Steamにて“ヴァンサバ系”ゲーム向けのタグ「弾幕天国」など大量公式タグ追加&削除。クリッカーは「インクリメンタル」に変更などタグ大規模刷新

Valveは5月19日、Steamストアページの公式タグに大規模な変更を実施した。

Valveは5月19日、Steamストアページの公式タグに大規模な変更を実施。17種類の新たなタグを追加し、既存のタグを28種類削除。そのほかいくつかのタグが統合・更新されている。

Steamストアページのタグは、作品のゲームジャンルやゲーム内容のテーマなどを表す機能だ。タグはユーザーが自由に入力することができ(Steam)、多くの入力があったタグはSteamに承認され、作品のストアページにタグとして反映される仕組みだ。開発者がストアページを公開する際には、最低5個のタグが必須であり、最大20個のタグを設定可能(Steamworks)。その際、人気のタグもしくはSteamworks内の全タグリストから選ぶこととなる。

今回Valveは、新たなタグを17種類追加。たとえば「弾幕天国(Bullet Heaven)」タグは、弾幕(Bullet Hell)ジャンルとは反対に、キャラのアップグレードに集中しながら、自動攻撃で敵の大群を攻撃するジャンルの作品に付与されることが想定されているようだ。『Vampire Survivors』のフォロワー作品、いわゆるサバイバー系・ヴァンサバ系の作品が想定されているのだろう。

ちなみに昨年末には『Vampire Survivors』風のゲームを表すタグを巡り、ユーザー間の非公式投票が実施されることに。この際に「弾幕天国(Bullet Heaven)」が得票数1位を記録し、投票結果がValveに提出されていた(関連記事)。この活動が決め手になったかどうかは不明ながら、今回晴れて「弾幕天国(Bullet Heaven)」タグが新設されたかたち。

このほかの新たなタグとして「デスクトップコンパニオン」は、画面の一部だけを使用し、ほかの作業をしている間もキャラクターとともに過ごすことができるゲームへの付与が想定されたタグとのこと。『Rusty’s Retirement』などを皮切りに流行を見せているジャンルの作品向けのタグが追加された格好だ。

また「整理整頓」「掃除」「落ちもの」「動物」「ポーカー」といった意外にもこれまでなかったタグが新設。このほか「狼」「カピバラ」のように、ニッチな需要に応えていそうなタグも追加されている。追加されたタグは以下のとおり。それぞれタグの専用ページも設けられている。

  • 弾幕天国:弾幕(Bullet Hell)の反対です。アップグレードに集中しながら、自動的に敵の大群を攻撃します。
  • デスクトップコンパニオン:画面の一部だけを使用し、他の作業をしている間もキャラクターと共に過ごすことができるゲームです。
  • 整理整頓:仮想空間で丁寧に整理、片付け、荷解きなどをします。
  • 掃除:汚れや垢を取り除いて満足感を得るゲームです。
  • 装飾:家具やその他の物をクリエイティブに配置します。
  • 武侠:武術、宗派の対立、内功などを特徴とする歴史ファンタジーアドベンチャー。
  • 仙侠:超自然的な力と強さの育成に焦点を当てたファンタジーアドベンチャー。
  • 落ち物:上から落ちてくるブロックを回転させ、配置するゲームです。
  • 諜報:スパイ活動、または貴重な情報を秘密裏に入手する活動に関するゲームです。
  • :刀や忠誠心、自己鍛錬でよく知られる日本の武士が登場します。
  • 動物園:動物でいっぱいの施設を運営します。
  • :学名はカニス・ルプスです。
  • カピバラ:最も大きくおそらく最も愛らしいげっ歯類です。
  • 動物:可愛くてもふもふしたものから、大きくて恐ろしいものまですべてを含みます。
  • カルト:人物や物、信念に過度に傾倒する小集団に関するゲームです。
  • ポーカー:ドロー、ベット、ブラフなどをして競い合います。
  • 言語学習:新しい言語の学習と指導に使用できます。
『Rusty’s Retirement』

