『Apex Legends』新たに「日本担当」のチート対策スタッフが加入。さっそくチーターBAN開始


Respawn Entertainmentにて『Apex Legends』のセキュリティアナリストを務めるConor Ford氏は8月27日、セキュリティ担当者を新たに2名雇用したと明かした。そのうち1名は日本を担当しているという。Twitterにて語られている。
  

 
Ford氏は『Apex Legends』のセキュリティ担当としてユーザーに知られている人物だ。同氏はTwitterやDiscordなどで直接ユーザーと交流。普段のチート取り締まり業務のほかに、チーターとの遭遇場面などを証拠映像として受け付け、不正ツール利用の確認がとれればBANするといった対応をとってきた。プレイヤーにとっては、チーターとの戦いで最前線に立つ頼もしい開発スタッフとして知られている。7月31日にも、2000名以上のプレイヤーに対するBAN処分を明らかに(関連記事)。プラットフォーム別のBAN対象者内訳なども公表し、話題を集めた。 

一方、『Apex Legends』においてはBAN担当の大部分をFord氏が単独で担っていることも問題視されてきた。本件については、eスポーツチームNRGに所属するSweetDreams氏が6月のツイートで言及(関連記事)。北米にて、Ford氏が就寝している朝早い時間帯にチーターが集中している状況を指摘した。また、同氏が個人休暇をとっている間にBAN活動が停止され、ランクマッチがチーターの温床となってしまったことも挙げている。SweetDreams氏は、Ford氏自身を非難するべきではなく、『Apex Legends』においてリアルタイム(あるいは事後)にチーターをBANする人員が十分に確保されていないことが問題であると提唱していた。 
 

 
一方、セキュリティの拡充については以前より図られてきていた。とくに日本国内の事情についていえば、今年4月、チーター対策の日本担当者の募集についてTwitterで告知された(関連記事)。「日本語が堪能なゲームセキュリティアナリスト」との条件で募集されており、条件としては、作品に対する深い理解と反チートの精神、そしてゲームセキュリティに対する熱意をもち合わせていることが望まれるとされた。今回の発表で明かされた日本担当のセキュリティ対策スタッフは、このときの募集で応募した人物であるかもしれない。 

なおFord氏はTwitterなどでユーザーと交流しているものの、現在のところ新たなチート対策スタッフ2名がSNSアカウントを公開しているわけではないようだ。現在は新スタッフ両名に、働きやすい状態を提供したいとFord氏は述べている。Twitterなど公の場に出ることは不安とプレッシャーを伴うため、今後パブリックな場に出るかどうかは2人の意思に任せたいと話している。なお今後のチーターの証拠映像送付先については、引き続きFord氏のもとへ寄せるように伝えられた。 
 

 
セキュリティスタッフ拡充により、さらなるチーター取り締まりの強化や、Ford氏の負担軽減に期待が寄せられる。とくに日本担当のスタッフが採用されたとのことで、国内プレイ環境の改善も望みたいところだ。