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基本プレイ無料『NTE』Ver.1.4で新実装の「遊園地」で“客が入っちゃいけないとこ”めぐり。夢が壊れる舞台裏にも、ムダに夢がある
『NTE: Neverness to Everness』Ver.1.4で実装された遊園地「プカランド」をすみずみまで探検してみる。

街オープンワールド『NTE: Neverness to Everness』(以下、NTE)Ver.1.4で、島まるごとの遊園地「プカランド」が開園した。ファンシーな園内には、ジェットコースターやコーヒーカップなど、おなじみの形をモチーフにしたアトラクションが並んでいる。しかも、一人称視点に切り替えられるものや、途中で一人称視点になるものがやたらと多い。せっかくなので、散策も乗り物も、自分の目線でどこまで楽しめるか試してみることにした。
そうしているうちに、キャラの移動能力を活かし、どこまで自由に動き回れるのかが気になってくる。華やかな建物の裏側や、乗客として通過したジェットコースターのレール。普通の遊園地なら、客が勝手に入り込んではいけなさそうな場所ばかりだ。好奇心を抑えきれず、後半では“関係者以外立ち入り禁止”にしか見えないような場所に、どこまで入れるのか検証してみた。なお、本稿には一部先行体験コンテンツが含まれるため留意してほしい。

見慣れた乗り物なのに、遊び方がおかしい
園内を一人称視点で歩くと、華やかな建物の間にベンチやゴミ箱が置かれ、大勢の客が過ごす遊園地らしい風景が広がっている。来園者の年齢や服装も幅広く、金欠を嘆いている人もいれば、城の前ではなく何でもない橋の上でプロポーズしている人もいる。
修学旅行らしき男子高校生ふたりは、せっかく遊園地に来たのにゲームの話で盛り上がっていた。特別な場所へ出かけても、結局いつもの話をしてしまう感じがやけにそれらしい。一方、自分をアサシンだと主張するチャラついた若者や、虹色のキラキラしたものを吐いている人までいる。楽しそうな景色の中に妙な光景が混ざり、乗り物へ向かう途中でもつい足を止めてしまう。

遊びも豊富だ。ダーツの「ラッキーHIT」、球を投げて缶を崩す「プカちゃんタワー」、もぐらたたきの「いたずらっ子大集合」など、気軽に挑戦できるミニゲームが並んでいる。射的の「ぬいぐるみ大作戦」は弾数無限だが、撃ち放題だからといって簡単にはいかない。派手な乗り物へ直行するつもりが、こうした小さな遊びにも熱中してしまった。
植え込みの迷路「フラワーメイズ」も、懐かしい遊園地らしさのあるアトラクションだ。ランダムな位置からスタートし、制限時間内の脱出を目指す。特徴は、用意されたメガネでゴールの位置を透視できること。ただし使用中は時間の進みが速くなり、そもそもゴールの方向がわかっても、そこへ続く道まではわからない。
答えは見えているのに、たどり着けない。便利な道具を渡されても迷路のもどかしさはちゃんと残っており、植え込みの間をぐるぐる歩き回ることになった。

乗り物に目を向けると、こちらは見慣れた形のわりに、やらされることがずいぶん変だ。
コーヒーカップの「オクトカップ」は、モリで宝を回収しつつ、邪魔してくるタコ足を爆弾で撃退するアトラクション。かわいらしいカップに収まっているのに、やることは意外とワイルドである。三人称では周囲を見ながら狙いやすいが、一人称視点にすると巨大なタコ足が自分の乗り物へ迫ってくる。点数を狙うか、乗客として迫力を楽しむかで、視点を切り替えるのも面白い。

フリーフォールのような「シュガーワルツ」は、もっと予想がつかなかった。UFOからリズムに合わせて飛んでくるレーザーに方向キー入力で耐えると、徐々に高度が上がっていく。高いところから落ちる乗り物かと思っていたら、まず目指すのは上昇なのだ。
そして頂上に着くと、そのまま空へ飛び出してしまった。そこからは一人称視点になり、ピンク色の宇宙に浮かぶドーナツやキャンディをレーザーで撃ち抜く。いつの間にか宇宙で射撃をしているし、そもそも最初に攻撃してきたUFOはなんだったのか。好成績を取ると黄金のドーナツが宇宙を満たすところまで含め、徹底しておかしな世界である。

