大ボリュームアクションRPG『FFVII リバース』を「ブーストモード」で1周してみた。クリア時間は通常プレイの半分以下、ストーリーの没入感は?検証してみた

ブーストモードは、2026年6月3日に発売されたNintendo Switch 2版/Xbox Series X|S版に実装されたモードだ。ブーストモードがPS5版とPC版でも利用可能になる無料アップデートが配信されている。

『ファイナルファンタジーVII』の三部作からなるフルリメイクとして、第1作目の『ファイナルファンタジーVII リメイク(以下、『FFVII リメイク』)が2020年に、第2作目の『ファイナルファンタジーVII リバース』(以下、『FFVII リバース』)が2024年に発売された。そして、先日は完結編となる第3作目『ファイナルファンタジーVII リベレーション(以下、『FFVII リベレーション』)』が2027年春発売と発表された(関連記事)。本稿では、リメイク第2作目の『FFVII リバース』に追加されたブーストモードを使って、2027年春発売予定の『FFVII リベレーション』へ万全に備える方法を紹介したい。

ブーストモードは経験者にストーリー復習の利便さと未経験者のクリア保証を提供する便利機能

本来はひとつのタイトルだった『ファイナルファンタジーVII』を三部作にすることで、新たな解釈が加わり、ストーリーがより大きな広がりをもった。リメイク版『ファイナルファンタジーVII』は、ストーリーも一級品なのである。だからこそ、三部作の完結編をプレイするに向けて過去2タイトルのストーリーは知っておいた方が望ましい。

一方で、『FFVII リバース』の平均クリア時間は91時間(How Long to Beat)。メインストーリーだけ追えば平均クリアは48時間30分。48時間を今から確保するのはなかなか気合がいるだろう。そこでブーストモードの出番である。

ブーストモードは、2026年6月3日に発売されたNintendo Switch 2版/Xbox Series X|S版に実装されたモードだ。ブーストモードがPS5版とPC版でも利用可能になる無料アップデートが配信されている(関連リンク)。この無料アップデートの内容はゲームクリアにかかる時間を圧縮するものだ。

初見のプレイヤーには短時間でエンディングにまでたどり着けることをほぼ保証しているほか、『FFVII リベレーション』の発売前に『FFVII リバース』のストーリーを振り返っておきたいと思う人にも役立つ(筆者がまさにそうである)。『FFVII リバース』のブーストモードでは、以下のように「常にHP最大」や「常にダメージ9999」などの便利な機能を有効化することができる。敵を一撃で葬り去るようなブーストを有効にしておけば、引き継ぎプレイでなくても1周目からバトルはサクサクと進んでいく。また、ゲームプレイ設定でシーン早送り速度を「2倍」に設定しておけば、プレイヤーの任意のタイミングでイベントシーンを早送りできる。

● 常にHP最大
● 常にMP最大
● 常にリミットゲージ最大
● 常に連携ゲージ最大
● 常にATB最大
● 常にダメージ9999
● 常にダメージ9999(ミニゲーム)
● 常に経験値2倍・AP3倍
● 武器アビリティ簡単習得
● 素材アイテム採取数増加
● 常にギル最大
● 常に回復アイテム最大
● マテリアレベル最大

ゲームブースト設定をすべて有効にすれば、バトルは一瞬で終わる。雑魚敵は文字通り一発当てたら終わるし、イベントギミックのあるボスに対しても数発叩き込めばこちらの勝利だ。アクションとターン制コマンドを融合したリメイク版『FFVII』シリーズのバトルの評価が高いのは理解しているし、筆者個人としてもリメイク版『FFVII』のバトルは好みだ。

しかし、バトルに時間がかかることは当然でありながらも、それらの手間をすっ飛ばしてメインストーリーの進行をガンガン進められることは味気なく思う一方で、ストーリーに集中するのに恩恵を与えていた。なお、ブーストモードはゲームプレイ中にいつでも無効にできるので、ヌルすぎると感じたら使わないこともできる。

また、ゲームブースト設定を有効にすることでアクションやコマンドバトルが苦手なプレイヤーでもバトルが億劫にならないというのは利点だろう。終盤の一部のボスは倒さずに生かして利用することで先に進む道があらわれるシーンもあるが、それ以外はほぼ一撃で倒していけるので『FFVII』のストーリーが知りたいだけという人にも進めやすい。バトルを乗り越えて得られる感動もたしかに存在するので、そういったものが生じる可能性を省略してしまうことに開発者は葛藤したかもしれない。たとえそれでも、筆者は万人が触れられるストーリーになるようにブーストモードを実装したことを肯定したい。

で、実際のところゲームブースト設定をすることで、どの程度の時間でクリアできるのだろうか?確かめてみよう、というのが本企画である。

ブーストモードで通常クリア時間から半減の20時間切り

結論から言おう。筆者が上記の設定で『FFVII リバース』ストーリーをクリアしたところ、クリア時間は19時間40分だった。前述したように、クリア時間集積サイトのHow Long to Beatによると、『FFVII リバース』のメインストーリークリアには約48時間かかるそうなので、20時間足らずでクリアはかなり早い。たしかに、筆者も『FFVII リバース』の初回プレイはクリアまで約50時間かかった。また、ブーストモードが実装されるまでの段階で、筆者はクリア後にストーリーを考察するために、難易度イージーでメインストーリーのみを駆け抜けた経験があるがそれでも30時間かかっていた。

