自然ビルダー『Terra Nil』PCなど向けに3月29日発売へ。不毛の地に豊かな自然を取り戻し、そっと立ち去る

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パブリッシャーのDevolver Digitalは2月21日、『Terra Nil』を3月28日に発売すると発表した。対応プラットフォームは(Steam/GOG.com)およびNetflixアプリ。Steamストアページ表記によると日本時間3月29日に発売予定となっている。また各ストアページ表記によれば、本作は日本語表示にも対応予定。

『Terra Nil』は“逆”都市開発ゲーム(Reverse city builder)を掲げる作品だ。プレイヤーはテクノロジーを駆使して土地に介入していくが、目的は土地の都市化ではない。死にかけた大地の緑地化や、汚染された海の浄化を目指すことになる。その後緑地化に使用した設備をリサイクルし、大自然だけを残してそっと立ち去るのだ。

マップは自動生成され、山、低地、海や蛇行する川などさまざまな環境が用意。遊ぶたびに新鮮なゲームプレイが楽しめるだろう。マップごとに緑地化する面積の目標が設定されており、持ち込んだ設備を設置することで緑地化を進められる。しかし設備の設置にはリソースが必要で、目標達成前にリソースを使い切ってしまうとゲームオーバーだ。リソースは緑化が進むごとに得られるので、必然的に少しずつ緑地化を進めることになる。人の力だけでなく、自然の力も借りながら戦略的に環境を取り戻していくわけだ。


本作を手がけるのは南アフリカを拠点とするインディースタジオのFree Lives。集団肛門性交アクション『Genital Jousting』、アクション映画スター風キャラ勢ぞろいアクション『Broforce』などの作品を展開してきたスタジオだ。それぞれSteamユーザーレビューでは高評価を獲得。『Broforce』は2023年上旬に最後の大型アップデートが計画されている(関連記事)。尖った個性を放つハイテンションな過去作から一転し、スタジオ新作『Terra Nil』は美しいアートスタイルや戦略的なゲームプレイが持ち味の新作として打ち出されるかたちだ。

『Terra Nil』は2022年6月のSteam Next フェスにて、デモ版を公開。開幕初日である6月14日にすぐさま同時接続ユーザー数が約9万人を記録(SteamDB)した。さらに18日には、Steamのウィッシュリストの登録数が40万件を超えたことが本作公式Twitterより発表された。YouTubeではデモ版でさっそくタイムアタックに挑戦するプレイヤーも現れており、発売前から大きな注目を集める作品といえるだろう。


なおFree Livesは『Terra Nil』の開発当初より、本作が現実世界にも影響を与えることを望んでいたという。そして本作の発売日発表に際して、環境保護団体「Endangered Wildlife Trust」に本作の売上の一部が寄付されることが明かされている。同団体は絶滅危惧種の動物の保護のほか、多岐にわたる環境保全に取り組んでいるとのこと。豊かな自然を取り戻すというゲームのコンセプトは、開発元の活動にも表れているといえる。

『Terra Nil』は PC(Steam/GOG.com)およびNetflixアプリ向けに配信予定。現在Steam/GOG.comでは無料のデモ版が配信中だ。なお本作の予約購入者に向けては、オリジナルサウンドトラックおよびデジタルアートブックを含むDeluxe Editionへの無料アップグレードが提供されるとのこと。興味のある人は今のうちに購入しておくのもいいだろう。

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