ジェットコースターの「ゴールドラッシュ」も、座って運ばれるだけでは済まない。トロッコを操作し、レールを切り替えたり、ジャンプしたりしながらコインを集める。ロケットランチャーを拾えば、一部の障害物は破壊して進める。

上向きに途切れたレールから飛び出すと、スノーボードのように回転しながら、スローで宙を舞う。線路を走るスピード感に、レールを飛び出す豪快さまで加わっている。一人称視点ではコインを意外と取りやすかった一方、ジャンプやレール移動のたびに視点が大きく揺れた。外から見ると格好いい回転も、乗客の目線ではめちゃくちゃだ。ちなみに筆者は三半規管が弱い。実際の遊園地でも乗り物に酔いがちで、ゲームでもなんだかそのときのことを思い出す。酔うのはつらいが本当に遊園地に来た気分も高まってほんのり楽しくもなってくる。
そして、筆者がもっとも乗り物に“やられた”のが「スイングドーナツ」である。振り子のように回転するドーナツに乗り、空中に浮かぶノーツの指示どおりにボタンを押す、リズムゲーム的なアトラクションだ。
遊び方を覚えれば、揺れる乗り物の上でタイミングよく入力していくのは楽しい。好成績を取ると振り子が何度か一回転し、さらにノーツを拾えるボーナスへ進む。つまり、うまく遊んだご褒美に、もっと振り回してもらえる。
筆者は一人称視点だとかなり酔いやすく、楽しいので続けたい気持ちはあるのに身体が追いつかず、初挑戦のあとは10分ほどグロッキーになった。画面の前に座っているだけなのに、しっかり遊園地の乗り物にやられている。スイングドーナツは三人称視点でも遊べるため、そちらの方がましだった。ただ、どちらの視点にもクセがあるので、好みで選ぶのがよさそうだ。

なお、好成績を取ると最後には乗り物が暴走し、振り子がすっぽ抜けて別エリアの火山に突き刺さる。周囲は何事もなかったように過ごしているが、自分だけがぐったりしている。起きていることはあり得ないのに、遊園地とこの体調の組み合わせには、妙に覚えがある。先ほど見かけた虹色のキラキラを吐いている人にも、急に親近感が湧いてきた。
“関係者以外立ち入り禁止”の向こうが気になる
乗客気分は十分に満喫した。休憩を挟んで、今度は普通の客が行かなさそうな場所へ向かってみる。『NTE』のキャラクターたちは、壁を登ったり、空を飛んだりできる。この身体能力を使えば、遊園地の裏側まで入り込めるのではないか。
まずは売店やアトラクションの屋根へ、勝手によじ登ってみる。すると、華やかな外観の裏に業務用のダクトや室外機が並んでいた。客の目線ではファンシーに飾られているのに、上へ回ると急に実用的な設備が顔を出す。夢のある建物にも、空調は必要なのだ。
なんとも夢のない裏側だが、こうした設備があることで、建物が実際に使われているようにも感じられる。普通に歩くぶんには見えにくい場所まで作られていると、ほかの屋根も気になってしまう。立ち入り禁止の札が似合いそうな場所で、つい足を止めてしまった。

高いところから覗いてみたくなる場所といえば、先ほど苦戦したフラワーメイズもそうだ。地上ではゴールを透視できても道がわからず迷わされたが、空からなら経路そのものが見えるのではないか。
実際、挑戦前にクロバネの飛行スキルなどで上空から眺めると、植え込みの間を通る道を確認できた。ゴールの位置だけでなく、経路まで事前に偵察できてしまうわけだ。律儀に迷っていた自分を思い返すと、ちょっとずるいことをしている気分になる。これから遊ぶ人のために、画像を載せるのは控えておく。
さらに、ゴールドラッシュの線路にも入り込めた。先ほどはトロッコに乗って高速で通過していた場所へ、今度は自分の足でお邪魔する。現実の遊園地なら、客がジェットコースターのレールに立っているだけで一大事だ。ここでは、さっき乗っていたコースがそのまま探索先になってしまう。
何かがあるわけではない。それでも、乗り物に座って眺めるはずの場所に、自分の足で立てること自体が面白い。わざわざ入る必要はないのに、入れてしまう。こういうところがムダに自由だ。

