RPGツクール最新作「RPG Maker Unite」ではシーンの繋がりが一目瞭然。「アウトラインエディタ」でフローチャート式に管理

 

Gotcha Gotcha Gamesは4月28日、「RPG Maker Unite」の最新情報を公開した。新機能として、アウトラインエディタが搭載。ゲーム全体が俯瞰でき、プロジェクトの把握や管理が楽になっているそうだ。
 

 
「RPG Maker Unite」は、PC/家庭用に展開されてきたRPG制作ソフトRPG Maker(RPGツクール)シリーズの最新作である。従来のRPG Makerシリーズは、スタンドアロンで動作するゲーム制作ソフトだった。これに対して「RPG Maker Unite」は、ゲームエンジンUnity上で動作するRPG Makerだ。モバイルアプリへのネイティブ出力が可能になり、フルHD解像度に対応。大きな1枚の背景上にオブジェクトを配置する形でのマップ制作ができるほか、UI/UXの一新により作業効率が改善されている。新機能を多数導入した、新機軸のRPG Makerとなっているわけだ。

今回の発表では「RPG Maker Unity」の新機能として、アウトラインエディタが発表された。本作のアウトラインエディタは、制作中のゲームの全体像を図形化(アウトライン化)し、可視化する機能だ。エディタ内のチャプターやセクションを線でつなぎ、フローチャートのように表示。シーン同士の繋がりが可視化されたことで、RPG Makerだけでもプロジェクトの管理がしやすくなっている。編集したいマップも見つけやすくなっており、従来よりも効率的なゲーム制作が可能になっているそうだ。またアウトラインエディタには、メモ機能も導入されている。各マップのノードをクリックすると、マップやチャプターに関するメモが用意されている。通常ゲーム開発では、ストーリーの流れなどを表計算ソフトで管理することは多いが、アウトラインエディタによってすべて本作単体で完結可能とも謳われている。
 

 
また開発日記内では、今回もQ&A形式で寄せられた疑問に対する回答が掲載された。回答によるとRPG Maker Uniteには、過去のMakerシリーズに存在したプラグイン機能は、現時点で存在しない。ほかのユーザーの改変を簡単に共有するような機能は、発売後にユーザーの反応などを見て検討されるという。代わりに、サポート対象外とはなるものの、プログラミング言語C#を熟知していれば、コードを編集することでRPG Maker Uniteが改変可能。改造方法をコミュニティ上で共有することは構わないそうだ。またRPG Maker Uniteの素材仕様については、現状では固まっていない部分があるものの、6月末から7月にかけての公開を目指して制作が進められているそうだ。

RPG Maker Unite」は、PC(Steam/Unity Asset Store)にて2022年内リリース予定。リリース時点で、日本語/英語/中国語に対応し、ほかの言語については検討中となっている。