『Marvel’s スパイダーマン2』ユーザーたちの計算によって、主人公ピーターの借金が約1億5000万円を超えている説浮上。大いなる負債


ソニー・インタラクティブエンタテインメントは10月20日、Insomniac Gamesが手がける『Marvel’s Spider-Man 2』を発売した。本作の主人公となるスパイダーマンの1人、ピーター・パーカーが背負っている「借金」の大きさが一部ユーザーから注目を集めている。

『Marvel’s Spider-Man 2』は、マーベル・コミックのヒーロー「スパイダーマン」が主役のオープンワールドアクションゲームだ。『Marvel’s Spider-Man』および『Marvel’s Spider-Man: Miles Morales』(以下、Miles Morales)の続編となる。本作でも舞台はニューヨークながら、マップの規模は前作の約2倍に拡大。スパイダーマンの活動範囲はマンハッタンだけでなくブルックリンやクイーンズ地区にも広がっている。また本作では、ピーター・パーカーとマイルズ・モラレスの2人のスパイダーマンが主人公。メインストーリーなどを除くほとんどの場面で、2人を切り替えながら遊ぶことも可能となっている。

ピーターは前作にて失業しており、本作では心機一転「ブルックリン・ヴィジョンズ・アカデミー」の教員として働き始めるも初日でクビに。プロローグ開始早々、散々な状態でスタートする。今回注目を集めているのはそんなピーターが抱える借金についてだ。ピーターは前作にてこの世を去ったメイおばさんの持ち家と共に住宅ローンも相続した様子。ゲーム冒頭のシーンではピーターに送付されたローンの支払通知書を確認可能で、その金額の大きさが注目されている。


支払通知書によるとピーターはゲーム開始時点の月で4764ドル(約71万円)もの支払が必要となる様子。月々の支払額は4419ドル(約66万円)で、延滞料344ドル(約5万円)が含まれるとされている。また残りの返済回数は277回。ここから毎月延滞せずに支払ったとして完済まで約23年かかり、約120万ドル(約1億8000万円)以上の支払が必要となる。

この支払通知書を見たユーザーは「ピーターが100万ドルの借金を負っている」とのRedditスレッドを投稿し、驚きを示している。ニューヨーク近郊という好立地の家のローンとはいえ、流石に高額過ぎではないかとの考えをもっているようだ。

なおゲーム内の支払通知書によると、住宅ローンの未払い残高とされるのは約49万ドル(約7300万円)。金利は6.89%とされている。4419ドルという毎月の支払額には金利や税金など諸経費が含まれていると見られ、厳密には100万ドルの借金を背負っているわけではなさそうだ。ちなみにスレッド内ではピーターと同じくらいの住宅ローンを支払っていると報告するユーザーも存在。ピーターの背負う住宅ローンはある程度現実の相場に近い金額になっている可能性もありそうだ。

いずれにせよゲーム開始時点で100万ドル以上の支払い義務を負っていると見られるスーパーヒーローの世知辛い実情は、ユーザーから注目を集めている様子。ピーター・パーカーはほかの作品でも基本的に経済的に平凡あるいは貧乏なキャラとして描かれてきたものの、本作はスパイダーマン史上屈指の困窮設定といえる。


ちなみにゲーム内ではF.E.A.S.T.のためにこの家が抵当に入れられていたとも語られている。F.E.A.S.T.とはゲーム中に登場する架空の慈善団体で、前作では当初億万長者マーティン・リーが運営していた。しかしリーはヴィランとして活動を開始し、F.E.A.S.T.はメイおばさんに託されることになった。そうした背景もあり、団体の運営のためにメイおばさんは家を抵当に入れざるを得なかったのかもしれない。家と共に遺すかたちとなった住宅ローンには、身を削って人々を助けるメイおばさんの生きざまも現れているだろう。

主人公の1人ピーターが前途多難な状態で始まる『Marvel’s Spider-Man 2』。彼がどのように大いなる借金に立ち向かうのかも、物語の注目ポイントといえるかもしれない。

『Marvel’s Spider-Man 2』はPS5向けに発売中だ。