スイングドーナツが突き刺さっていた、ウエハースの火山にも登ってみた。ピンク色の蒸気が噴き出す火口に立って、チョコがあふれる中を覗く。遠くから眺めるお菓子の風景を、自分の足で確かめに行ける。乗り物の演出で目にした場所が、次の寄り道先になるのだ。
警察が来ない園内で、最後は城の上へ
少々物騒な発見もあった。今回確認した範囲では、客や着ぐるみを殴って手配度が上がっても、警察が園内まで来なかったのだ。
外に出ると警察が出現し、入口の橋までは追ってくるのに、その先では目の前に立っても逮捕されない。一人称視点で、いかにも無念そうな顔をアップで眺められてしまう。ただし、手配度が最大になると「通行正義」の空間へ飛ばされるのはいつもどおり。やりたい放題にも限度はある。

好き勝手に動き回ったあとは、少し落ち着いて景色を楽しむことにした。気球に乗ると、アッパレタワーの頂点を超えるほど高い場所まで上昇できる。一人称視点で眺める夜景は、地上を歩いているときとも、激しい乗り物に振り回されているときとも違う。障害物を避ける必要もノーツを拾う必要もなく、ただ園内を見渡せる時間だ。
なお、気球に縛り付けられているわけではないので、そのまま飛び降りてスカイダイビングもできる。気球はクロバネとのデートスポットでもあるが、安全も甘い時間もすべてなげうって飛び出すのはいろいろな意味でスリルがある。

そして最後に目指したのは、園内の奥にそびえる巨大な城だ。門は閉まっている。普通なら外から眺めて終わりそうなところだが、よじ登りやナナリの壁登りなどを使えば、こちらも入り込めた。中はだれもおらず、常に賑わう城下とは対照的な静けさがある。
階段やジャンプを駆使して登った城の上から眺める花火は、締めくくりにぴったりだった。近くで花火が弾け、その向こうには先ほどまで歩き回っていたプカランドが広がっている。乗り物に酔い、屋根を巡り、線路へ入り込んだ一日の最後に、自分で見つけた特等席で景色を楽しむ。“夢のない裏側”を粗探しする中で出会えた、夢のような光景だ。行儀のよい観光客ではなかったが、遊園地はたっぷり満喫できた。
遊園地の裏側まで、ムダに自由
プカランドでは、各アトラクションのスコアに応じて園内通貨「プカスターズ」を獲得でき、限定グッズと交換できる。腕を磨いて点数を伸ばし、欲しいグッズを集めるという目的もある。
ただ、そうした実益を抜きにしても、明るい園内を歩き、奇妙なアトラクションに乗っているだけで楽しかった。巨大なタコ足を迎え撃ち、ジェットコースターで振り回され、疲れたら景色を眺める。筆者はうっかり酔うところまで再現してしまったが、自分に合う視点や遊びを選べば、それぞれの遊園地気分を味わえるはずだ。

そして、どこまで入り込めるのか試した結果、屋根の設備からコースターのレール、閉じた門の向こうの城まで、ずいぶんと歩き回れてしまった。入った先に特別な遊びがあるとは限らない。それでも、屋根の実用的な設備に妙な現実味を感じたり、城の上に花火の特等席を見つけたりと、寄り道そのものが楽しい。
普通に遊園地を楽しんだあと、その裏側まで勝手に探検できる。乗客の目線で味わう臨場感と、乗客らしからぬ行動を許してくれる自由さが、同じ園内にあるのだ。次に来たらアトラクションの高得点を狙おうと思いつつも、まだ登っていない屋根も気になっている。
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