人気ゲームシリーズの「知られざる作品」の情報が共有され海外フォーラムが賑わう。地域によってレア度変わる色とりどりのゲーム

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ビデオゲーム界では、ユーザーから人気を獲得したゲームは、どんどんグローバル展開されていく。しかし、すべての作品が全世界でリリースされるとは限らない。IP自体は有名でも一部地域にしかリリースされていない、そんな作品も存在するのだ。

海外フォーラムResetEraの「有名ゲームシリーズの知られざる作品」スレッドに、古今東西のゲームを紹介する投稿があつまっている。“知られざる”という理由もさまざまで、ひとつにはかつてのゲーム流通事情がある。記事執筆現在ではオンライン販売やローカライズ事業の発達などにより、有名シリーズの作品は各言語にグローバル展開されることが主流になっている。


しかしながら、かつては『ポケットモンスター』(以下、ポケモン)や『スーパーマリオ』(以下、マリオ)のような有名シリーズ作品であっても日本向け、もしくは海外向けにしか販売されず、一部の情報通をのぞいて販売対象外の国に居るゲーマーにとってはまさに知られざる作品となっていたものがある。

ほかにはスピンオフ作品や、めずらしいプラットフォームでリリースされたものなど、それぞれの理由でプレイヤーの記憶からうすれかけたゲームの情報が、ResetEraに共有されているのだ。同スレッド内では、かつて遊んだことをなつかしむ声や、知らなかった作品への驚きの声があがっている。そうした作品や反応をかいつまんでお届けしよう。

スレッド内でよく目につくのが、任天堂作品だ。歴史が長く、多くの人気シリーズのスピンオフを生み出してきた企業だ。たとえば『ポケモン』シリーズからは、日本、米国を含む各地域においてニンテンドーDSの発売初期にあわせてリリースされた、ピカチュウのレースゲーム『ポケモンダッシュ』があげられている。投稿者は「初期の数少ないニンテンドーDS作品の一つで、タッチパネルで何が出来るのかを開発者たちがみんな探ろうとしていた」と振り返っている。


それに反応して別の投稿者が、「誰もこのゲームが出たことすら知らない気がする」と異色のコラボ作品である『ポケモン+ノブナガの野望(英題: Pokémon Conquest)』を紹介。しかし作品ファンは「みんなこのゲームを知るべきだよ、ポケモンシリーズの中でも三本の指にはいる作品だ」と反応している。なお、同作は『信長の野望』という日本に馴染み深い作品の要素が取り入れられているものの、日・米・欧とグローバル展開されている。

また、『マリオ』シリーズについては「マリオにはふたつの編み物ゲームがある」という知識を披露する投稿者があらわれた。ファミリーコンピュータ ディスクシステムでリリースされた『アイアムアティーチャー マリオのセーター』と、ゲームボーイカラー用ソフト『ジャガーミシン刺しゅう専用ソフト「MARIO FAMILY」』だ。どちらもゲームと呼んでいいのかどうか微妙なところだが、『アイアムアティーチャー マリオのセーター』は内容としてはデザインツールに近く、「『どうぶつの森』のマイデザイン編集を想像してみて」と同投稿者は伝えている。


実は『ジャガーミシン刺しゅう専用ソフト「MARIO FAMILY」』は、ジャガーミシンの製品「ヌオット」に関連した作品のようで、ゲームボーイカラーにソフトをさしこみ、ゲームボーイとミシンを接続すると、ミシンが自動でマリオキャラクターたちを縫い上げてくれるという。いずれも日本限定と思われ、販売終了しているレアなソフトだ

ほかにも、「任天堂って一時期自社シリーズをピンボール化するのに夢中だったよね」と語りながら、ニンテンドーDSの『メトロイドプライム ピンボール』とゲームボーイアドバンスの『スーパーマリオボール』(どちらも日米双方で販売)をあげている投稿者も。『スーパーマリオボール』は別ユーザーから「GBAにしてはグラフィックがよすぎる」と評されている。

人気FPSのアーケード版も投稿されており、「わたしのお気に入りのアーケードゲーム、『Left 4 Dead』」というコメントとともに『LEFT 4 DEAD -生存者たち-』が紹介されている。これはValveの人気Co-opゾンビシューターをタイトーが日本のアーケード市場向けに刷新したもので、『Left 4 Dead 2』をベースにしながらも、スコアランキングや独自のゲーム内イベントなどを盛り込んでいる。

同投稿者は「ほかにも『Counter-Strike』と『ハーフライフ2』のアーケード版があるよ」と語りながら、『カウンターストライク ネオ』『ハーフライフ2 サバイバー』を紹介した。『LEFT 4 DEAD -生存者たち-』ふくめ、3作いずれも日本国外では正式稼働しなかった作品であり、海外ゲーマーにとっては意外な作品かもしれない。別の投稿者からは「米国内で唯一稼働している『ハーフライフ2 サバイバー』がシカゴにある」というトリビア的な情報もよせられていた。


日本でリリースされていないゲームも紹介されている。セガがドリームキャストで発売したアクションゲーム『ジェットセットラジオ』のゲームボーイアドバンス版などは据え置き機と携帯機の性能差をこえて、丁寧にかわいくデメイクされている。ノキアのゲーム機能つき電話端末「N-Gage」でリリースされた、人気RPGシリーズ『The Elder Scrolls』のスピンオフ『The Elder Scrolls Travels: Shadowkey』は、モバイル向けに最適化しながらも一人称視点アクションを実現しており驚かされる。


有名ゲームシリーズのモバイル版展開は多いようで、上記の『The Elder Scrolls Travels: Shadowkey』以外にも、iPhone/iPod touch/Android向けに日本語と英語でリリースされた『デビル メイ クライ 4 リフレイン』、米ベライゾンの携帯向けコンテンツ配信サービス「V-Cast」で配信されたモバイル版『キングダム ハーツ』、スマホ以前の携帯電話向けにリリースされた『アサシン クリード』『ゴッド・オブ・ウォー』など、モバイルゲーム黎明期に発表された作品群もユーザーたちによって多数紹介されている。


さらには『クラッシュ・バンディクー』の携帯ゲーム機版など、単体の小型液晶ゲーム機として発売された作品も紹介されている。これはTiger Electronicsというおもちゃ会社が手掛けた99Xという、日本向けにはリリースされていないシリーズの製品で、ほかにも『バイオハザード2』版が存在するようだ。なお余談ではあるが、Tiger Electronicsは99Xシリーズをリリースした1998年に電子ペットの先駆けとなるおもちゃ「ファービー」を米国内で発売し大ヒットさせている。

Image Credit: Crash Bandicoot Wiki/Danyq94


ほかにはセガの『ソニック』や『モンキーボール』がデザインされている携帯ゲーム機が「みんな覚えてるとは思うけど」というコメントともに投稿されている。これは2003年に米国のマクドナルドで、日本でのハッピーセットにあたる「Happy meal」に付属していたもの。別の投稿者からは「それ“音がきこえる画像”ミームにできるよ」と反応されているところからして、一定の年齢層にある米国のゲーマーたちにとっては、懐かしのアイテムなのかもしれない。

Image Credit: Sonic Retro/MathUser


ResetEraスレッドでは本記事で紹介した以外にも、日本版がリリースされていないゲーム機向けのソフトや、意外なスピンオフ作品などが紹介されているほか、かつてのゲーム文化を振り返りなつかしむ声などもよせられている。みんなが知っているかどうか確かめたくなるような、そんな作品に心当たりのある方は、画像だけでも投稿してみてはどうだろうか。

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