恐竜サバイバル『ARK: Survival Evolved』“ストリーマーサーバー”開始。『Rust』に続く人気配信企画となるか

 

Studio Wildcardが手がけるオープンワールド・恐竜サバイバルアクションゲーム『ARK: Survival Evolved(以下、ARK)』に、ストリーマーファンらの大きな注目が集まろうとしているようだ。日本のゲームコミュニティー「vaultroom(ボルトルーム)」は公式Twitterにて、ストリーマー専用サーバーの告知映像を公開。同サーバーは本日11月25日の21時から開放されている。

『ARK』は恐竜が闊歩する広大な島を舞台に、プレイヤーは狩りや素材収集、拠点建築や武器クラフトをおこないながら、厳しい環境を生き抜くことを目指す作品だ。島には多種多様な恐竜や古代生物が生息しており、捕獲して手懐けることも可能。ソロプレイだけでなく、オンラインでの協力プレイや、多人数マルチプレイも可能となっている。

今回公開された告知映像では、目を覚ましたプレイヤーの視界に「STREAMER ARK」と書かれた看板が飛び込む。そこにはvaultroomだけでなく、プロゲーミングチーム「Crazy Raccoon」のロゴを確認することができる。さらに進んでいくと、「RIDDLE」や「ZETA DIVISION」といったプロゲーミングチームのロゴが描かれた看板も存在している。プロゲーミングチームのほかには、講談社が発行している「週刊少年マガジン」や、集英社が発行している「Vジャンプ」といった雑誌のロゴが並んでいる。いくつもの企業の協賛によって実現している企画のようだ。


オープンワールド・サバイバルゲームの配信といえば、『Rust』のストリーマー専用サーバーが記憶に新しい。『Rust』では過去に、海外のストリーマーが集まるプレイベートサーバーが立てられた際、Twitchの同時視聴者数が急増。Steamの同時接続者数も増加したことがある(関連記事)。同様に今年の6月からは、日本国内のストリーマーが中心となって専用サーバーを立てて配信。同企画は視聴者からは「ストリーマーRust」という呼称で親しまれていた。

「ストリーマーRust」では、実際に100名を超えるストリーマーが参加。配信のクリップや切り抜き動画が、YouTubeやTwitchを中心に話題となり、好評を博していた。こうしたストリーマー専用サーバーの魅力は、普段は見られないストリーマー同士の組み合わせや、そこから生まれる予想外のドラマを見られることだ。何が起こるかわからない化学反応のような出来事が、各参加者視点で日夜配信されていたのだ。そういったストリーマー同士のやり取りを楽しめる企画として、日本国内で盛況ぶりをみせていた。

今回の『ARK』ストリーマー専用サーバーも、こうした流れを組む配信企画であることが予想される。Twitterではすでに「ストリーマーARK」という呼称が定着しつつある様子で、企画を心待ちにするツイートが多数つぶやかれている。また、ANYCOLOR株式会社が運営するバーチャルライバーグループ・にじさんじに所属するライバー、ローレン・イロアス氏はTwitterにて、自らの配信ネタが描かれた看板のスクリーンショットを投稿。サーバーへ参加する可能性を示唆している。

にじさんじは過去に、所属ライバーによる「にじさんじARK」という配信企画をおこなっている。視聴者の『ARK』というゲームへの認知度も高いといえる。今回の「ストリーマーARK」にどれだけのライバーが参加するのかはまだ不明だ。これまでにないストリーマーとの組み合わせが実現する可能性から、SNS上ではVTuber界隈からの参入も心待ちにするユーザーも見られる。

楽しみにしている視聴者がいる一方で、この手の配信企画に起こりがちな揉め事を懸念するユーザー意見も散見される。揉め事とは、ストリーマー同士のトラブルや、視聴者層の違いによるコメントでの衝突といったもの。さまざまな人が参加する都合上、プレイスタイルや考え方の違いから、配信者・視聴者同士の摩擦が起きやすいのだ。

一方で、こうした心配を抱きながらも、面白いドラマが生まれるであろう本企画へ注目しているユーザーは数多いことだろう。想定外だからこそ起きるトラブルや、普段の放送では見られないやや殺伐とした雰囲気を楽しみにする視聴者もいるはず。いずれにせよ、ストリーマー専用サーバーで起こる数々のドラマに注目したいところだ。

『ARK』ストリーマー専用サーバーは本日11月25日の21時から開放されている。配信をきっかけにゲームをプレイし始めるユーザーも増えることが予想される。本企画を通じて、『ARK』のブームが再燃するのかどうかにも注目したい。