話題になった“無謀”探しものゲーム『干し草の中の針』、発売前から類似ゲームが大量発生中。本家は「ORIGINAL」表記で対抗

Studio Bitdotが手がける『Needle In A Haystack Simulator: 干し草の中の針』の反響をうけてか、発売前にもかかわらず大量の類似作品が登場しているようだ。

Googleでお気に入り登録

Studio Bitdotが手がける『Needle In A Haystack Simulator: 干し草の中の針』(以下、干し草の中の針)は、大きく積まれた500万本の干し草の中に埋もれた1本の針を、仲間と協力して見つけ出すというコンセプトから大きな注目を集めている。 反響をうけてか、発売前にもかかわらず大量の類似作品が登場しているようだ。

『干し草の中の針』は最大8人のマルチプレイに対応する、もの探しシミュレーションゲームだ。対応プラットフォームはPC(Steam)で、日本語表示に対応する。プレイヤーたちは500万本の干し草の中に1本だけ存在する針を探すために、干し草の山をかき分けることになる。ただ1本ずつ確認するだけでなく、探索を進めることでより強力な道具を購入でき、作業を効率化・自動化していくことも可能だ。スクリーンショットでは、ベルトコンベアを利用して大量の干し草を処理する様子も確認できる。

本作が最初に話題となったのは8月22日。開発者のNas氏がXに投稿した1本の動画だ。「needle in a haystack」という途方もなく難しいことを指す英語の慣用句をもとにしたゲーム内容と、500万本という桁外れの数字が話題を呼び、執筆時点で約5400万インプレッションを記録している。その後Steamストアページが公開されると、日本のゲームメディアでも取り上げられ注目を浴び、日本語対応も追加されている。

本作については2026年第4四半期のリリースを予定しているが、まだ発売されていないにもかかわらず、すでに類似の作品が登場している。弊誌で確認した範囲では、本作とは別に「needle in a haystack」をタイトルに含む作品だけでも7作品登場していることを確認できた。干し草の数がぼかされていたり、100万本と小さくなっていたりするほか、マルチプレイの対応や最大プレイ人数などに差はあるものの、どれも「大量の干し草の中から針を探す」という体験自体は同じものとなっている。

SteamDBにて、情報が記録されているタイミングが8月22日よりも前であった作品もあったため、タイトルが現在のものになったタイミングを調査したところ、該当のすべての作品が8月22日以降であり、話題となったことをうけて制作されている可能性は高いといえる。なお、1作品については『干し草の中の針』のストアページよりも早くタイトルが確定しており、非常に早い対応となっている。また、具体的な発売日が記載されている作品もいくつか見られる。大本よりも早く発売する作品も登場しそうだ。

こうした状況を受けてか、『干し草の中の針』のカプセルアート(検索時の一覧や、ストアページ右上に表示される画像)には、「ORIGINAL」という表記が追加。説明文にも「話題沸騰、唯一無二。」とオリジナルであることを強調する一文が記されている。一方でNoGlyphが手掛ける『Needle In A Haystack』はストアページに「これがオリジナル。」との一文があり強気の姿勢だ。

昨今、ヒット作を模倣したゲームが出てくることはそれほど珍しいことではない。たとえば『Vampire Survivors』の流行を受け、類似作品が次々と登場し、Steamでは「弾幕天国(Bullet Heaven)」というタグまで用意されるに至った事例が有名だろう(関連記事)。また、間違い探しホラー『8番出口』の作者は、「まったく同じ場所やシステムでない限り」歓迎する姿勢を見せるなど、類似作品の登場を許容する開発者もいる(関連記事)。

一方でインスパイアの域を超えた類似ゲームが登場することも。人気マージパズル『スイカゲーム』についてはApp Storeのランキングで類似ゲームが大量発生する事態が発生(関連記事)。さらに、人気を博した『Only Up!』がストアページを削除した際には、類似のゲームが同じ名前に改名するということが起きた(関連記事)。タイトルやゲームプレイが酷似していると誤認のおそれがあり、そうした点は問題となりやすいだろう。今回のケースでは発売前に話題となったものの模倣ということもあり、先行者利益の取り合いというようなトラブルも発生する恐れがあるだろう。『干し草の中の針』はオリジナリティを確保し、健全な発売を迎えることができるのか、引き続き注目していきたい。

『Needle In A Haystack Simulator: 干し草の中の針』はPC(Steam)向けに、2026年第4四半期に発売予定だ。

この記事にはアフィリエイトリンクが含まれる場合があります。

Googleでお気に入り登録
Genki Hashimoto
Genki Hashimoto

インディーメインに一人称酔い意外は全てを愛するゲーマー。趣味は翌週のsteamリリース全チェック。

記事本文: 198