『ARK 2』開発元「“2025年春発売”表記はタイプミス」と声明を発表。協力会社が間違えただけでほんとは2024年

 

Studio Wildcardは『ARK 2』の発売を2024年末に予定している。一方で開発協力をおこなっている別の会社が、年次報告書にて本作の発売が「2025年春」になると伝えてしまう一幕があった。Studio Wildcardの広報担当者はこの情報を「タイプミス」であるとして、否定しているそうだ。GamesRadar+が伝えている。


『ARK 2』は、2017年に正式リリースされたオープンワールドゲーム『ARK: Survival Evolved』の後継作だ。『ARK: Survival Evolved』は、恐竜などの古代生物やモンスターが生息する謎の島を舞台に、サバイバル生活を送るサバイバルアクションゲーム。多彩なクラフト・建築要素に加えて、古代生物やモンスターを「テイム」して仲間にしつつ、育成して共闘できる点が特徴だ。一方新作『ARK 2』では、前作からの大きな路線変更がなされるという。「ソウルライク」な戦闘、原始的な武器、“非常にシリアス”な作風などが採用されているとのこと。

『ARK 2』はもともと2022年の発売が予告されていたが、2023年内に延期。4月には発売予定がさらに延期され、2024年末となることが発表された。開発元は本作にてUnreal Engine 5(以下、UE 5)の機能を最大限に活用し、これまでにないスケールのゲームにするとの目標を明かしていた。延期の理由としては、エンジンについてより深く学び、次世代ゲーム開発に対応するためにワークフローの変更や開発パイプラインの調整がおこなわれたためとされていた。


本作の開発には、米国の映像制作会社Digital Domainが携わっているという。今回、同社の2022年度分の年次報告書(今年4月公開)におけるとある記載が注目されている。報告書によると、Digital DomainはStudio Wildcardに協力し、本作のゲーム内アセットの制作を支援しているという。またリリースに向けて、本プロジェクトのあらゆる側面に深く関わっていくと伝えられている。一方でこの資料には『ARK 2』のリリース時期が、2025年春になると記載されているのだ。Studio Wildcardが発表していた2024年末のリリース予定からさらに延期されるかのような記載となる。

GamesRadar+が本件についてStudio Wildcardに問い合わせたところ、広報担当者からは「(2025年春発売予定との情報が)何をもとにしているのかまったく分からない」との返答があったという。また広報担当者は本件を「単なるタイプミス」ともコメントしているとのこと。少なくともStudio Wildcard側は本作のさらなる発売延期を否定している格好だ。

これまで2度の発売時期延期を経てきた『ARK 2』。Studio Wildcardはさらなる延期の可能性を否定しており、予定どおり2024年末の発売となるかどうかは注目されるところだろう。発売日発表を含め、続報にも注視していきたい。

なお『ARK: Survival Evolved』をUE 5でリメイクした作品『ARK: Survival Ascended』が2023年8月に発売予定となっている。当初PC(Steam/Microsoft Store)/Xbox Series X|S向けには『ARK 2』とのセット販売が予定されていたものの、それぞれ単体で発売されることが決定された(関連記事)。