『Apex Legends』開発者、“2は絶対作らない”と明かす

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Apex Legends』では、『Apex Legends 2』のような後継作の開発は計画されていないという。開発チームは、現行のライブサービスを続けていく方針だそうだ。海外メディアGameSpotが伝えている。

『Apex Legends』はRespawn Entertainmentが手がけるオンラインFPS。2019年2月5日にリリースされた本作は、4周年を迎えたばかりだ。シーズン制の大型アップデートが実施されており、日本時間2月15日からはシーズン16が開幕する見込みだ。

今回海外メディアGameSpotのインタビューに対し、開発者が本作の今後の展望を明かしている。インタビューでは、本作のゲームディレクターSteven Ferreira氏が『Apex Legends 2』にあたるような続編の開発計画についてコメント。続編の開発は、開発チームの掲げる方針とは正反対の考え(anti-vision)だそうだ。

Ferreira氏は、開発チームの目標は「コンテンツを出すためにコンテンツを出すだけの状態」を避けることだと述べている。そのためにもFerreira氏は、刺激的なコンテンツを出しながらも、ゲームの全体像を見失わないようにする方針をもっているそうだ。ゲーム全体を刷新してライブサービスを停止し、続編を打ち出すつもりはないとのこと。また同氏は、そのような状態にゲームを追い込みたくはないと語っている。なお『Apex Legends』では、2019年の時点で続編を作らずシーズン制でのライブサービスを続ける構想があったという(VG247)。サービス開始時から主要スタッフの入れ替わりはあったものの、後継作に移行しないという方針は変わらないのだろう(関連記事)。


またGameSpotのインタビューにおいて、シニアデザインディレクターEvan Nikolich氏は、『Apex Legends』がもつ競技性に言及している。たとえば同氏はチェスをゲームとして不滅の存在であるとしており、その理由を競技性の高さにあると見ているそうだ。同氏は、『Apex Legends』はチェスには遠く及ばない存在であるとしながらも、本作の中核にも競争原理があるとコメント。中核となる部分に焦点を絞り、ゲームを魅力的に成長させることに全力を尽くす限り、『Apex Legends』は永遠に続くだろうとの見解を示した。

『Destiny』や『オーバーウォッチ』、『Call of Duty: Warzone』など、2として刷新されたライブサービスゲームは多い(その多くは前作と統合するといったアプローチをとっているが)。一方で『Apex Legends』はそうした方針をとらず、競技性を軸にしたアップデート姿勢で開発・運営が続いていくようだ。


なお2月15日より開幕するシーズン16は、史上初のレジェンドが追加されないシーズンになるという。新レジェンドが登場しない一方で、既存レジェンドのクラスシステムが再編されると明かされている(関連記事)。またアリーナモードは削除され、Mixtapeモードが登場。いくつかのモードがローテーションする気軽に遊べるモードになるという。

Ferreira氏は海外メディアDexertoのインタビューに対して、従来のクラスシステムはプレイヤーたちにとって重要度の低いシステムであったと述べている。またNikolich氏いわく、アリーナモードは、開発者の意図する(息抜きのようなゲームモードとしての)役割を担っていなかったとのこと。さらに同インタビューでは、本作には今年、競技シーンではなくゲーム自体に対する抜本的な変更が予定されていると伝えられている。今年の『Apex Legends』では、クラスシステムの再編やアリーナモードの削除だけでなく、さらなる刷新が計画されているのかもしれない。

『Apex Legends』シーズン16は日本時間2月15日より開幕する見込みだ。

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