救急医療ゲーム『Ambulance Simulator』Steam向けに配信へ。負傷者の優先順位を判断し、救える限りの命を救え

 

パブリッシャーPlayWayは10月5日、救急医療シミュレーション『Ambulance Simulator』の新トレイラーを公開した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、リリース時期は未定。

本作は、レスキューチームとして負傷者を救助するシミュレーションゲームだ。プレイヤーは救急医療士としてさまざまなレベルの現場に駆けつけ、命を救う現場に携わることになる。通報を受けた場所に急行するときからゲームは始まっており、道を通行する一般の歩行者や車両に注意しながらいち早く向かわなくてはならない。

緊急の現場では「トリアージシステム」と呼ばれる優先順位付けが重要となる。可能な限り多くの人命を助けるためには、平等に治療をおこなうだけでは不十分だ。負傷者のダメージを「最小限/負傷-中程度/即時-重度/推定死亡者」にカテゴライズすることで、誰をもっとも先に助けるべきか判断しなくてはならない。けがが重いほど早く治療を施さなくてはならないが、ときには息があっても助かる見込みのない相手に出会うこともある。一刻を争う現場で即座に判断を下す冷静さが必要なのだ。


救護対象者のダメージの深刻度は色によって識別され、「赤色」状態の負傷者を前にしたときはとりわけ注意を払わなくてはならない。ひどい傷を負った人間はしばしば、心肺蘇生法を施さないと意識が戻らないことがある。比較的安全な「黄色」状態だったとしても、適切な処置をおこなわなければ徐々にコンディションは悪化していってしまう。迅速に救護作業をおこなうマルチタスク能力も問われるだろう。

本作はもともと『Rescue Medic』の名前で2018年に発表され、2019年第三四半期のリリースが予定されていた。しかし予定時期を過ぎても発売が見送られており、開発元がLive Motion GamesからImage Powerに引き渡されたかたちとなったようだ。Image Powerの過去作品には、古いヨットを修理して大海原に出る『Yacht Mechanic Symulator』やゴツいクルマで悪路を飛ばす『Offroad Mechanic Simulator』など堅実なシミュレーションゲームが数多くを並行して開発中。開発を引き継いだ『Ambulance Simulator』もリアリスティックなシミュレーターとして仕上げてほしいところだ。

*『Rescue Medic』時代のトレイラー。

『Ambulance Simulator』はPC(Steam)向けに配信予定。リリース時期は今のところ未定だ。