パブリッシャーのハリソンワールドは、Midnight Fantasy Gamesが手がける『ナイトブラッドW:断罪の狼(Night Blood W : Cutthroat Wolf)』の体験版を配信中だ。対応プラットフォームはPC(Steam)で、ゲーム内は日本語表示に対応している。本稿では本作の謎めいたストーリーとハイスピードなゲームプレイについて紹介していく。

『ナイトブラッドW:断罪の狼』は、サイバーパンクな世界を舞台とした横スクロール型の2Dアクションゲームだ。プレイヤーはギャング組織の傭兵「狼王」ロレトとなり、鮮やかなネオンと腐敗したスラムが交錯する未来都市で、裏切者の始末に向かうこととなる。バレットタイムとチェーンフックが融合した高速コンボアクションが特徴となっており、『Devil May Cry』『Katana ZERO』『NINJA GAIDEN』などから影響を受けているという。

爽快なコンボアクションだけでなく、失われた記憶と陰謀を巡る物語も本作の魅力。主人公となるのは、ソウルドラゴンに所属するエリート傭兵にして「狼王」の異名を持つロレト。ギャング同士の抗争が日常となったネオン都市で、殺しを生業としてきた人物だ。一方ヒロインであるエステルは、権力という檻の中で育った名家の令嬢。身分も生きる世界も違う、本来は交わらないはずの二人。数々の戦いと裏切りの末に、エステルと写る一枚の色褪せた写真が、ロレトの拠り所となっていた。

本作には3段階の難易度が用意されており、体験版では難易度ノーマルに相当するストーリーモードが選択できた。ゲーム冒頭では、ロレトがエステルの写真を見つめながら、とある悲劇をフラッシュバックする謎めいたシーンが描かれる。ロレトは記憶と理性を失いつつあり、過去に隠された死よりも残酷な真実を追い求めて7年前の記憶を辿っていくこととなる。記憶の中で街へと降り立つと、車が飛び交う近未来的な都市がレトロなピクセルアートで表現。常にハードボイルドな雰囲気のBGMが流れていることもあり、本作の独特な世界観にのめり込んでいく。なお本作のデモ版はゲームパッドでのプレイに対応しており、本稿内の操作説明はゲーム内のXboxコントローラーのボタン表記に準拠している。

平面の制限を破るチェーンアクション

本作のゲームプレイで大きな特徴となるのは、360度射出できるチェーンフックを活用するバレットタイムアクションだ。プレイヤーは移動や戦闘問わずいつでもRBボタンを長押しすることで、周囲がスローモーションになるバレットタイムが発動する。このスローモーション中に右スティックで狙いをつけてボタンを離すと、そこにいる敵へとチェーンフックで瞬時に間合いを詰めて攻撃を放つ。また、フィールド内の足場に狙いを付ければ、高所へと移動することも可能だ。

空中でも発動できてスローモーションになりその間に照準を合わせる
ボタンを離すと一気に間合いを詰めると同時に攻撃する

そしてこのチェーンフックのバレットタイムには、なんと使用条件や制限が一切ない。RBボタンを押しさえすれば、連続発動することも空中で発動することもできる。また、通常攻撃ボタンを連打すれば地上でも空中でもコンボが途切れずつながっていく。空中コンボ中は徐々に高度が下がっていくものの、敵と離れてしまってもチェーンフックで即座に間合いを詰めて無限に空中コンボを叩き込めるのだ。なお、照準は常に表示されており、近くの敵に対しては自動的に追従してくれるため、ボタン短押しによってバレットタイムなしに追撃することも可能だ。総じてシステム面や操作面での制約が少なく、快適な手触りが特徴といえる。「平面の制限を打ち破る」というコンセプトも掲げられており、ハイスピードに縦横無尽な攻撃を繰り出せるのが気持ちいい。

また、本作の基本アクションとして、SPを消費して銃撃をすることができる。SPは通常攻撃によって回復し、銃撃の照準はチェーンフックと共通となっている。つまり、遠距離から連続射撃したあとに、チェーンフックで距離を詰めて連続攻撃することで、銃撃もほぼ無限に撃ち放題になる。さらに、本作では敵を倒すと経験値によってレベルアップし、スキルポイントを獲得する。スキルツリーには、通常攻撃をすると浮遊剣が蓄積されてチェーンフックとともに攻撃するなどアクションも強化されていく。

スキルツリーによりパッシブスキルのほか射程や火力なども上がっていく
装備するアクティブスキルとパッシブスキルは同種のものでもステータスが異なる

そのほか、回避アクションに敵の弾丸を弾く永続パッシブなどがあるほか、敵が落とすさまざまな部品を装備することで、2種のアクティブスキルと2種のパッシブスキルを発動できる。部品はスキルだけでなくレア度や上昇ステータスがそれぞれ異なるハクスラ要素となっているため、プレイヤー独自のビルドが構築できる。基本アクションを連打しているだけでも爽快なコンボアクションができるが、スキルを重ねることで“インフレ感”を味わえる。初心者でも楽しめるほか、上級者は自分なりのオリジナルコンボを追求できる懐の深さも備えている。

メトロイドヴァニア風の探索

本作はエリアごとに四角い部屋で区切られた横スクロールで進行し、イベントや戦闘が展開されていく。上下左右に繋がるマップには装備やパッシブを獲得できる寄り道もあり、訪れたエリアがマッピングされていくメトロイドヴァニアに似た形式だ。道中にはファストトラベルポイントや、回復もできるセーブポイントなども設置されている。

体験版の範囲では、移動スキルの拡張によって行けるようになりそうなエリアは確認できなかったものの、メインルートではセリフ付きのちょっとしたイベントが展開されていく。寄り道によって強力なスキルが獲得できるうえ、本作の魅力となる謎めいたストーリーも先に進めたくなるフックとして機能していた。

『ナイトブラッドW:断罪の狼』は、チェーンフックとバレットタイムを組み合わせたアクションが魅力的な作品だ。シンプルな操作で瞬時に敵の懐に飛び込み、コンボや銃撃を途切れなく叩き込む流れは、一度コツを掴むと縦横無尽に戦場を駆け回れる爽快感が味わえる。メトロイドヴァニア風の探索やハクスラ、謎めいたストーリーといった要素も用意されており、単なる横スクロールアクションゲームに留まらない奥行きも感じられる。本作は日本時間6月16日から23日にかけて開催されるSteam Nextフェスに参加予定のため、一味違うハイスピードな2Dアクションを求める人はウィッシュリスト登録をしておき、この機会に体験版を遊んでみるといいだろう。

ナイトブラッドW:断罪の狼』はPC(Steam)向けに、2026年第4四半期末に配信予定。6月16日からのSteam Nextフェスにも参加予定だ。

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