SteamハクスラARPG『Last Epoch』新大型アプデで同時接続プレイヤー数が爆増。約4年を経てマルチプレイ対応を果たす

 

Eleventh Hour Gamesは日本時間3月10日午前2時に、『Last Epoch』に向けて大型アップデートを配信開始した。配信後すぐさまSteamでの同時接続プレイヤー数が急激に上昇。早期アクセス配信開始から約4年経つ今になって、過去最大の同時接続プレイヤー数を記録する盛り上がりを見せている。

『Last Epoch』はハック&スラッシュ要素を中心とする、アクションRPGだ。本作の舞台は架空のファンタジー世界Eterra。プレイヤーは「Void」と呼ばれる闇から世界を救うために、時空を超える旅をする。そして、闇の帝国や怒れる神々と対峙することになる。本作はキャラのカスタマイズ要素が多い点が特徴。スキルごとにスキルツリーが存在し、プレイスタイルに合わせて自在に強化することができる。さらにクラフトで装備を強化していくことも可能。これらの要素を駆使しつつ、戦闘を繰り返すことで自身を強化していくのが本作のゲームサイクルとなる。


本作は2019年に早期アクセス配信開始。本稿執筆時点では約1万3000件のレビューを集め、そのうち85%が好評とする「非常に好評」ステータスを得ている。これまでSteamの同時接続プレイヤー数は500~2000人前後で推移し、大きなアップデート時には一定の増加を見せてきた(SteamDB)。根強く親しまれている作品といえる。

そんな本作のSteamでの同時接続プレイヤー数が、日本時間3月10日2時ごろを境に、急激な盛り上がりをみせた。ピーク時には3万1406人を記録。直近でも2万人以上を集めている。

Image Credit: SteamDB


同時接続プレイヤー数の急増には、大型アップデートの配信が関係しているのだろう。『Last Epoch』に向けては、日本時間3月10日2時ごろに「Beta 0.9 Patch」が導入された。さまざまな追加要素を含むこのアップデートで目玉となるのは、本作でマルチプレイが可能となったこと。最大4人のパーティでゲーム内のすべてのコンテンツを遊ぶことができるようになったのだ。これが、今回の同接急上昇の要因となったと考えられる。

本作ではこれまでにも、アップデートの際に同時接続数が大きく増える現象はみられた。2021年3月22日にはSteamの同時接続プレイヤー数は7233人を記録し、それがこれまでの最大同時接続数であった。しかし、今回は大幅にこの記録を更新。アップデートがおこなわれた20分後には1万人以上のプレイヤーが集まり、ピーク時には3万1406人もの同時接続数を記録している。

あまりにも急激なプレイヤー数増加のためにログイン障害も発生したという。現在はオフラインプレイは問題なく利用できるほか、オンラインプレイのログインやマッチメイキングにも改善がみられるとのこと。いずれにせよ、マルチプレイ対応を含む大型アップデートの配信は、かなりの数のプレイヤーを呼び込む結果となったわけだ。

早期アクセス配信開始から約4年の時を経て、マルチプレイに対応した『Last Epoch』。本作Steamストアページによると、正式リリースは2023年内におこなわれるという。現在、ゲームシステムやストーリーの大半は実装済みとのこと。正式リリース版まで、あともう少しといったところだろう。なおこれまで本作は細かい調整を積み重ねて開発がおこなわれてきた。今回実装されたマルチプレイ機能も含め、正式リリースまでに磨き上げられていくことだろう。

『Last Epoch』はPC(Steam)向けに、早期アクセス配信中だ。販売価格は3900円で、正式リリース後も値段は変わらないとのこと。