韓国のデベロッパーAl Fineは4月12日、『クロノアーク(Chrono Ark)』の正式リリース日を5月3日へと延期した。本作はPC(Steam)向けに、4月26日正式リリース予定となっていた。正式リリースは延期となるものの、予定通り4月26日にはバージョン1.0へアップデート。5月3日の正式リリース時には追加DLCのリリースと、セールが実施される。
『クロノアーク』は、固有のカードプールをもつキャラクター同士を組み合わせて時計塔の起動を目指す、デッキ構築型ローグライクカードゲームである。本作の舞台では、遥か昔に世界が黒い霧に覆われてしまい、人類は「アーク」へと避難。生き残った人々は、アークで長い時間を過ごしていた。そんな世界にも、希望が存在していた。世界各地に潜むタイムシェイドを探し出し、時計塔を起動させることで、世界は平和だった頃へ戻るのだという。
本作の主人公ルシーは、記憶喪失の少女だ。歪みの地で目を覚ましたルシーは、タイムシェイドを探す旅へ出発。調査団と共に、時計塔を起動させようとする。歪んだ世界での繰り返しと、戦いが描かれる。
ルシーは調査団と共に、歪んだ世界での戦いを繰り広げていく。本作ではパーティーにキャラクターを編成することで、各キャラクターのカードが出現する。キャラクターとしては、コスト0の攻撃カードを生成できるアザールや、スキルを数回使うと次のスキルがコスト0になるトリーシャ、マークした対象への追撃能力をもつシルバースタインなどが存在している。ドロー効果などをもつルシーのカードも含めて、一つにデッキにパーティーメンバー全員のカードを追加。パーティーメンバーの選定と道中でのカード取得によって、デッキを構築していく。
ルールとしては、基本的にはデッキ構築型のローグライクカードゲームとなっている。ただし本作では「オーバーチャージ」システムが存在。カードを使用すると、そのターン中は同じキャラクターのカードコストが増加してしまう。時間の概念も採用されており、カードを使用するとカウントが進み、時間が来ると敵が行動する。キャラクターのレベル/最大マナ/ドロースキルの追加など、多彩な強化要素も用意されている。本作では独自のシステムを多数盛り込んだ、やりがいのあるゲームプレイが繰り広げられるのだ。なお本作はSteamのユーザーレビューでは、記事執筆時点で約6500件中90%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得。ユーザーレビューでは、ゲームバランスやストーリーについても評価されている。
今回の発表では、本作の正式リリースが5月3日へと延期された。2019年の早期アクセス配信開始から、ついに正式リリースが間近となっていたが、1週間だけ先送りとなったようだ。
Steam内のお知らせによると、リリースと共に割引をおこなうため、予定日を1週間遅らせることになったという。Steamの開発者向けドキュメントを読む限り、Steamではセールに30日間のクールダウンが設けられており、セール間に少なくとも30日の期間が必要とされている。本作は3月26日から4月2日まで開催されていた「Steamデッキ構築フェス」に参加。あわせて4月2日まで、値上げ前最後となる25%オフのセールも実施していた。予定どおり4月26日に正式リリースすると、クールダウンが終了しておらず、リリースにあわせて割引が実施できない。そうした事情から、正式リリースが延期となったようだ。
正式リリースは延期となったものの、もともと正式リリース予定だった4月26日には、予定通りバージョン1.0へのアップデートが実施される。1.0アップデートでは、新しいボス不知火が登場。不知火との戦闘では「保護の杭」という専用の特殊ギミックが用意されており、報酬として新しい遺物も用意されている。バージョン1.0では、エンディングなども追加予定。バージョン1.0の内容は、Steamからアクセス可能なβ版で先行配信中となっている。
また5月3日の正式リリース時には、追加ダウンロードコンテンツ「サマートワイライト」が配信される。同DLCには、ルシー/アザール/カロン/プレッセル/トリーシャ/フーズの水着スキンが収録。新しい遺物やルシーのドロースキルなどと共に、ルシーと調査団員達の「トワイライト砂浜」イベントがプレイ可能になるようだ。
『クロノアーク』はPC(Steam)向けに5月3日正式リリース予定。通常価格税込2800円となっており、正式リリース時にはセールが実施予定となっている。また4月26日には、バージョン1.0へのアップデートが配信予定だ。