『Apex Legends』ボセックボウさっそく弱体化へ。国内外で”壊れ武器”との評価受け、開発者が明言

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Apex Legends』の新武器について、さっそく弱体化の予定が明かされたようだ。5月10日からにわかに注目を集めているのが、新シーズンより実装された中距離武器「ボセックボウ」。チャージの段階により威力が上がり、最大まで溜めればスナイパーレベルの高火力を叩き出せる。静音性も高いため、ステルス性能にも優れる武器だ。しかし、あまりに有用性が高いことから一部のプレイヤーから批判の声も噴出。国内ストリーマーのツイートをきっかけに「#弓おもんな消せ」のハッシュタグが拡散され、さまざまなユーザーの恨みつらみを集める事態となった(関連記事)。 

こうしたボセックボウへの議論は、海外でも高まっていたようだ。海外掲示板Redditでは、「『Apex Legends』でもっともバランスのとれた武器だ」と皮肉った投稿や、「ケアパッケージ武器のトリプルテイクとボセックボウを取り替えるべきだ」とする意見が出現している。あるユーザーは、ボセックボウへのジレンマめいた思いを述懐。スナイパーやマークスマン武器、ウィングマンを使うのが馬鹿馬鹿しくなるほど高い性能を誇っており、被弾した際に相手の位置がわかりにくい点もフラストレーションが大きいと不満を述べる。一方、使う側としては「めちゃくちゃ楽しい」として、強力な武器への相反する思いを語っている。 
 

*「シーズン9を要約した動画」

 
こうした中、開発チームもボセックボウへのユーザー感情をいち早く察知したようだ。TwitterにてストリーマーのNiceWigg氏がボセックボウに対する不満を述べると、Respawn Entertainmentにて武器周りの調整を務めるゲームデザイナーDavid Bocek氏が反応。「もうすぐ弱体化されます」と明言している。 

開発者による迅速な反応は、最近の『Apex Legends』における新要素リリースの方針にのっとったものかもしれない。というのも、新レジェンドの実装に際し、同作はシーズン5のローバ・シーズン6のランパートをやや抑えめの性能で実装し、批判を浴びることに。シーズン7のホライゾン以降は、あえて最初から強力な性能で実装し、後から弱体化するという方針をとっている(ただし、シーズン8のヒューズは開発チームの予想に反し勝率ワーストを記録)。レジェンドと武器では多少の事情の違いはあるかもしれないが、実装直後はやや強力すぎるくらいに感じられるのは、もしかすると開発チームの想定の範囲内だったかもしれない。 
 

 
ちなみにボセックボウについては、強力さとは異なる問題点も指摘されている。シーズン0の第1週から『Apex Legends』をプレイしてきた古参プレイヤーが、新シーズンを迎え、はじめて本作をプレイできない事態に陥っていると報告。その原因はボセックボウ。同ユーザーは、自身が「sparkalaphobia」なる症状を患っていると説明。ボセックボウのエフェクトが、深刻な呼吸困難につながる身体症状を引き起こすとしている。これに対してはコミュニティ・コミュニケーションディレクターを務めるRyan K. Rigney氏が反応。指摘を深刻に受けとめ、チーム内に共有するとしている。ボセックボウについては性能だけでなく、ビジュアルエフェクトについても見直される可能性が高そうだ。 

新登場に際して、波乱とともに迎えられることとなったボセックボウ。具体的な弱体化実施の時期は不明ながら、プレイヤーが納得して運用できる性能に落ち着くことを望みたいところだ。 

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