宇宙サバイバル『Osiris: New Dawn』正式リリース。6年以上の早期アクセス配信を経て“完成”

 

デベロッパーのFenix Fire Entertainmentは1月19日、『Osiris: New Dawn』を正式リリースした。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア)。

『Osiris: New Dawn』は無人の惑星が舞台のサバイバルゲームだ。宇宙船が墜落し、主人公は脱出ポッドで惑星Protheus 2に不時着。宇宙服さえ損傷した状態から状況を立て直し、この星で生き延びることを目指す。本作はオンライン協力プレイにも対応。プレイヤーがサーバーを作成し、好みのルールなどを設定して遊べるとのこと。

プレイヤーはProtheus 2に存在する植物や鉱石、廃墟から物資を収集しながら装備や拠点を作り上げていく。またこの星には未知のクリーチャーも生息しており、戦闘など彼らへの対処を強いられることもあるだろう。拠点には防衛設備を築いたり、食料を生産したりすることが可能。車両や宇宙船も建造可能で、探索の幅を大きく広げることができるだろう。



本作はSteam向けに、2016年9月に早期アクセス配信が開始。以降6年以上にわたって正式リリースに向けた開発が続けられてきた。幾多のアップデートと10回以上の大型アップデートを経て、このたび正式リリースに至った形だ。ちなみに同年発売の宇宙が舞台のゲームとしては、『No Man’s Sky』や『ASTRONEER』が挙げられる。

本作正式リリースに際し、開発元Fenix Fire EntertainmentはSteamストアページに告知を投稿。そちらによれば、本作は60万本以上を売り上げたとのこと。早期アクセス配信を振り返り、山あり谷あり分かれ道ありの思い出深い旅路になったとコメント。本作を共に作り上げてきたユーザーコミュニティに対して感謝の想いが綴られている。同スタジオは本作の“完成”を受けて、一息ついて将来のプロジェクトに目を向けるそうだ。新作について数多くのアイデアやコンセプトがあるそうで、それらの実現に向けて動き始めるという。


6年以上もの期間を経てついに正式リリースに至った本作ながら、Steamストアレビューの評価は割れている。すべてのレビューでは約1万1800件中60%が好評の「賛否両論」ステータス。最近のレビューは165件中24%が好評の「やや不評」ステータスとなっている。本作にはバグの存在や、素材入手の煩雑さをはじめとしたゲームバランスの課題も少なからず残されていた。また国内ユーザーからは、日本語翻訳のクオリティの低さも問題点として指摘されている。

一方で危険な無人惑星での生存や、装備や車両の開発による発展性といった本作のコンセプトは一定の評価を受けている。一部ユーザーからはさらなるゲームプレイの拡張などが期待されていたものの、開発元は6年以上早期アクセス配信に費やした本作を正式リリースする決断に至ったようだ。

『Osiris: New Dawn』はPC(Steam/Epic Gamesストア)向けに発売中。Steamではリリース記念セールとして1月26日まで、3600円の40%オフとなる2160円で販売されている。