ローグライト2Dアクション『常世ノ塔』Nintendo Switch版が配信再開。レーティングが3+から12+へと変更


弊社アクティブゲーミングメディアのインディーゲームブランドPLAYISMは6月24日、『常世ノ塔』Nintendo Switch版の配信を再開した。本作Nintendo Switch版では、レーティングの変更にともなう対応のため、6月22日よりニンテンドーeショップでの販売が一時的に停止されていた。なお変更後のレーティングは、IARC 12+となっている。

『常世ノ塔』は、24時間おきに構造が変わる塔へ挑む、ローグライト2Dアクションゲームである。本作の舞台は、価値ある魂を呼び寄せるという、忘れられた塔。主人公は、気づけば塔の前にやってきていたキャラクターたちだ。魔界のメイド少年ココア、未来の掃除ロボットカナエ、病弱ドラゴンのシッポ・デテール、飯綱のくノ一菊理、自称気高き妖狐の忌火。プレイヤーは、5人や公式Modのキャラクターなどから操作キャラクターを選択し、塔の頂上を目指していく。


不思議な塔の内部には、多数の敵キャラクターたちが待ち受けている。魅了効果持ちのサキュバスや、くらやみ状態を付与してくるスキュラ、邪魔な鉄球を振り回しているハーフオークなど、敵はそれぞれ厄介な特性を所持。ダメージを受けてHPが尽きるとキャラクターが倒れてしまうほか、HPの回復手段は限られているため、厄介な敵はなるべく倒しておきたい。しかし本作では、いわゆる通常攻撃が存在しない。

代わりに操作キャラクターたちには、攻撃手段としてスキルが用意されている。スキル使用時の一例としては、ココアは周囲に高火力の魔剣を浮かべ、菊理は全方位にホーミング付きの管狐を射出。カットインと共に、いずれも強力な攻撃を展開する。ただしスキルは、使用後に一定時間のクールタイムが発生するため、無防備な時間も必ず生まれてしまう。本作では、カルマ(制限時間)に追われながら、スキルで敵を一掃するタイミングを考えたり、スキルのない時間を2段ジャンプと移動で凌いだりなど、歯ごたえのある2Dアクションが展開されていくわけだ。


また本作では、プレイヤーが挑む塔の構造が24時間ごとに変化する。0時から24時までの間なら、何度でも同じ構造の塔に挑戦可能。塔の構造は全プレイヤーで共通であるため、友人や配信者と同じ日にプレイすれば、同じ塔に挑める。そのほか公式Modキャラクターとして、記事執筆時点で12人のキャラクターが配信中。18禁の美少女ゲームに詳しいライヴラリ所属のYouTuber餅月ひまりさんや、『溶鉄のマルフーシャ』の主人公マルフーシャ、国内で開発中のインディータイトルのキャラクターたちなどが、公式Modとして操作できる。PC(Steam)版においてはMod機能が導入されており、自ら作成したキャラクターの導入も可能となっている。

本作は、2020年11月にSteamでの早期アクセス配信がスタート。Steam版では6月2日に正式リリースを迎え、同日にNintendo Switch版も配信開始された。任天堂のゲーム機で遊べるソフトについては、CEROあるいはIARCによるレーティングが必要となる。本作においてはIARCによる審査を受けており、配信開始時点では3+のレーティングとなっていた。IARCの3+は、どの年齢層にも適しているという、3歳以上を対象とした区分だ。しかし、6月22日にニンテンドーeショップでの販売が停止。PLAYISMによると、レーティング変更にともなう対応のための一時的なものと発表されていた。


本日のニンテンドーeショップでの配信再開後には、レーティングが以前の3+から12+へと変更。同ストア上の表記を見る限り何らかの要素が「性的なほのめかし」と捉えられたようだ。また本作を開発したのは、さえばし氏による国内の個人サークル//commentout。同氏は、フリーのイラストレーターや講師としても活躍中の、ソロインディーゲーム開発者である。

常世ノ塔』は通常価格税込1180円で、PC(Steam)/Nintendo Switch向けに配信中だ。