ゲーム開発に使える画像最適化ツール「OPTPiX ImageStudio 8」アプデでgifなどアニメ形式画像に対応。色を鮮やかにしたり“描き直したかのように”拡大したりできる

CRI・ミドルウェアは2月14日、画像最適化ツール「OPTPiX ImageStudio 8」Windows版に向けてVer.8.10を公開した。本バージョンでは、アニメーション形式の高解像度化に対応しているという。なおVer.8.10はmacOS版に向けては3月のリリースとなる予定。

CRI・ミドルウェアは2月13日、画像最適化ツール「OPTPiX ImageStudio 8」Windows版に向けてVer.8.10を公開した。本バージョンでは、アニメーション形式の高解像度化に対応しているという。なおVer.8.10はmacOS版に向けては3月のリリースとなる予定。

【UPDATE 2024/02/14 14:39】
Ver.8.10の公開日について修正


「OPTPiX ImageStudio 8」は画像最適化ツールだ。本シリーズは1997年に発表された「OPTPiX」に端を発し、25年以上にわたってゲーム開発業界を中心として採用されてきている。その最新製品となるのが本製品だ。画像の品質を保ちながらファイルサイズを軽量化できる点が特徴。それだけでなく、解像度の低い画像を高解像度にリマスターする「リマスター超解像」が実装されている。この技術によって、人が描き直したような拡大画像を生成することが可能になっているのが持ち味だ。

このリマスター超解像は過去世代のゲームハードで発売されたタイトルのリメイクにも用いられている。たとえばニンテンドーゲームキューブからNintendo Switch向けにリマスターされた『バテン・カイトス Ⅰ&Ⅱ HD Remaster』や、セガサターンからNintendo Switch向けにリマスターされた『アイドル雀士スーチーパイ サターントリビュート』などがあげられる。

そんな本製品について、今回バージョンアップとしてVer.8.10が公開されたかたちだ。本バージョンにて、アニメーションGIFやアニメーションPNG(APNG)、アニメーションWebPなどのアニメーション形式画像にも、先述のリマスター超解像機能が対応している。


アニメーションGIFは古くから利用されてきたアニメーション形式画像のひとつ。しかし256色までしか利用できず、半透明が使用できないという制約を抱えていた。現在ではフルカラー、半透明が使用でき、圧縮効率も高いアニメーションWebP、アニメーションAVIFが用いられてはじめている。

そのため、CRI・ミドルウェアはアニメーション形式画像としてGIFからWebP、AVIFへの置換が進んでいく可能性があるとしている。今回のアップデートでの機能追加はそうした新形式の画像に対応する狙いもあるようだ。アップデートにより「OPTPiX ImageStudio 8」では、アニメーション形式画像における、GIFからWebPおよびAVIFへの置き換えが可能とのこと。また置換に伴って、GIF形式で制限されていた、元のフルカラーの状態を復元する「増色」をおこなえる。これにあわせてリマスター超解像で拡大することにより、高解像度・フルカラーのアニメーション画像にリマスターすることが可能となっている。

*左側が単純拡大、右側がリマスター超解像された動画

アップデートによって、より精細なアニメーション形式画像にも対応を果たした「OPTPiX ImageStudio 8」。従来以上に幅広いニーズに対応した画像最適化がおこなえることだろう。なお本製品では現在14日間の無料トライアルが提供されているため、気になった人は試してみてもいいだろう。

OPTPiX ImageStudio 8」はWindows/Mac向けにライセンス形式で販売中だ。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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