幻想RPG『百英雄伝』アプデ計画&ロードマップ公開。Switch含む全プラットフォームにて、シナリオ進行不具合などいろいろ修正・動作安定性も向上へ


505 Gamesは5月24日、Rabbit&Bear Studiosとフレイムハーツが手がける『百英雄伝』の今後のロードマップを公開。さらに本日5月29日、Nintendo Switch版向け、およびすべてのプラットフォーム向けの今後のアップデート予定を発表した。

『百英雄伝』は、100人以上の英雄たちが登場するRPGだ。開発には、『幻想水滸伝』シリーズを手がけた村山吉隆氏や河野純子氏が携わっている。今年2月6日には村山氏の急逝(関連記事)という辛い出来事がありながらも、4月23日に発売を迎えた。対応プラットフォームはPC/Nintendo Switch/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox Oneで、Xbox Game Pass向けにも提供されている。


本作の舞台となるのは、オールラーン大陸。ここでは神秘的な力を秘めた魔導レンズをめぐり、大陸のさまざまな国が参加する諸国連合と、強大な軍事力を誇るガルディア帝国が対立していた。主人公であるノア、セイ、メリサの3人は戦乱へと身を委ね、多くの英雄たちと出会いながら冒険することになる。

通常戦闘はターン制コマンドバトルとなっており、仲間にした英雄たちからメンバーを選択して編成した最大6体のチームで戦う。それぞれの英雄たちは個性豊かな攻撃やスキルをもっており、また英雄同士の組み合わせによる協力技・英雄コンボを繰り出すことも可能だ。このほか一騎打ちバトルや、シミュレーション形式の戦争バトルも用意。また拠点となる本拠街では、英雄を仲間に加えるなかで街を発展させていくことができる。

今回、『百英雄伝』の公式Xアカウントは本作のロードマップを公開。シーズンパス向けの追加シナリオの配信予定が明かされており、8月に「メリサの章」、9月に「セイの章」、10月に「マーカスの章」が配信される見込みだ。「メリサの章」では本編の前日譚が、「セイの章」では本編の物語の裏でセイたちがガルディア帝国で果たした役割が描かれる。また「マーカスの章」では“メンヒルの歪み”による新たなテレポート先での物語が展開され、マーカスの過去が解き明かされるという。それぞれ本編の英雄たちを掘り下げるエピソードを楽しめるだろう。


またNintendo Switch向け、および全プラットフォーム向けの今後のアップデート情報も公開。まず6月上旬までに、Nintendo Switch向けのアップデートが配信予定。同アップデートでは、画質設定に「パフォーマンス優先」「グラフィック優先」「バランス」の各モード選択機能が追加予定だ。さらにほかのプラットフォーム向けに5月8日、および5月16日に配信済みのアップデートの修正内容が含まれるとのこと。

そして6月中旬にはすべてのプラットフォーム向けにアップデートが配信予定。シナリオ進行不具合を含めさまざまな不具合が修正予定となっているほか、動作の安定性向上も施されるという:

【修正内容】
動作の安定性の向上
サポートキャラがパーティにいても一緒にいた時間が加算されない不具合の修正
一部の魔法スキルで属性相性補正が掛かっていなかった不具合の修正
シナリオ進行不具合の修正
グラフィック表示不具合の修正
UI操作の不具合の修正
ダンジョンギミックの不具合修正
ローカライズテキストの修正
一部キャラクターのメインシナリオのボイス音量調整
エンドクレジットの修正
その他の改善および不具合修正


本作はリリース後Steam版でピーク時8466人の同時接続プレイヤー数を集めるなど好調な滑り出しを見せた(SteamDB)。レビュー集積サイトMetacriticでもメディアからの高評価が寄せられメタスコアは78を記録。Steamユーザーレビューでも本稿執筆時点で1658件中78%が好評とする「やや好評」ステータスと一定の評価を獲得している。一方システム面の調整不足などが課題として指摘されているほか、Nintendo Switch版ユーザーからは不具合報告なども寄せられている。

公式Xアカウントはそうしたユーザーのフィードバックに対して、個別の対応は控えているものの、すべて確認していると伝えている。さらなる機能改善や最適化についても検討中だそうで、追加シナリオなどの新展開とあわせて課題点への対応も進められていくことだろう。

『百英雄伝』は、PC(Steam/Epic Gamesストア/Microsoft Store/GOG.com)/Nintendo Switch/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに発売中。Xbox Game Pass向けにも提供されている。