雪山人狼ゲーム『Project Winter』定価が約半額へと恒久値下げ。250万本を祝いながら思い切った値下げをする開発スタジオの野望

Other Ocean Interactiveは9月23日、人狼系サバイバルゲーム『Project Winter』の価格の引下げを実施した。『Project Winter』が今回大きく値下げされる。

デベロッパーのOther Ocean Interactiveは9月23日、人狼系サバイバルゲーム『Project Winter』の価格の引下げを実施した。本作の対応プラットフォームはPC(Steam/Microsoft Store)およびPS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S/Nintendo Switch。本稿執筆時点では、Nintendo Switchを除く各プラットフォームでの販売価格が引き下げられている。

『Project Winter』は、最大8人でのオンラインマルチプレイを楽しめる人狼系サバイバルゲームだ。サバイバーである各プレイヤーは、極寒の地を舞台に食料や物資を確保し、野生動物や自然の脅威にも対処。そして、近距離の仲間と会話できるボイスチャットや、プライベートチャット、あるいはテキストチャットやエモートを使ってコミュニケーションをとりながら、レスキュー隊を呼ぶためのタスクを協力してこなしていく。

ただしグループのなかには、裏切り者であるトレイターの役割を与えられたプレイヤーが紛れ込んでいる。トレイターの目的は、サバイバーたちの脱出を阻止すること。サバイバーのふりをして信頼を得たり、コミュニケーションをとるなかで、ほかの誰かが怪しいなどと嘘を広めて疑心暗鬼にさせたりして妨害・襲撃するのだ。なお、トレイター同士はお互いの正体を認識できる。一方のサバイバーとしては、誰が信用できるか確信を持てないなか、生き延びることを最優先に力を合わせることを求められるだろう。

そんな『Project Winter』が今回大きく値下げされる。そして今回の価格引下げは恒久的な改定とのこと。たとえばSteam版はこれまで2050円で販売されてきたが1010円へと値下げへとされている。約半額の値下げと思い切った決断だろう。PS4版も1430円、Xbox One版も1150円とそれぞれ任意に変更されている。


Other Ocean はこのたび250万本売上突破を祝いながら値下げの発表をしているが、戦略的な部分もあるだろう。まず本作では大型アップデートが実施されるのだ。アップデートは「Power Balance: Vol 1」とされており、大規模なバランス調整の第一弾となるようだ。まずは変装キットの導入。消費型アイテムの変装キットを使えば、そのプレイヤーが生きているか死んでいるかを問わず、その人物へと一定時間変装できる。罪のなすりつけがはかどり、疑心暗鬼度が高まるだろう。

またスノーシューズやアイスボムといったアイテムも実装。スノーシューズは雪道音および足元音を消す消費型アイテム。クラフトから作成可能で短時間効果が継続するという。盗み聞きがはかどりそうだ。アイスボムはスモークボムにも似た使い捨てアイテム。クラフトで作成可能で、罠として仕掛けたり他プレイヤーに投げたりすることで、体温を急速に低下させることができる。そのほかBlackoutモードにてディフェクターの最大ロール数が1から2へ、スカウトの最大ロール数が2から3へ引き上げられるなど、細かいながらも大きな変更は随所に仕込まれている。

『Project Winter』は売上250万本を達成しており、成功を収めたタイトルである。配信などで特に人気で、国内のインフルエンサーが同作を遊ぶ光景はしばしば見かけるだろう。一方でSteamの同時接続ユーザー数は最近になり落ち込む傾向にあり、少し前までは500~1000人であった日別ピークプレイヤー数は、最近では500人を下回ることもある(SteamDB)。イベントやアップデートも月1回ペースで実施されるなど精力的ながら、数字としてのユーザー反応は鈍かった。あくまで推測であるが、今回の値下げは新規プレイヤーを獲得するための手立てではあるだろう。いずれにせよ、Power Balanceアップデート配信と値下げは本作を遊ぶ絶好のチャンスになりそうだ。

『Project Winter』は、PC(Steam/Microsoft Store)およびPS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S/Nintendo Switchで発売中。Nintendo Switch以外のプラットフォームはすでに値下げ後価格で販売中だ。今回のPower BalanceアップデートはVo1 1と銘打たれていることから、今後も大きな調整が実施されそうである。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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