クトゥルフ神話ホラーADV『THE SHORE』Steamにて配信開始、アプデにて日本語へ対応予定。船の墓場に眠る宇宙的恐怖

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ギリシャの個人開発者Ares Dragonis氏は2月20日、『THE SHORE』をSteamにて配信開始した。価格は2570円。現時点では日本語には非対応。itch.ioでは、本作のデモ版が公開されている。


『THE SHORE』は、H.P.ラヴクラフトの作品をベースに描かれるサバイバルホラーADVである。主人公は、アンドリューという漁師だ。彼には幼い娘がおり、漁に出ている間は妻が娘の面倒を見ていた。しかし、1900年代初頭のある年に妻が亡くなってしまう。それからしばらくの間、アンドリューはエリーの面倒を見ながら妻の死を偲んでいたが、やがて漁期が訪れる。漁に出ないわけにはいかないものの、エリーを任せられる相手はもういない。アンドリューは、それが不吉の予兆だと知りながらも、幼いエリーを連れて大海原へ出ることにした。

ある静かな日、漁師たちとエリーを乗せた船の前へ大きな嵐が発生。渦巻く水面、水中に蠢く巨大な何か。漁師の1人が水中の影を確認しようと身を乗り出した時、大きな人影が船底へとぶつかり、アンドリューは気づけば無人島へと流れ着いていた。そこは多数の残骸が座礁する、船の墓場。周囲にエリーの姿は見当たらず、不吉な痕跡ばかりが残されている。アンドリューは、娘のために暗澹とした島を探索し、宇宙的恐怖の世界へと足を踏み入れる。


薄暗い島には、謎の黒い球体や囁くモノリス、白骨死体など色濃く危険な気配が漂っている。アンドリューは、島内の探索を進めていくが、訪れた先々で正気を疑うような出来事に遭遇し、少しずつ常識の外へと誘われていく。狂気の果て、彼は何を目にするのだろうか。

また島の各地には、異形の像や異教の祭壇といった不気味なオブジェが設置されている。これらの一部には仕掛けがあり、島を歩いて回ったり、何らかの物品を手に入れたりすると、序盤はストーリーが進行していく。さらに誰かの手記などには、かつてこの島へ流れ着ついた何者かの痕跡が残されており、彼らの辿った狂気的な死の一端も描かれる。

リリーストレイラーにも多数映されているとおり、この島には多数の神話生物たちが潜む。アンドリューは、娘のために奔走するうちに彼らと遭遇。水底から浮かぶ触手、動く巨大なモノリス、不定形の異形、旧支配者など神格も登場。クトゥルフ神話の恐ろしき異形たちも絡み、ストーリーが描かれていく。また彼らがゲーム内へ直接登場すること自体も、本作の魅力と言えるだろう。


本作を開発しているのは、プロの3Dキャラクターアーティストとして活動するAres Dragonis氏。開発体制としては、同氏がクリエイティブディレクター/ライター/レベルデザイン/3Dアーティストを兼任。プログラマーのAdonis Brostenau氏、サウンドトラックコンポーザーのThanos Zampoukas氏、アンドリューの声などの担当としてBrandon Fague氏も参加している。

クラウドファンディングキャンペーン開始時の該当ページによると、同氏はフリーランスとしての仕事がきっかけでラヴクラフトの世界を知り、惚れ込んだという。本作には、同氏によるオリジナルの神話生物も登場しているが、他の神話生物たち同様おぞましく、気味の悪い姿は世界によく馴染んでいる。本作全体も雰囲気のあるグラフィックで描かれており、クトゥルフ神話に対する熱意が伝わってくるようだった。


『THE SHORE』は、Steamにて2570円で発売中。現時点では、日本語には対応していない。弊誌が開発元に問い合わせたところ、アップデートで日本語へ対応予定とのこと。時期こそは不明なものの、最初の多言語対応アップデートで実装されるそうなので、楽しみにしておこう。

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