『ストリートファイター6』“ワールドツアーの必殺技ランキング”にて「スクリューパイルドライバー」が1位に輝く。お手軽で強いザンギエフ直伝技

 

カプコンは7月20日、『ストリートファイター6』のシングルプレイモード「ワールドツアー」における、クリア者が装備している必殺技(地上)ランキングTOP10を発表した。ランキングでは、ザンギエフが扱う投げ技スクリューパイルドライバーが1位に輝いている。


『ストリートファイター6』は、対戦格闘ゲーム『ストリートファイター』シリーズの最新作である。本作には従来のオンライン・オフラインでの対戦モードに加えて、シングルプレイ専用のストーリーモードであるワールドツアーが用意されている。

さらに本作では、従来の操作方法であるクラシックタイプに加え、新たな操作方法であるモダンタイプを導入。モダンタイプでは、十字キーと必殺技ボタンを押すことで各種必殺技を放つことができたり、アシストボタンと攻撃ボタンを連打することでコンボを出せたりと、初心者でも対戦を楽しむことができるようになっている。シングルプレイの充実と新たな操作方法によって、『ストリートファイター』シリーズファンのほか、新規プレイヤーも遊びやすい作りといえるだろう。

ワールドツアーは、プレイヤーが作ったアバターが主人公となり、格闘家として歩んでいく物語が描かれるシングルプレイモードだ。プレイヤーは、ワールドツアーで『ストリートファイター6』における基本操作を学ぶことが可能となっており、初心者も遊びやすいモードである。


ワールドツアーでは、物語を進めていく過程で『ストリートファイター6』に登場するルークやリュウ、ケンといったキャラクターにプレイヤーのアバターが弟子入りすることになる。そして、波動拳や昇龍拳など、各キャラクターが使用する必殺技を伝授され、アバターも同じ必殺技を使用することができるようになる。必殺技の装備は、必殺技コマンドが重複しない限りは自由に組み合わせることが可能。波動拳もサマーソルトキックもスーパー頭突きもできて、なおかつスクリューパイルドライバーを決められるアバターを生み出すこともできるのだ。ちなみに、それぞれのプレイヤーがカスタマイズしたアバター同士で対戦をするアバターバトルも可能だ。

このたび、カプコンが発表したのは、6月2日から6月30日までの集計期間中、ワールドツアークリア者が最後に装備していた地上必殺技のランキングだ。ランキングトップ10は以下のとおり。

1位 …… スクリューパイルドライバー(ザンギエフ)
2位 …… マネージュ・ドレ(マノン)
3位 …… エアスラッシャー(ディージェイ)
4位 …… スーパー頭突き(エドモンド本田)
5位 …… 昇龍拳(ケン)
6位 …… 天穿輪(ジュリ)
7位 …… ダブルラリアット(ザンギエフ)
8位 …… 波動拳(リュウ)
9位 …… サマーソルトキック(ガイル)
10位 …… フラッシュナックル(ルーク)


栄えある1位に輝いたのはザンギエフから伝授されるスクリューパイルドライバーだ。コマンド投げと呼ばれる、ガード不能の必殺技であり、ザンギエフの象徴として知る人も多いだろう。さらに、コマンド投げは威力が高いことが特徴である。スクリューパイルドライバーを決めれば、コンボをしなくとも大ダメージを与えられることに加え、投げのモーション中は無敵時間となる。1対多の戦いを強いられることが多いワールドツアーでは、この技を格闘ゲームに慣れたプレイヤーも重宝していることだろう。また、コマンド投げの存在自体が対戦相手への圧になるため、アバターバトルでの対戦においても強力な技といえる。


ちなみに、スクリューパイルドライバーは、クラシックタイプでは、方向キーを一回転(厳密には5/8回転)とパンチボタンを入力することによって出すことができる技である。慣れないとやや難しいコマンド入力ではあるものの、モダンタイプでは必殺技ボタンを押すだけで技を出せるように設定することができる。そのおかげで、初心者でも使いやすいことから採用率が高かったものと予想される。また、一回転コマンドの必殺技は、今作では今のところスクリューパイルドライバーを含めて2つのみ。競合する同じコマンドの技が少ないことと、ザンギエフに弟子入りすればすぐに習得できることから、とりあえずスクリューパイルドライバーを装備している人が多いのだろう。

なお2位には、『ストリートファイター6』で初登場となったマノンから伝授されるマネージュ・ドレがランクイン。こちらもスクリューパイルドライバー同様のコマンド投げだ。マネージュ・ドレは、通常の威力はスクリューパイルドライバーに劣るものの、一度技を決めるごとにメダルを獲得し、威力が徐々に上昇する性質をもつ。そして最終的には、そのバトル中のみであるものの、スクリューパイルドライバー以上のダメージを叩き出すことができる。スクリューパイルドライバーのように、コンボ不要で大ダメージを与えられる技として採用されているものと考えられる。


また3位にはディージェイから伝授される飛び道具のエアスラッシャー、4位にはエドモンド本田から伝授される突進技であるスーパー頭突きがランクインしている。いずれも強力な必殺技である。特にスーパー頭突きは、本作の発売当初から通常のオンライン対戦で猛威を振るっていた。ちなみに、このエアスラッシャーとスーパー頭突きは、必殺技コマンドが同じであるため、同時に装備できない必殺技だ。この2つのうちエアスラッシャーが上位になったのは、飛び道具の方が好まれたためか、あるいは見た目の問題かもしれない。

そして、5位にはケンの昇龍拳、6位にジュリの天穿輪、7位にザンギエフのダブルラリアット、9位にガイルのサマーソルトキックと、各キャラクターの対空技となる必殺技が多く含まれている。いずれも頭上から攻めてくる相手に対して有効な技だ。さらに、ダブルラリアット以外は無敵時間のある切り返し技としても使用できるため、装備しているというプレイヤーが多そうだ。


なお、本作の発売から間もなくして、アバターバトルではダルシムから伝授されるヨガテレポートで相手の裏に回り、スクリューパイルドライバーで投げるというコンボが流行していた。いわゆる“わからん殺し”であり、対処法さえわかっていれば対応が可能。そのため現在は息を潜めつつあるものの、まだ装備している人は一定数いるだろう。ほかにもアバターバトルでは、飛び道具からスクリュー、突進技からスクリューなど、スクリューパイルドライバーを決めるためのさまざまなテクニックが開発されているようだ。

ちなみに、アバターバトルではスクリューパイルドライバー以外にも、さまざまな必殺技を組み合わせてオリジナルのコンボを開発している人々がいる。通常のオンライン対戦に夢中だという人も、一度はアバターバトルを体験してみると、新しい世界が見えるかもしれない。

『ストリートファイター6』は、PC(Steam)およびPS4/PS5/Xbox Series X|S向けに発売中。