『幻想水滸伝』の村山吉隆氏、多臓器不全により急逝。新作『百英雄伝』の発売を目前にこの世を去る

Rabbit&Bear Studiosは2月14日、代表取締役社長を務める村山吉隆氏が2月6日に逝去していたことを発表した。スタジオのデビュー作『百英雄伝』が4月23日の発売に向けて最終段階に入っていた中での出来事だったという。

Rabbit&Bear Studiosは2月14日、代表取締役社長を務める村山吉隆氏が2月6日に逝去していたことを発表した。『百英雄伝』が4月23日の発売に向けて最終段階に入っていた中での出来事だったという。

『百英雄伝』

村山氏は、コナミにて『幻想水滸伝』シリーズのシナリオやディレクションを務めたことで知られるゲームクリエイターだ。2002年に同社を退職し、フリーランスとして『アライアンス・アライブ』のシナリオや『無双OROCHI3』のシナリオ原案などを担当。2020年3月にRabbit&Bear Studiosを設立し、代表取締役社長に就任した。

スタジオのデビュー作としてRPG『百英雄伝』が開発されており、村山氏は脚本やゲームデザインを担当。またスタジオには『幻想水滸伝』シリーズに携わった河野純子氏も在籍しており、『百英雄伝』のキャラクターデザインを手がけていた。同作については2024年4月23日に発売予定で、その準備が進められていた。

今回、Rabbit&Bear Studiosは村山吉隆氏が2月6日に、多臓器不全により逝去していたことを発表した。『百英雄伝』が発売に向けて最終段階に入っていた中でこの世を去ったという。発表は河野氏らスタッフ3名の連名による声明になっており、「発売日を迎える事なく世を去った村山の無念を思うと言葉もありません」と綴られている。スタッフらは村山氏の遺志を残されたメンバーで受け継ぎ、同氏の作り上げた『百英雄伝』の作品世界を守り育てていくとしている。

また本作公式Xアカウントも村山氏の訃報を伝えた。「悲しみにたえませんが『百英雄伝』を皆様にお届けすることに尽力いたします」とされている。また同氏がかつて在籍したコナミや、同作のパブリッシングを手がける505 Gamesも同氏の死を悼む声明を伝えている。


『百英雄伝』は、PC(Steam/Epic Gamesストア/GOG.com)/Nintendo Switch/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに2024年4月23日発売予定だ。Steamでは時差により2024年4月24日発売となる見込み。

【UPDATE 2024/2/14 19:28】
505 Gamesの声明について追記

【UPDATE 2024/2/14 20:05】
コナミの声明について追記

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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