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「Steam Machine」について、LEDライトバーのエラー表示に不具合があり、改善予定であることが報告された。

Valveが販売するゲーミングPC「Steam Machine」について、LEDライトバーのエラー表示に不具合があり、サポートが改善予定であることが報告された。オーバーヒートを伝えるエラーの設定温度が、少し引き上げられるという。海外メディアDigital Foundryなどが伝えている。
Steam Machineは、Valveが提供するSteamOSが採用され、Steam向けゲームのプレイに最適化されたゲーミングPCだ。AMD製のセミカスタムCPUおよびGPUを搭載し、Steam Deckの6倍以上の性能だとされている。RAMは16GB DDR5 + 8GB GDDR6 VRAMで、内蔵ストレージは512GBと2TBの2モデルが用意される。日本では正規ディストリビューターのKOMODOから販売されている。

そんなSteam Machineには本体の正面下部に、PC本体の状態を示すLEDライトバーが実装されている。ライトバーは青・白・赤の三色に発光し、本体に何かしらのエラーが発生した場合は赤の表示でユーザーに不具合を知らせる。ちなみにこの赤い点灯は、かつてXbox 360で話題となったエラー表示の「死の赤いリング(RROD)」を想起させるとして、一部ユーザーからは「死の赤い線(RLOD:red line of death)」と呼ばれている。
赤のエラーが表示される場合は、発光パターンと発光位置によって不具合の内容を知ることができる(Steamサポート)。ライトバー全面が赤く点灯するのは「オーバーヒート」を知らせるエラー表示だ。
そしてこのエラー表示に不具合が発生しているという。Steam Machineに関する話題を扱うRedditコミュニティr/steammachineにてユーザーのPure-Outcome-5977氏は、RLODが発生しているSteam Machineとともに、PCの内部温度を示すパフォーマンス表示のスクリーンショットを公開。CPUとGPUはそれぞれ81度と75度であり、本来オーバーヒートではない範囲内の温度に収まっているにも関わらず、Steam MachineにはRLODが表示されていたようだ。ちなみに使用についてはまったく問題はなかったそうで、ゲームをプレイ中にただライトバーが赤く点灯していたという。
同氏はValveのサポートとのやり取りにおける返答も紹介しており、同社でエンジニアらと話し合った報告として、これは現行BIOSでの既知の不具合であり、オーバーヒートを知らせるエラー表示が想定よりも低い温度で発生してしまっているのだと伝えた。サポートの説明によると、Steam Machineは摂氏100度を基準に「サーマルスロットリング」をおこない、もし温度上昇が止まらない場合は保護するためにシャットダウンされるように作られているという。つまり、上述のユーザーは、基準よりも20度近く低い温度でオーバーヒートのエラーが表示されていたというわけだ。ゲームやデバイスの技術解析に定評のあるメディアDigital Foundryもこのことを報じ、注目を集めている。
なお、一般的にCPUは高負荷時に温度や消費電力の許容範囲内でクロックを自動的に引き上げる仕組みを採用しており、規定温度に近づくとクロックを引き下げ発熱を抑えるサーマルスロットリングが働く。そのため高負荷時には温度が上昇し、温度が上限に近づくとクロックを下げ発熱を抑えるというSteam Machineの挙動は、ゲーミングPCとして一般的なものといえるだろう。また先述のユーザーがゲームを問題なくプレイし続けていたと報告していた点も見るに、今回の不具合では実際にサーマルスロットリングがおこなわれるのではなく、エラーを知らせるライトバーのみが点灯しうる不具合かもしれない。

Valveのサポートはこのライトバーの不具合はすでに社内で認識しているといい、近いうちにBIOSアップデートで修正される見込みだと伝えていた。当時CPUは95度、GPUは90度でオーバーヒートのエラーが設定されていたそうだが、そのしきい値を両者100度へと変更する予定だとしていた。実際、本稿執筆時点ではサポートページにおいてオーバーヒートの基準となる温度の記載がCPU・GPUともに100度に変更されている。
一方でPure-Outcome-5977氏はこの回答には納得していない様子だ。同氏がモニタリングソフトで確認した内部温度は81度・75度であり、従来の設定であった95度・90度にすら達していないためだ。パフォーマンス表示においてモニタリングされている内部センサーとBIOSが確認するセンサーが異なる可能性もあるが、いずれにせよBIOSアップデートによって、この問題がどのように改善されているのか注目される。

なおr/steammachine上ではPure-Outcome-5977氏の以前に、同様の現象を報告していたユーザーが存在。CPUとGPUの温度はそれぞれ約60度、約70度であったが、オーバーヒートのLEDが点灯していたという。ゲームは問題なく動作していたものの、Steam Controllerが接続と切断を繰り返す状態になってしまったとのこと。こちらの事例ではVRAMは90度に達していたそうで、Steam Machineを周囲に物がない場所に移して室温を下げるとそれ以降は発生しなかったとのこと。
それぞれの事例も見るに、今回の不具合ではプレイ自体には支障をきたさなかったとみられるものの、ユーザーにとって“ゲーム機の赤いライトバーの点灯”は不安になる事態だろう。BIOSのアップデートにて基準となる温度の引き上げがおこなわれたようであり、誤動作の改善も期待される。日本でも猛暑を迎えるなか、暑い部屋でSteam Machineに赤いライトバーが点灯した際には、機器の周囲にスペースをとったり、エアコンで部屋を涼しくしたりしてプレイするといいかもしれない。
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