武術少女ソウルライク『猿公剣』は「見切りカウンターアクション」が高難度で濃厚。超進化を遂げた注目作を試遊してきた

『猿公剣(SWORD SAGE:AWAKENING)』の最新デモは、飛躍的な進化を遂げていた。

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猿公剣(SWORD SAGE:AWAKENING)』は2024年の初公開時、すでに内容の充実したプレイアブルデモが披露されていた。当時最も強烈な印象を残したのは、主人公の女性がコテコテの中国四川方言を話すという点だった。一方、ゲームのそれ以外の部分については、正直なところ評価に困る出来栄えであった……。

しかし、先日中国上海で開催された「Bilibili Game First Look」で開発チームの「剣猫熊(Sword Panda)」が出展した本作の最新デモ版は、当時から比較すると飛躍的な進化を遂げていた。現在のバージョンをひと言で表すなら、まさに「三日会わざれば刮目して見よ」である。

「剣猫熊」は決して大規模なチームではない。2022年に設立され、2024年の『猿公剣』初公開時にはわずか7人、現在でも25人ほどの小規模なスタジオである。買い切り型のシングルプレイゲームを作ることを目標に掲げており、彼らの最初のプロジェクトがこの『猿公剣』だ。本作のゲームデザインは「白猿と越女」という中国古代伝説からインスピレーションを得ており、「自然に抗う恐れを知らぬ精神」を尊ぶ架空の「修仙(修行を積み超自然的な力を得る)」世界が創造されている。主人公の「裴三娘」が数奇な運命を経て、最終的にかつての師「猿公」を超え、新世代の剣聖となるまでの物語が描かれる。

主人公の裴三娘は、冒頭でも触れた四川方言を話す女性だ。カットシーンでの振る舞いからもわかるように、彼女は非常にお茶目で可愛らしいキャラクターであり、ゲーム全体の雰囲気も比較的軽快で明るいものとなっている。実は、2年前初公開時の彼女のビジュアルは現在とは全く異なっていた。初期のデザインは、お世辞にも「お茶目で可愛い」とは言い難いものだったのだ。彼女のモデリングは完全に作り直されており、今年のバージョンでは昨年に比べても顔のディテールや表情がさらに豊かになっている。現在のビジュアルの方が、彼女の性格的特徴によりマッチしているのは明らかだ。

主人公がお茶目で可愛らしく、カットシーンの雰囲気もユーモラスであるとはいえ、本作のゲームプレイは非常にハードコアであり、高難度アクションゲームの部類に入るだろう。その主な理由は、本作のコアメカニクスである「避青入紅」にある。この概念は中国古代の「峨眉剣法」に由来している。「青」は敵が繰り出す武器や攻撃、「紅」は敵の肉体を指す。つまり「避青入紅」とは、敵の攻撃を身をかわして避け、その勢いを利用して敵の体に反撃を叩き込むという「柔よく剛を制す」戦闘スタイルを意味する。

通常、アクションゲームには「回避」アクションが用意されており、特定の方向へローリングやステップ移動を行うことで、敵の攻撃を避けつつ攻撃範囲から離脱することができることが多い。しかし『猿公剣』にはそうした回避の仕組みは存在せず、代わりにその場で攻撃をかわすシステム「避青」が採用されている。LBボタンを押しながら右スティックを倒すことで発動し、上・中・下の3段に分かれているが、キャラクター自身はその場から移動せずに攻撃をかわす。

ゲーム内の敵の攻撃は大きく2種類に分けられる。1つは通常攻撃で、これはどの方向に右スティックを倒して「避青」を行っても回避可能だ。もう1つは画面上に「上・中・下」の文字がはっきりと表示される攻撃で、こちらは提示された方向と正確に一致する「避青」を入力しなければならず、間違えれば直接ダメージを受けてしまう。

そして「入紅」とは、「避青」成功後に繰り出すカウンター攻撃のことだ。前述の通り、通常攻撃はどの方向に入力しても回避自体は可能だが、正確な方向に入力した場合のみ、その後に「入紅」へと繋げて反撃できる仕様となっている。しかし実際のところ、敵の攻撃モーションを一瞬で上中下のどれか判断するのは難しく、スムーズに「入紅」を決められるかどうかはプレイヤーの経験に大きく依存する。ただし、通知アイコンが表示される大技については、入力方向さえ合っていれば確実に「入紅」へと派生させることが可能だ。

