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美少女3Dローグライト『エンドレスアリス』、“必須級ベテラン開発者”を雇うためにちょっと値上げ。開発スピード底上げ目指す
価格改定の背景には、開発を加速させる上で重要な人材を雇いたいという意図があるようだ。

デベロッパーのHowlingRainは4月9日、『エンドレスアリス』の税込販売価格を899円から1150円へと値上げすると発表した。価格改定の背景には、開発を加速させる上で重要な人材を雇いたいという意図があるようだ。
『エンドレスアリス』は最大4人の協力プレイに対応するローグライトアクションゲームだ。対応プラットフォームはPC(Steam)で、日本語表示に対応。本作にてプレイヤーはスタイルの異なるプレイアブルキャラから選び、広大なマップを探索しつつ、敵を倒したり装備などを探し求めたりする。そうしてキャラを強化して、ボスを倒すことにより次のエリアへと進んでいく。
本作は2025年1月から早期アクセス配信され、本稿執筆時点で約1300件中90%の好評率で「非常に好評」ステータスを得ている。過去には、日本プレイヤーが全体の35%以上を占めるなど、特に日本での人気が高いことも明かされていた(関連記事)。

そんな本作について、HowlingRainは今月値上げを発表している。税込販売価格は899円から1150円へと上昇した。なお本作では、コスチュームDLCの展開を始めた2025年6月頃に、1380円から899円への値下げを実施。この際には、ゲーム本体の価格を下げつつ、あくまでプレイヤーが任意で購入可能なDLCを販売することで、非セール時でも安定した収益を上げ、開発継続を確かなものにするという狙いが語られていた。今回の価格改定では、そのちょうど中間程度の価格になったかたちだ。
値上げの背景には新たなスタッフを雇いたいという意図があるという。HowlingRainによれば、『エンドレスアリス』にとって妥当な開発人数は30~40人、現代のAIツールを駆使したとしても最低20人は必要になるところ、現状では常時10~15人で運営しているとのこと。そしてその多くは十分な開発経験を持たず、各ポジションを最適な人材で埋めることができていないそうだ。

そこで、チームでは新たにUbisoft出身のシニアテクニカルアーティストと、NeoBards Entertainment出身のシニアエフェクトアーティストの2人を雇う計画があるという。というのも、本作のキャラクターは視覚効果(VFX)に大きく依存しており、キャラクターの実装が予定通りに進まない原因のほとんどが、エフェクト制作のリソース不足だという。
本作では2025年8月にVer.0.1.0を配信し、6体目となる初の追加キャラクター「小樂」を実装(関連記事)。そして次の新キャラクターとしては「ミヤ」が告知されているものの、今年2月の発表時点では制作が遅れていることを明かしているなど、滞りも見られる。正式リリース時の目標とされている10キャラ以上という水準にはなかなか近づいていない。

当該シニアエフェクトアーティストが所属していたというNeoBards Entertainmentは、最近では『SILENT HILL f』の開発を手がけたことで知られている。台湾においてUnreal Engine 5を用いてオンライン3Dゲームの開発フローを完結できる有数の企業であり、そこで培われた知識や技術を提供してもらえればキャラクター制作のフローを加速できるのではないかという思惑があるとのこと。また優秀なテクニカルアーティストがいれば本作の最適化をさらに進めることができ、スペックに依らないパフォーマンスの向上を目指せるとしている。テクニカルアーティストは前述したエフェクト制作のワークフローも多方面でサポートできるといい、プロジェクトの進捗が飛躍的に向上すると見込まれているようだ。
なおDLCの販売については、プレイヤーに好まれないと理解しつつも、販売本数の推移からすると、このままではプロジェクトが「緩やかな死」を迎えてしまうとして、チームにとっても苦渋の決断であったことを改めて説明。現在チームでもっとも生産性の面で余裕があるのは3Dスタッフであるといい、コスチュームの制作に注力することはチームとして最適な手立てであると考えているわけだろう。今後も財政状態の安定化のために、セールに依存しすぎない収益体制を目指す姿勢を見せている。値上げによって売上は改善するのか、またスタッフの雇用が叶い、正式リリースに向かって開発を加速させられるかは注目される。
『エンドレスアリス』はPC(Steam)向けに早期アクセス配信中だ。
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