イベントシーンの早送りはすべてのシーンで行ったわけでない。筆者はクリア済みでストーリーのあらすじは知っているので早送りを適宜使ったが、ストーリーの佳境では思わず見入ってしまった。キャラクターの葛藤や慟哭に共感し、彼らの過去と未来に思いを馳せた。『FFVII リバース』だけでは解き明かすことの難しい謎も仕込まれているため、リメイク完結作の『FFVII リベレーション』をプレイするまでは目が離せないと痛感した。プレイしないと心残りができそうだ。

そもそもオリジナル版の『ファイナルファンタジーVII』を、どうして三部作にしたのかという不満は、いまだに散見される。それもまたフェアな批判だろう。しかしながら、初代PSで発売されたオリジナル版の時点で膨大なボリュームとなっており、それを現代的な3Dのグラフィックでひとつの作品にまとめるのは無理だっただろう。リメイク版は『ファイナルファンタジーVII』のストーリーを三分割することで、より壮大な世界観になった。世界観が深堀りされていく一方で、キャラクターの心情もより細かに描写されるようになったと感じている。

ブーストモードを有効にして、ひたすら話の筋を追いかけていると映画や連続ドラマを鑑賞しているような気持ちになった。実はオリジナル版『FINAL FANTASY VII』も3倍速モードやバトル強化機能モード付きで、現行機種向けに移植されている。筆者はそちらでもプレイしたのだが、『FFVII リバース』のブーストモードのときのような映画や連続ドラマを鑑賞しているような気分にはならなかった。移植版『FINAL FANTASY VII』の3倍速モードは移動もバトルもすべて3倍速にするという単純なものだったので、シーン送りやブーストモードで細かく設定できる『FFVII リバース』とは異なる趣だったのも当然だろう。

せっかく作った『FFVII リバース』を蔑ろにするのではなく、リメイク三部作のストーリーを通して楽しんでほしいという開発陣の気遣いがシーン送りやブーストモードにあらわれているようで、よりユーザーに寄り添っているように感じる。そうしたところに、開発者のリメイク版『FFVII』三部作のストーリーをプレイヤーに知ってもらいたいという開発陣の自信を感じる。

可処分時間の限られた現代人にとってブーストモードは救い

本稿のために筆者は『FFVII リバース』をブーストモードでプレイし直したが、本作のストーリーの魅力は損なわれることはなかった。可処分時間の限られている現代人にとっては、バトルのやり直しをせずにストーリーを再体験できるのはありがたい。むしろ、『FFVII リベレーション』が発表された直後だからこそ、『FFVII リバース』までに散りばめられた謎がどのように回収されて決着付けられるのかが今から楽しみだ。

『FFVII リメイク』でオリジナル版とは異なる方向にストーリーが展開されることを示唆し、『FFVII リバース』でもその路線は踏襲されている部分がある。三部作最終作の『FFVII リベレーション』でどのようにまとめてくるのか。それが今から楽しみでならない。もちろん『FFVII リベレーション』は単体でも楽しめる質の高いRPGになるだろうが、三部作で続き物のストーリーである以上、『FFVII リメイク』と『FFVII リベレーション』を体験しておいた方が『FFVII リベレーション』をより深く楽しめることは間違いないだろう。

そうした仮定から、『FFVII リベレーション』をプレイする前に『FFVII リメイク』と『FFVII リバース』を復習しておくことを私はおすすめする。『FFVII リバース』が発売されたのは2024年のことであり、『FFVII リメイク』は2020年に発売されたタイトルだ。『FFVII リメイク』にも『FFVII リバース』と同様のブーストモードが発売後のアップデートで実装されているので、 2027年春に発売予定の『FFVII リベレーション』を万全の大勢で備える時間はまだ残されている。

アクションが苦手でも「常にHP最大」といったゲームオーバーのみを避けるブースト機能を使っていける。かなり細かく設定できるようにしてくれているので、自分に合うものを見つけていってほしい。

ファイナルファンタジーVII リメイク インターグレード』は、PS5/Nintendo Switch 2/Xbox Series X|S/PC(Steam/Microsoft Store/Epic Gamesストア)向けに発売中。『ファイナルファンタジーVII リバース』も、PS5/Nintendo Switch 2/Xbox Series X|S/PC(Steam/Microsoft Store/Epic Gamesストア)向けに発売中だ。

『FFVII リベレーション』の発売を記念して、一部のプラットフォームにおいてはリメイク版『ファイナルファンタジーVII』シリーズのセールが開催されている。詳細はスクウェア・エニックスの特設サイトを参照してほしい。

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Ryuichi Kataoka
Ryuichi Kataoka

「ドラゴンクエストIII」でゲームに魅了されました。それ以来ずっとRPGを好んでいますが、おもしろそうなタイトルはジャンルを問わずにプレイします。

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