『Diablo III』新クラス「ネクロマンサー」を発表。初代『Diablo』を再現した新モードも追加

 

2016年は『Diablo』シリーズの20周年記念ということで、新規コンテンツの発表が期待されていたBlizzard Entertainment(以下、Blizzard)によるファンイベントBlizzCon 2016。イベント初日には『Diablo III』の新コンテンツに関する情報が数多く発表された。

まずサプライズとなったのは『Diablo III』にて初代『Diablo』を再現するという知らせだ。『The Darkening of Tristram』と呼ばれるこのプロジェクトでは、プレイヤーに衝撃を与えたブッチャーを含む4体のボスに再度挑むことができる。戦闘システムは『Diablo III』のままだが、当時のビジュアルを再現する「Retro Vision」というグラフィック設定も用意される予定であり、操作についてもオールドスクールなプレイ感覚を呼び覚ますため、わざと360度ではなく8方向移動に制限するという。モンスターのモデルとAIは作り直しとなる。

オリジナルにはなかった新しいシークレット要素も含まれるとのことで、初代『Diablo』をプレイしたことのある方も期待が持てるだろう。いまでこそお馴染みとなったが、初代『Diablo』がリリースされた当時は幻の存在であった「Cow Level」もあらためてお目にかかれるかもしれない。『The Darkening of Tristram』は近日中に配信されるパッチ2.4.3よりパブリックテストが開始される。正式リリースは2017年1月を予定しており、PC/PlayStation 4/Xbox Oneすべてのプラットフォームが対象となる。

ブッチャー比較画像
ブッチャー比較画像

続いて先日Blizzardの公式サイトからコンセプトアートがリークしていた新クラス「ネクロマンサー」が発表された。新クラスの発表は2014年3月に『Diablo III: Reaper of Souls』で追加された「クルセイダー」以来となる。「ネクロマンサー」は『Diablo II』に登場した人気クラスだ。シリーズ20周年にあたりどの新クラスを追加すればファンに喜ばれるかを調査した結果、「ネクロマンサー」を『Diablo III』にて再登場させる判断に至ったという。『Diablo II』でお馴染みとなったスケルトンの大群以外には、死体を爆発させる「Corpse Explosion」スキルが復活。そのほかには遠距離攻撃スキルの「Bone Spear」、リソース回復スキルの「Siphon Blood」、瞬間移動スキルの「Blood Rush」が紹介された。似たような性質を持つ「ウィッチドクター」とどう差別化を図るのかが気になるところ。「ネクロマンサー」は2017年にキャラクターパック「Rise of the Necromancer」としてリリースされる予定だ。

ネクロマンサー比較画像
ネクロマンサー比較画像

また、詳細は語られなかったが、2017年には『Diablo III』に2つの新しいエリアが追加され、アドベンチャーモードからアクセス可能となる予定だ。新エリアの名は「Temple of the First Born」と「Shrouded Moors」。「ネクロマンサー」のキャラクターパックと同梱なのか別DLCとなるのかは不明。

今後のアップデート内容に関する耳寄りな情報として、各キャラクターのロードアウトを5セットまで保存できるようになることもわかった。スキルスロット、インベントリーアイテム、「Kanai’s Cube」が1つのロードアウトとして保存できる。パラゴンポイントは常にポイントが追加されていく仕様から、ロードアウトとして保存するとプレイヤーに手間がかかると判断し、ポイントの割り振りをロードアウトごと変えることはできない。また、今後のアップデートにて装備品のソケットからGemを外すコストがなくなる予定であり、保存したロードアウトにはめたGemの上位互換版を保有していれば自動的にスワップしてくれるとのこと。詳細は語られなかったが、基調演説ではロードアウトのほか、グレーターリフトに関する変更が予定されていること、そしていままでPC版のみに用意されていたシーズンモードをコンソール版に実装する意向であることに触れている。

ロードアウト機能の追加
ロードアウト機能の追加

一部で期待されていた『Diablo』シリーズ新作の発表はなかったが、『Diablo III』ファンにとっては嬉しい知らせが満載の1日であった。