任天堂ロシア法人CEO、「任天堂製品を輸入して勝手にロシア内で売ってる」疑惑浮上


任天堂のロシア法人のCEOが、海外から任天堂製品を並行輸入する会社を設立していたことが明らかになり、その会社と任天堂との関係が注目されている。海外メディアEurogamerが報じている。

任天堂は2022年3月、ロシア向けの製品の出荷を停止したことを公表。また、決済会社がロシアの通貨であるルーブルの取り扱いを停止したことを受けて、同国内でのニンテンドーeショップの運営も停止した。発表にて任天堂は明言はしなかったものの、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻に関連した措置と思われる(関連記事)。

*任天堂ロシア公式Twitterアカウントは、2022年2月を最後に投稿を停止。

今年に入っても任天堂がロシアへの製品出荷停止を続けるなか、同国メディアKommersantは4月12日、Nintendo Switch向け『メトロイドプライム リマスタード』が、Achivkaなる会社から同国内で販売されたと報告した。その会社は、任天堂ロシア法人のCEOであるYasha Haddazhi氏と、同社イベントマネージャーのKsenia Kachalova氏が2022年12月に設立し、任天堂ロシアオフィスと同じ住所に所在。そして、任天堂製品を海外から並行輸入しているという。

そうした状況からAchivkaは、任天堂関係者が自社による製品出荷停止措置を迂回するような事業をおこなっている会社であるようにみえる。では実際のところ、任天堂とAchivkaはどのような関係にあるのだろうか。海外メディアEurogamerの問い合わせに対し任天堂は、Achivkaの存在は認識しつつも、その並行輸入事業には関与していないと回答。一方でAchivkaについては、ロシア国内ですでに販売した任天堂製品の修理や保証対応をおこなう可能性がある会社であるとも述べた。

つまり、ロシア国内での『メトロイドプライム リマスタード』の並行輸入販売は、Achivkaが独断でおこなっている模様である。ただ、同社を率いるHaddazhi氏が任天堂に籍を置いていることから、今回一種の疑念を生むこととなった。もっとも、任天堂はロシアでの事業を終息させる方向にあり、Haddazhi氏はその際のさまざまな社内管理を担うため、暫定的に同社に残っているかたちになるそうだ。

いまのところ、任天堂やほかのメーカーがロシア国内での事業再開を見通せるような状況にはない。同国での、特にコンソール市場は、当面はAchivkaのような企業による並行輸入での流通が一般的になるのかもしれない。


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