任天堂、ロシア向けのニンテンドーeショップを事実上の閉鎖へ

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任天堂の欧州法人Nintendo of Europeは5月31日、ロシア国内における事業を縮小すると発表した。5月31日以降は、既存ユーザー向けのニンテンドーeショップにおける限定的なサービスのみが提供されることとなる。

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が開始されたのち、任天堂は2022年3月に、決済会社がロシアの通貨であるルーブルの取り扱いを停止したことを受けて、ロシア向けの製品の出荷および同国内でのニンテンドーeショップの運営を停止した。それ以降、ニンテンドーeショップはメンテナンス状態にされていた。


任天堂は発表にて、上述したロシアでの運営停止後の経済情勢を見通した結果、同国にある子会社の事業の縮小を決定したと説明。そしてロシア向けニンテンドーeショップにおいては、既存ユーザー向けの購入済みコンテンツの再ダウンロードサービスのみが、当面のあいだ提供されるとのこと。具体的な期限は未定。

また、国をロシアに設定したニンテンドーアカウントの新規作成は不可とされた。さらに、既存ロシアユーザーのニンテンドーアカウントに紐付けられた、クレジットカードやPayPalといった支払い情報は、セキュリティ上の理由からすでに削除されたとのこと。

任天堂がロシアでの事業を停止してからは、並行輸入による製品が出回っているとの報告や、当のロシア子会社のCEOがそうした並行輸入に関与しているとの報道も聞かれた(関連記事)。今回の発表のなかでは、物理的な任天堂製品の修理や保証対応についての問い合わせ先が記載されており、完全にロシアから撤退するわけではないようだが、事業は大幅に縮小。ニンテンドーeショップに関しては、事実上の閉鎖となるようだ。

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