不評に苦しんだ『Redfall』最後の改善アプデ、「スタジオ閉鎖で解雇されたスタッフたち」が作っていた。もう社員じゃないけど、“最後の意地”を貫く

開発元が閉鎖されたのちに配信された『Redfall』の最終アップデートは、スタジオ閉鎖によって解雇されたにもかかわらず、一部のスタッフが希望して開発を続け実現していたという。

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Bethesda SoftworksのFPS『Redfall』では、開発元Arkane Austinが2024年5月に閉鎖されたのちに、最終アップデートが配信された。当時、スタジオ閉鎖によって解雇されたにもかかわらず、一部のスタッフが希望して同アップデートの開発を続けたという。海外メディアThe Game Businessが報じている。

本作は、マサチューセッツ州の島にある街レッドフォールを舞台とする、最大4人オンライン協力プレイ対応のオープンワールドFPSだ。それぞれ独自のアビリティを持つ4人のプレイアブルキャラクターが登場し、プレイヤーは島を探索し武器やアップグレードを獲得しながら、レッドフォールを支配する吸血鬼の軍勢と戦う。

『Redfall』は、Bethesda Softworks傘下のArkane StudiosのスタジオのひとつArkane Austinが開発を担当し、PC/Xbox Series X|S向けに2023年5月にリリースされた。同スタジオは『Prey(2017)』を手がけたことで知られ、本作は事前には期待を集めていたものの、発売後にはゲームのパフォーマンス面や敵AIの問題、バグの多さなどが指摘。ユーザー・メディア双方から低評価が突きつけられた。

その後Arkane Austinは、複数回の改善アップデートを実施するも、なかなか評価向上にはつながらず。そして2024年5月に、スタジオ閉鎖が決定した(関連記事)。当時には、同じくBethesda傘下のAlpha Dog GamesやRoundhouse Studiosも閉鎖され、またTango Gameworksは閉鎖されたのちにKRAFTONへ事業継承された(関連記事)。

Arkane Austinの閉鎖発表当時には、『Redfall』のアップデート開発は終了すると一旦告知されたが、その後一転して、最終アップデートの実施が決定(関連記事)。そしてスタジオ閉鎖から約1か月後の5月30日にアップデートが配信された。オフラインモードが実装されインターネット接続が必須でなくなったほか、恒久的なバフ要素を獲得できる評判ゲージシステムの追加など、さまざまな新要素の導入および改善が実施されている。

本作のディレクターを務めたHarvey Smith氏は8月19日、海外メディアThe Game Businessとのインタビューの中で当時のエピソードを語っている。それによると、スタジオ閉鎖によって解雇されたものの、親会社のマイクロソフトにかけ合って6〜7名の元スタッフのスタジオ施設への立入許可をもらい、この最終アップデートの開発を続けたという。

スタジオが閉鎖されたのは、最終アップデートが配信間近というタイミングだった。そこでSmith氏らは、もう従業員ではないがせめてアップデートをリリースさせてほしいとマイクロソフトに要望し、同社は受け入れたそうだ。先述した、開発終了から一転しての最終アップデート実施決定の背景には、こうした出来事があったようだ。

インタビューの中でSmith氏は『Redfall』について、困難なプロジェクトだったと振り返っている。Arkane Studiosは元々専門性の高いスタジオだったが、より多くのプレイヤーの獲得を目指して運営型タイトル開発に挑むことに。自らが得意とする分野との融合を図れるとし、無謀とも言える自信を抱えながらの開発だったという。

結果として評価は振るわず、1年をかけて改善を進めたものの、スタジオは閉鎖されてしまった。同氏は、最終アップデート後の状態で当初よりローンチできていれば、大ヒットとまではいかなくとも、遥かに素晴らしい作品として受け止められていただろうと述べている。

『Redfall』は、PC(Steam/Epic Gamesストア/Microsoft Store)/Xbox Series X|S向けに発売中。Xbox/PC Game Pass向けにも提供されている。

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Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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