敵の攻撃に対してはガードという選択肢もあるため、「避青入紅」が唯一の対応策というわけではない。しかし、「避青入紅」を成功させた時にのみ、奥義スキルを放つためのリソース「混元」を獲得することができる。この奥義は武器に紐付いており、各武器に固有の奥義が設定され、LTボタンで発動する。同じカテゴリの武器であっても、備わっている奥義はそれぞれ異なる。これらは全く違うモーションであり、性能も当然異なるため、武器を選ぶ際は基本ステータスだけでなく、使いやすい奥義が付いているかどうかも重要になる。ただし、現在のバージョンには少し気になる点もある。混元ゲージが最大になると、画面上に「早くLTを押して奥義を放て」と言わんばかりの通知アイコンが即座に出るのだ。しかし、これは単に使用可能になったことを知らせているだけであり、必ずしも発動のベストタイミングとは限らない。通知を見て反射的にボタンを押してしまうプレイヤーは、痛い目を見ることになるかもしれない。

ここまで読んで「『避青入紅』が複雑すぎる」「自分はアクションが苦手だ」「そんな面倒な操作はしたくない」と思う人もいるかもしれない。だが安心してほしい。本作には“公式チート”と呼べるレベルの救済アイテムが2つ用意されている。一つは「太子神泥偶」。装備すると、どの方向に「避青」しても自動的に「入紅」へと繋がるようになる。もう一つは「大刀を振り回す竹人形」。ガードボタンを長押ししているだけで自動的に「避青入紅」が発動するようになる。

これらは少々バランスブレイカーな性能であり、実際に試したところ、ボタンを一つ押しっぱなしにするだけでボスのあらゆる攻撃に自動でカウンターを叩き込み、文字通りの「ワンボタンクリア」が可能だった。どうしてもアクションが苦手で、敵を一方的に倒してストーリーだけを楽しみたいという場合、これら2つのアイテムは実質的な「EASY」および「VERY EASY」難易度として機能する。ゲーム中で数回死亡すれば、自動的にこれらのアイテムが支給される仕組みだ。

コア要素である「避青入紅」のほかにも、『猿公剣』は三人称視点のアクションゲームとして、キャラクターの成長スキルツリーや装備の分解・聚形(プロパティの厳選)といった数多くのRPG要素を取り入れている。今回は時間の都合で深く掘り下げることはできなかったが、装備に付与されているプロパティを見る限り、特定のプロパティを揃えることで特殊な効果が発動する仕組みも存在しているようだ。ゲーム後半で強力な装備を作り上げることができれば、装備の力である程度難易度を下げることもできるだろう。

また、ゲーム内のアイテムの種類が非常に豊富で、充実した生産システムが構築されている点にも気づいた。拠点では多くの素材を直接購入できるため、基本的にアイテムが枯渇する心配はなさそうだ。一般的な回復アイテムに加え、各種の暗器や飛剣といった攻撃アイテムも存在し、これらが主要な遠距離攻撃手段となる。本作は「修仙」をテーマにしているため、将来的にはさらに仙侠ファンタジー特有の奇妙なアイテムも追加される予定だという。

その他の部分に関しても、本作はアクションゲームに求められる一定の水準をクリアしている。多くのプレイヤーが気にするであろう操作感や手応えについては言葉で表現するのが難しいが、個人的にはかなり良好な仕上がりだと感じた。7月9日に中国上海で開催される「Bilibili World」にも本作の試遊出展が決定しているため、興味のある方はぜひ会場で実際にプレイしてみてほしい。会場に足を運べない方も最新のゲームプレイ映像をチェックすれば、過去のデモから明らかな進化を遂げていることを実感できるはずだ。

総じて『猿公剣』にはまだブラッシュアップが必要な細部も残されている。しかし、ここ2年弱の間にこれほどの進化を見せたことを考慮すれば、開発チームにさらなる時間が与えられることで、最終的に非常に素晴らしい作品を届けてくれると確信している。

『猿公剣(SWORD SAGE:AWAKENING)』はPC(Steam)向けに開発中だ。

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Nep333
Nep333

AUTOMATON中国語版編集長。

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