』15周年フェスに合わせて特別先行プレイできたものとは異なる内容となっている(関連記事)。

本作のストーリーは、ADVパートと学級裁判を繰り返して進行していく。ADVパートにはキャラクター同士の交流が描かれる「(非)日常編パート」と殺人事件発生による捜査パートである「非日常編パート」が含まれる。外部から隔絶された空間で発生してしまった殺人事件に戸惑いながらも、主人公たちは得られた証拠をもとに犯人を突き止めていくのが「学級裁判パート」だ。犯人指名に失敗してしまえば、犯人以外の生徒は「オシオキ」と称して殺されてしまうので、デスゲームとしての側面も強い。

キョウキモードのネタバレを防ぐために、今回のハンズオンでは事件発生前のADVパートのみがプレイ可能だった。メインとなるのは、チャプター1における事件発生前のADVパートだ。体験できる内容はキャラクターの移動や会話シーンなどに限定されていたが、15分という短いハンズオンのなかでも原作とは異なるストーリーが展開されていた。たとえば、モノクマが生徒に凶器に相当するであろう「キョウキ」を配るところは原作との大きな違いだ。原作では殺人事件の凶器は犯人が各自用意しているため、もしモノクマから配られたキョウキを直接殺人に使うようなことがあれば事件のトリックも大きく変わってくるだろう。

『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』では生徒たちが守るべきルールがいくつもあったが、『スーパーダンガンロンパ2×2』のキョウキモードではモノクマから配られたキョウキを他人に明かすのは禁止というルールが追加されている。このことからキョウキの使用が殺人事件の発生だけでなく、学級裁判にも大きく影響してくることがうかがい知れる。

生徒たちが殺人事件の発生を望んでいないのは『スーパーダンガンロンパ2×2』でも同様のようで、リーダー役を率先してこなそうとする十神白夜はキョウキについての言及を一切禁止しようと提案した。キョウキを明かしてはいけないというルールも課せられているため、生徒たちは十神の提案に賛同しているようだ。

生徒たちはお互いの結束を誓い、親睦を深めるためにホテルの旧館でパーティーを開催することを決める。今回のハンズオンにおけるキョウキモードは、ここまでのプレイしか認められなかった。生徒たちがパーティーの開催を決めるまでの流れは和やかに進んでいったが、これからどのような形で殺人事件が巻き起こるのか気になるところだ。キョウキの配布のなかった原作においても、生徒たちは当初から殺人発生を防止しようとしていた。そこに殺人への後押しとなりかねないキョウキが登場したことで、原作とはまた違った形で殺人事件が発生してしまうかもしれない。

リメイクされた学級裁判堪能の「オリジナルモード」15分間

オリジナルモードのハンズオンでは、チャプター1の学級裁判パートを15分間プレイすることができた。学級裁判パートのメインとなるのは、生徒たちが意見を出し合って答えを導き出すノンストップ議論だ。生徒たちの発言がそれぞれ的のように飛び交うが、検討すべきものは色付きで表示される。たとえば、黄色の発言は主人公の集めた証拠と辻褄の合わない可能性がある。その場合は、集めた証拠を「言弾(コトダマ)」として矛盾している発言にヒットさせることができれば議論が進んでいく。

殺人犯を見つけ出せなければ犯人以外の生徒全員が処刑されてしまうという極限的な状況において、矛盾を突き止めて論破していくのは『ダンガンロンパ』シリーズの魅力のひとつだ。学級裁判では生徒たち複数人の発言を聞き分けて矛盾を探さなければならないが、テキストの読みやすさやコトダマを撃ち抜くプレイフィールは、原作と同じように快適なものだった。原作の快適さを保ちつつ、グラフィックが現行機向けにアップグレードされている印象だ。

学級裁判中におけるミニゲームとしては、ノンストップ議論や「反論ショーダウン」といった原作でお馴染みのものを今回のハンズオンでも体験することができた。それらのプレイフィールを原作と本作で比較したところ、それほど大きな違いは感じられなかった。ノンストップ議論において、矛盾を突いて論破するだけでなく、ほかの生徒に同意することで議論が発展するところは原作と同じだ。反論ショーダウンは、相手の疑わしい発言をスティックで斬り伏せていくが、そのレスポンスも原作同様に快適そのものだった。

原作と比較したときに学級裁判中でやや異なるプレイフィールになっていたのは、「閃きアナグラム(改)」だ。閃きアナグラム(改)はキーワードを入力していくミニゲームで、漂う文字を1つずつ捕まえていく必要がある。原作と本作ではミニゲーム内のUIが変更されている。文字のストック欄が原作では画面右下だったのに対して、本作では画面左上に変わった。その変更に対応する形で、入力していくキーワードも右下に順次表示されるようになっている。オリジナル版経験者の筆者にとっては違和感があったものの、ミニゲームをクリアできないというほどではなかった。チャプター1は序盤であるため難易度が低いということもあるかもしれない。

「スーパースーパーダンガンロンパ2」になるポテンシャル

原作である『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』を愛好している筆者からすると、今回のハンズオンを体験した限りではオリジナルモードは忠実なリメイクだと感じた。学級裁判パートでどの発言が矛盾していて、どのコトダマで論破すればいいのかも変わりはない。グラフィックが現行機向けにリッチになったなかで、原作の魅力であるテンポの良さも保たれている。原作に親しんでいるために閃きアナグラム(改)のUI変更には少しだけ戸惑うことになったが、このミニゲームは原作でも難易度が高いものであったため、その記憶が鮮明なのかもしれない。慣れ親しむにつれて、より快適さを感じられるUI変更である可能性もある。その評価については、製品版を待ちたいところだ。

新たなストーリーが展開されるキョウキモードについては、チャプター1の冒頭15分をプレイしただけでもモノクマによるキョウキの配布という新しいイベントが発生した。この新イベントが生徒たちにどのような影響を及ぼすのかが気になって仕方がない。キョウキモードについては、あまり書いてしまうと読者のサプライズを奪いかねないので、「新しい」「不穏」とだけお伝えさせていただく。あまり情報を書けず恐縮であるが、留意してほしい。

『スーパーダンガンロンパ2×2』はオリジナルモードでは原作の『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』を最新技術で復活させてくれると同時に、キョウキモードでは新しい『ダンガンロンパ』を体験させてくれる。『スーパーダンガンロンパ2×2』がシリーズでも傑作と名高い『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』をさらに発展させてくれるかもしれない……つまり『スーパースーパーダンガンロンパ2』になるのではないかと予感させてくれる30分間のハンズオンだった。

『スーパーダンガンロンパ2×2』はPS5/Nintendo Switch 2/Nintendo Switch/Xbox Series X|S/PC(Steam/Epic Gamesストア)向けに、2027年1月14日に発売予定。

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Ryuichi Kataoka
Ryuichi Kataoka

「ドラゴンクエストIII」でゲームに魅了されました。それ以来ずっとRPGを好んでいますが、おもしろそうなタイトルはジャンルを問わずにプレイします。

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