大注目から“完全失敗”したFPS『The Explorator』開発元、「いっそFPSをやめて作り変える」と決断。“期待と違うゲーム”からの脱却を目指して

Remnant games studioは5月11日、FPS『The Explorator』の今後の開発方針を発表し、FPS要素を取り除いて作り直すことを明らかにした。

デベロッパーのRemnant games studioは5月11日、FPS『The Explorator』の今後の開発方針を発表し、FPS要素を取り除いて作り直すことを明らかにした。本作は、現在PC(Steam)向けに早期アクセス配信中。

本作は、地下に古代都市が眠る島を舞台にしたセミオープンワールドゲームだ。セルルックの3Dグラフィックと、手描きアニメ調2Dキャラの組み合わせが特徴のひとつとなっている。

『The Explorator』の舞台となる島Ospolisには、その地下深くに古代都市Atlantisが存在するとの伝説があり、多くの探検家が訪れる。ただある日、探検家らが掘った地下トンネルからゴブリンなどのモンスターが現れ、島は世界でもっとも危険な場所へと変貌した。プレイヤーは、モンスター出現の謎を解き明かすため、この島の深淵を目指して探索する。

本作は複数のチャプターで構成され、深淵へと少しずつ下っていくセミオープンワールド制が採用。さまざまな環境のエリアが存在し、探索してクエストをこなす中では、敵のモンスターと戦うこともある。武器は探索を通じて発見したり購入したりでき、ほかの装備品やアイテムを含め、重量を管理しながら持ち運ぶかたちとなる。

本作は2023年4月に発表され、PC(Steam)向けに2025年6月に早期アクセス配信が開始された。発表当時には、その幻想的なビジュアルや世界観などが大きな注目を集めたものの、その後実施されたクラウドファンディングは失敗。また、Steamのユーザーレビューは本稿執筆時点で35件(「やや好評」ステータス)、同時接続プレイヤー数は最高19人(SteamDB)という状況で、思うようにプレイヤーを獲得できていないことがうかがえる。

そして開発元は5月11日、プレイヤーを獲得できず、パブリッシャーも見つからず、本作の早期アクセスは完全に失敗だったと表明した。その理由については、「FPSであること」が大きいと分析しているという。ビジュアルに惹かれて本作に興味を持った人は多かったが、FPSだと知ると失望され、コミュニティを築くことができなかったそうだ。期待し想像したゲーム内容との乖離が大きかったのかもしれない。

また、サバイバルやシューティングの要素についてはクオリティ不足に陥っているそうで、ゲームプレイを洗練するための資金を確保できず、このために最大の魅力であったビジュアル面の改善もおこなえなかったという。

*開発元はパブリッシャーを探すために本作の動画をSNSに投稿。これにDevolver Digitalが返信するなど大きな反響を得たが、どれも進展はなかったようだ。

本作『The Explorator』の早期アクセスを完全な失敗と評した開発元だが、開発は継続するという。なんと「FPSであること」を捨てて、純粋な探索ゲームへと作り変えるそうだ。世界観やキャラクター、サバイバルシステムは継承しつつ、一部を除きステージを作り直し、新たなゲームプレイループを導入するとのこと。ストーリーも変更される。

現時点での計画では、4つの広大なオープンワールドが用意され、地下の古代都市を発見したところからスタート。ジェットパックを使って、深淵や洞窟を探索する内容になる。ゴブリンと戦うような機会は減り、よりリラックスしたゲーム体験を目指すそうだ。一方で、クリスタルを収集する要素が存在し、それはやり込みがいのあるゲームプレイになるという。素材を集めて装備を強化する要素も取り入れられる。今年の夏には続報を発表するとのことだ。

『The Explorator』は、PC(Steam)向けに早期アクセス配信中だ。なお今回の発表によると、上述したように本作は今後ゲーム内容が大きく変わることから、全面改修の作業中は混乱を避けるため販売を一時停止するとのことである。

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Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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