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異空間をひたすら歩くゲーム『nophenia』がSteamでアツい好評博す。ホラーじゃないけど心がざわつく、孤独謎世界歩き
個人開発者のlane氏は6月26日、『nophenia』をPC(Steam)にて発売。さっそく高い評価を得て人気を博している。

個人開発者のlane氏は6月26日、ウォーキングシミュレーター『nophenia』をPC(Steam)にて発売。さっそく高い評価を得て人気を博している。なお本作は日本語表示にも対応している。
『nophenia』は、ローポリゴンで作られた奇妙な空間を歩き回って探索するウォーキングシミュレーターだ。アクションや謎解きの要素はなく、ただひたすらにフィールドを歩き回り、次の空間に移動するためのドアや穴、その他触れることで他の空間にワープする色々なオブジェクトを探すことで進行していく。

プレイヤーが探索する世界はさまざまだ。時には雪の降る団地のような場所や、雨の降るどこかの寂しげな道路、プールのある娯楽施設のような場所など、現実にありえそうな空間が現れることもある。どこか既視感や懐かしさを感じることもある反面、これらの場所には人気が全くなく、閑散とした雰囲気にはいわゆるリミナルスペースやバックルーム的な不気味さも感じられる。

一方で、巨大なチェス盤の上や、タンポポの綿毛が飛んでいるだけの真っ暗な空間、なぜか漢字が書かれた奇妙なテクスチャで作られた迷宮など、超現実的な空間も多い。理解の及ばない気味の悪さもありつつ、どこか美しさも感じられる点が持ち味だろう。なお本作の公式ストアページでは、一般的な「ホラー」要素は含まれていないと説明されている。実際に探索する中でマップの中に血痕が見つかるなどの演出はあるが、ジャンプスケアのような直接的にプレイヤーを驚かす演出は登場しない。

プレイヤーが操作する主人公は、大きな耳と尻尾を持つオオカミ娘。オオカミだからといって特別な力があるわけではなく、オオカミらしい能力は特定のキーを押すことで遠吠えをすることができるくらいだ。他にも、キーを押すことでその場に膝を抱えてちょこんと座り込むこともできる。行動としては無意味なものだが、寂しげな空間でこうしたアクションを取れることが、雰囲気づくりに一役買っているといえるかもしれない。また、一見無機質なローポリの姿だが、フォトモードではボタン操作で笑顔を作ってくれるといった要素もあり、こうした主人公のかわいらしさも本作の人気に一役買っているようだ。
そんな『nophenia』のSteamレビューは本稿執筆時点で393件、うち96%が好評の「非常に好評」ステータスを獲得している。このまま好評が集まれば、「圧倒的に好評」ステータスとなる勢いだ。奇妙な世界を探索するゲームとして『ゆめにっき』『LSD』といったゲームになぞらえつつも好評が寄せられている。また本作ではこうした作品の影響を見受けられる一方、前述したように近年の流行であるリミナルスペース的な演出も取り入れられている。超現実的で奇妙ながら時に美しい世界と、現実感や懐かしさがありながら同時に不気味さや寂寥感を感じる光景が同居している世界観が、本作のひとつの特徴といえそうだ。謎めいた美しい世界に多くのプレイヤーが惹かれ、探索や考察をしたいという意欲を掻き立てられているのだろう。
本作を開発したlane氏は、「emiau」などの名義でSteam、itch.ioで活動している個人開発者。『nophenia』以前には、2023年にitch.ioでドット絵の家具を自由に配置して楽しむサンドボックスゲーム「Another Home」を配信し、2024年にはSteamで同作をアップグレードした『DIORAMA』を販売し、いずれも人気を集めてきた。今回の『nophenia』はローポリゴンの3Dグラフィックにて構築された完全新作であり、さっそく好評を博しているかたちだ。
『nophenia』はPC(Steam)で発売中だ。7月4日までリリース記念セールとして通常価格の10%オフとなる540円で販売中。
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