一方で削除されたタグも28種類存在。これまでタグが削除されることはあまりなかったため、かなりの数が一斉削除されることになったという。削除の理由として、ゲーム間のつながりを確立したり、ゲーム内コンテンツのユニークで有用な要素を説明したりする上で、もはや有効な役割を果たさなくなったと判断されたことが説明されている。削除されたタグの多くには、コンテンツをより適切に説明し、適用範囲の重複率が高い代替タグなどがSteam上にすでにあるとのこと。削除されたタグは以下のとおりだ。

  • 3Dビジョン
  • アンビエント
  • アメリカ
  • クラウドファンディング
  • カルトクラシック
  • ドキュメンタリー
  • ドラマ
  • ダンジョンズ&ドラゴンズ
  • エレクトロニック
  • 体験型
  • 長編映画
  • 外国
  • ゲーム作成
  • ゲームワークショップ
  • イルミナティ
  • キックスターター
  • レゴ
  • 名作
  • 大人向け
  • 映画
  • ナレーション
  • 職場閲覧注意
  • ローグヴァニア
  • RPG作成
  • ウォーハンマー40K
  • Webパブリッシング
  • 優れたストーリー

このうち「職場閲覧注意」タグや「大人向け」タグは、「ゴア」「暴力」「性的表現」のようなタグとかなりの重複がみられたとのこと。また「優れたストーリー」や「名作」のように主観性が強すぎるために、意見が割れたり適用に一貫性がなくなったりするものも削除対象になったそうだ。「ドラマ」や「アンビエント」のように、あまり多くの製品に当てはまらない一部のタグも削除されているという。

また、特定のIPに関連するタグについては、タグのようなコミュニティ主導の情報にはあまり適していないと判断され削除。「レゴ」「ダンジョンズ&ドラゴンズ」「ウォーハンマー40K」といったタグが対象とみられる。IPは通常、開発者やパブリッシャーがシリーズページを作成し、そのIPに関連するすべてのコンテンツを公式にまとめることによってすでにコレクションとして機能していることが理由として説明された。

また統合・更新されたタグは以下のとおり。「クリッカー」タグが「インクリメンタル」タグに変更されたり(関連記事)、「過酷」タグが「高難易度」タグに統合されたりといった変更がおこなわれている。

  • 「クリッカー」を、数が増えることに焦点を当てたゲームという広い意味での本質を捉えた「インクリメンタル」に変更しました。
  • 「会話」をより明確にするために「対話重視」に変更しました。
  • 次のタグを他のタグと一致するように複数形にしました:「Dogs(犬)」「Foxes(キツネ)」「Vampires(吸血鬼)」「Elves(エルフ)」「Dwarves(ドワーフ)」「Assasins(暗殺)」
  • 「Pool(ビリヤード)」はスイミングプールが出てくるゲームに冗談としてよく適用されていたため、キュースティックでプレイするすべてのゲームの総称である「Billiards(ビリヤード)」に変更しました。
  • 「ジェット」は個別性に乏しかったため「フライト」に統合しました。
  • 「過酷」をその用途と意図がほぼ重複していた「高難易度」に統合しました。

ちなみに現状Steamにおいてもっとも用いられているタグは、9万8000本以上のゲーム(Steamの全ゲームの約62%)に適用されている「シングルプレイヤー」タグとのこと。その次は「インディー」タグで、8万2000本以上のゲーム(Steam上の全ゲームの約53%)に適用されているという。そのあとに、「アクション」「カジュアル」「アドベンチャー」が続いているそうだ。

今回Steamでおこなわれたタグの大規模な変更は、近年の流行ジャンルやコミュニティでの議論なども踏まえたものになっていることもうかがえる。今後もゲーマーコミュニティの実態に即して、タグの承認や追加がおこなわれていくのだろう。今回のタグの変更に関しての詳細はSteamの公式ニュースを確認されたい。

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Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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