『ストリートファイター6』、豪鬼の“ワンボタン瞬獄殺”は存在しないと公式がアンサー。モダン操作でもコマンド入力は必要

 

カプコンは5月2日、『ストリートファイター6』の5月22日に追加予定の追加キャラ「豪鬼」の技について解説。「瞬獄殺」がモダン操作であっても“ワンボタン”で発動できず、コマンド入力が必要となることを強調している。SNS上ではイベント「リアルバトルハブ」における試遊プレイ時に“ワンボタン瞬獄殺”が可能であったとの報告が注目を集めており、公式がそうした噂に回答したかたちのようだ。


『ストリートファイター6』は、対戦格闘ゲーム『ストリートファイター』シリーズの最新作だ。本作はこれまでの操作モードであるクラシックタイプ(クラシック操作)に加え、従来よりも簡易的な入力で必殺技を使用できる入力方式のモダンタイプ(モダン操作)を採用。従来のシリーズに親しんできたプレイヤーのほか、幅広いプレイヤーが対戦を楽しみやすくなった。

なおモダン操作だけでは一部の技を繰り出せないものの、コマンドを手動入力することで繰り出せる技も存在。またモダン操作ではクラシック操作よりダメージが減少する技でも、一部はコマンドを手動入力して通常どおりのダメージを出すことも可能だ。

本作に向けてはYear1キャラクターパス/アルティメットパス、およびゲーム内販売の追加キャラとしてこれまでラシード、A.K.I.、エドが実装されてきた。そして最後のYear1追加キャラとなる「豪鬼」は5月22日に実装予定。殺意の波動を身に宿し続ける修羅とされるキャラクターだ。

本作の公式Xアカウントはそんな豪鬼の技について、5月1日にモダン操作のコマンドリストを公開。さらに本日5月2日のポストにて、モダン操作において“ワンボタン瞬獄殺”が存在しないことを強調した。モダン操作の豪鬼では、体力が25%以下の状態でコマンド入力が必要とのこと。モダン操作でプレイする場合にも、瞬獄殺を使うには「弱→弱→中→強」のコマンド入力が必要になるようだ。通常のクリティカルアーツ(CA)は別の技「禍坏」であり、自動で瞬獄殺になることはないという。


公式Xアカウントは、こうした強調をあえておこなった理由を「一部、誤った情報が出回った為」としている。というのも5月1日からは、愛知県ラグーナテンボス・ラグナシアで開催中のイベント「リアルバトルハブ」にて豪鬼の世界最速試遊展示がおこなわれている。ひとり約10分間の試遊となっており、シングルプレイ・対戦プレイの「バーサス」モードにて体験可能。この体験会にて複数のプロ選手から“ワンボタン瞬獄殺”が可能であったとの報告があり、SNSを中心に広まっていた。

瞬獄殺といえば従来シリーズでは「弱P→弱P→レバー前→弱K→強P」という特殊なコマンド入力が必要な技であった。特に、複数方向のレバー入力と1~2種類の攻撃ボタンだけですむ一般的な技と違って、攻撃ボタンを4回も押す必要がある点などから入力の難しい技とされることもある。そんな瞬獄殺がモダン操作により“ワンボタンで繰り出せる”という報告が大きな注目を集めていたかたちだ。

一方、本日の投稿にて公式Xアカウントはリアルバトルハブで展開中の「豪鬼の試遊版」と「製品版」ともに、モダン操作の“ワンボタン瞬獄殺”は存在しないとしている。また公式Xアカウントはユーザーの質問に答えるかたちで「開発現場のマザーデータおよびリアルバトルハブで展開している試遊台をすべて調査/確認した」と伝えている。“試遊版と製品版”と強調されている点から豪鬼の性能や仕様が今後変更される可能性はあるものの、少なくとも試遊台ではワンボタンで瞬獄殺は発動できない状態となっていることを公式から発表したかたちとなる。


本作のモダン操作の豪鬼にて発動可能かどうかを巡って大きな注目を集めている“ワンボタン瞬獄殺”。いずれにせよ、製品版に実装される豪鬼ではモダン操作でもコマンド入力が必要な技となるのはたしかだろう。製品版では実際にどういった形で実装されるのか、豪鬼の配信の開始を心待ちにしたいところだ。

『ストリートファイター6』は、PC(Steam)およびPS4/PS5/Xbox Series X|S向けに発売中。Year1追加キャラクター第4弾となる豪鬼は、5月22日に実装予定だ。