Unityで動くRPGツクール「RPG Maker Unite」4月27日先行発売へ。2度の延期を経て今度こそ発売

 

Gotcha Gotcha Gamesは4月25日、「RPG Maker Unite」を4月27日に発売すると発表した。Unity Asset Storeでの先行リリースとなり、価格は税抜99.99ドル。Steam版のリリース時には、日本円での税込価格が改めて告知される。本作においてはこれまで発売日が2度延期されてきたが、今回の発表により正式に発売日が決定したようだ。


「RPG Maker Unite」は、ゲームエンジンUnityのエディター上で動作する新機軸の「RPG Maker(ツクール)」である。Maker(ツクール)シリーズは、1990年に発売された「RPGコンストラクションツールDante」に端を発する、ゲーム制作ソフトシリーズだ。特徴の一つとしては、データベースの編集やイベントの制作機能などによって、プログラミングの知識がなくともRPGの制作が可能。スタンドアロンで動作するソフトとして、長年シリーズが展開されてきた。


本作においても、Makerシリーズの特徴は受け継がれている。プリセットとコマンド変数の組み合わせによって、ノンコーディングでのイベント制作ができる。構築済みの汎用データベースやマップエディタも用意されており、本作でもプログラミング知識がなくともRPGが制作可能なようだ。

一方で本作では、演出面の強化や効率的に制作するための機能などが搭載されている。具体的な機能としては、アウトラインエディターではスイッチラインにより、イベントとマップの関連性が視覚的に表示。オートガイド機能では、想定クリアレベルやステータスのバランスなどを入力することで、キャラクターのステータスや職業ごとの成長傾向などを計算してくれる。さらに本作では、Makerシリーズでは初めてフルHDの解像度に対応。Unityモバイルアプリへのネイティブ出力対応により、より幅広いプレイヤーに遊んでもらえるそうだ。

また本作では、ゲームエンジンUnityをメインに制作するユーザーも「RPG Maker Unite」の機能やデータベース、アセットなどによりゲーム制作上の恩恵が受けられるという。アドオンによる機能拡張や、「RPG Maker Unite」自体のC#による改修も可能。本作はUnity上で動作する、最新作としてパワーアップした「RPG Maker」であるわけだ。

RPG Maker Unite」は通常価格税抜99.99ドルで、Unity Asset Storeにて先行販売予定。3月1日時点では税込1万300円と伝えられていたが、Unity Asset Storeの仕様上日本だけが税込表記になるとわかったため、価格が見直されたそうだ。フォームに事前登録の上で5月11日23時59分までに購入すると、DLC「モブキャラクターセット」が早期購入特典としてダウンロード可能。Unity Asset Storeでの購入者全員には、DLC「MZキャラクターパック vol.1」が無料アップグレードとしてダウンロードできる。

また本作はSteamにて2023年内発売予定。Steam版の発売時には、日本円価格が改めて告知される。



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