Steamで定価3万円のジョークゲーム、なぜか急に「2億円分」も売れる。でも案の定“99.9%返金”でぬか喜び

Stolen Valor Studiosがリリースした『This Game Costs 200 Dollars』について、一時は約2億円分も売れたものの、そのほぼすべてが返金されたそうだ。

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デベロッパーのStolen Valor Studiosは、『This Game Costs 200 Dollars』を今年1月31日にリリースした。開発者のMichael Major氏は本作をある種のジョークとして販売したというが、ここ数か月で急激に140万ドル(約2億2000万円)ほど売れたという。しかし返金が相次ぎ、最終的にMajor氏の手元には2000ドル(約32万円)ほどしか残らなかったという。

『This Game Costs 200 Dollars』はMajor氏が手がける、ジョークゲームを謳う作品だ。プレイヤーはSchizopiaと呼ばれる都市を探索し、ビールケースやタバコの箱を集めたり、NPCと会話したりすることが可能。その他開発者を名乗るナレーターの声を聞くなど、メタ要素も取り入れられている。なおゲームには10種類のエンディングがあり、“どれも刺激的で感動的”と謳われている。一方でストアページでは説明の冒頭から「このゲームはあらゆる詐欺の中で究極の詐欺」と本作を表現しており、あくまでジョークゲームであることを前面に押し出している。

本作は今年1月31日に発売された。本作を手がけたのはアメリカ在住の18歳のゲーム開発者、Michael Major氏だ。Major氏は1月29日にジョークとして手がけた“サイコスリラー”ゲーム『This Game Costs 10 Dollars』をリリースしており、『This Game Costs 200 Dollars』はその「精神的後継作」にあたるといえる。

Major氏は『This Game Costs 200 Dollars』を200ドル(日本向け価格3万円)で発売した理由について、Steamで販売できる一本のソフトの上限額であったからとのこと。そしてジョークとして作ったため、実際には誰も買わないだろうと考えていたようだ。

しかし、ここ数か月で6700件ほど本作が売れたのだという。購入者はほぼすべてが中国ユーザーだったようで、全6717件中6705件と、100%近い割合を占めていることがわかる。

そうして一時は約140万ドル(約2億2000万円)にものぼる収益を得たMajor氏ながら、実際には約2000ドル(約32万円)しか残らなかったようだ。アメリカ・ニューハンプシャー州のニュースを取り扱うWMUR-TVに出演したMajor氏は、『This Game Costs 200 Dollars』の販売レポートの一部を公開。6717件の購入のうち、99.9%にあたる6707件の返品が相次いだようで、一度もプレイされることなく返品されたものもあったという。

今回、なぜ急激に中国での購入が相次ぎ、プレイされることもなく返品されたのかは不明。ただMajor氏は中国の国内で何らかの宣伝や仕掛けがあったのだろうと推測している。

Steamでは返金ポリシーとして、Steamストアでの購入から2週間以内で、使用時間が2時間未満のゲームであれば基本的に返品/返金が可能だ。しかしプレイ状況にかかわらず返品できることから、短時間でクリアして返金するといった行為も見られ、その制度設計やユーザーモラルについての課題も指摘されていた。

一方で今回の『This Game Costs 200 Dollars』は開発者も元から多く購入されることを想定していなかったジョークゲーム。何らかのきっかけで中国での流行を見せ、返金対応を活用した好奇心ゆえの購入が相次いだのだろう。

なおMajor氏は本作のジョークが台無しになることを理由に、本作を値引きすることは一切ないとしている。もし怖いもの見たさとして3万円を払えるのであれば、本作を購入してみるのもいいかもしれない。

『This Game Costs 200 Dollars』はPC(Steam)向けに販売中だ。

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Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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