敗残兵サバイバルクラフト『Lost Legions』発表。歴史的な敗北後のローマ帝国兵、森でさまよいつつ拠点を作り再起を図る

 

デベロッパーのTarock Interactiveは4月25日、『Lost Legions』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。リリース時期は2025年前半の予定だ。


『Lost Legions』はオープンワールドのサバイバルゲームだ。舞台となるのは当時ヨーロッパを支配しつつあったローマ帝国の、アウグストゥス(オクタヴィアヌス)が皇帝を務めた時代だ。

当時アウグストゥスは支配領域の拡大を目論み、将軍のウァルスに命じて3軍団を指揮させ、ライン川より東側の地域におけるゲルマニアの征服を指示した。そして紀元後9年、ローマ帝国軍と、アルミニウス率いるゲルマン人部隊がトイトブルクの森にて交戦。ローマ帝国軍は1万5000人以上ともいわれる3軍団をすべて喪失。ローマ帝国が歴史的大敗を喫した。これは「トイトブルク森の戦い」や「ウァルスの戦い」などと呼ばれている。

本作は、そんなトイトブルク森の戦いの後から始まる。先の戦いで部隊は壊滅。ローマの兵士であるプレイヤーはすべての装備を失い森で迷ってしまう。プレイヤーはクラフトをして装備や道具を作成しつつ、トイトブルクの森で生き残る。そして、帝国軍が失った3つの旗を取り戻すこととなるようだ。


サバイバルをおこない、森を探索するなかでは、敵と遭遇することもある。おそらく、残存戦力を掃討しようとするゲルマン部族なのかもしれない。戦闘では、攻撃や盾を使った防御、弓などの遠距離武器や投擲武器といったさまざまなスタイルで戦うことができるようだ。また森では敵だけではなく、NPCのローマ帝国軍兵に会うこともあるようだ。彼らを救助した際には軍団兵に資源を集めたり、探索したりするよう指示もできるとのこと。サバイバルしつつ、散り散りになった仲間を見つけることも大事になりそうだ。

ゲーム内では建築も可能。スクリーンショットからは、拠点を構築している様子も垣間見える。また本作は最大で4人までのマルチプレイに対応する。フレンドなどとともにローマ帝国軍の再起を図ってみてもいいだろう。

本作を手がけるTarock Interactiveは、ドイツ・ベルリンに拠点を置く独立系のゲーム開発スタジオだ。10名規模で開発をおこなっているようで、本作はスタジオとして手がける初めてのゲームとなるようだ。歴史をテーマにした、没入感のあるゲームの作成を目標としているとのことで、本作にもそうしたスタジオ方針が反映されているのだろう。

『Lost Legions』はPC(Steam)向けに2025年前半にリリース予定。