デベロッパーのGIANTS Softwareは11月8日、『Farming Simulator Kids』を発表した。対応プラットフォームは、Nintendo Switchおよびモバイル。2024年春に発売予定だ。
『Farming Simulator Kids』は農作業シミュレーションゲームだ。本作は、GIANTS Softwareの手がける本格農作業シム『Farming Simulator』シリーズの派生作品となる。とにかく緻密かつリアルに再現された農作業を体験できる同シリーズとは異なり、本作では子供向けのかわいいデザインが施され、気軽に農業を楽しむことができる作品となるようだ。
本作では、農場で作物を育てて収穫を目指していく。農作業は、有名なブランドJohn Deereの農業機械を使用しておこなうことになる。耕運機やトラクターなどが存在しており、かわいいデザインながらも本格的な手順が求められる様子だ。また農場では動物を飼育することが可能。牛やニワトリ、ガチョウなどさまざまな種類が存在し、愛らしい動物たちの世話を楽しめるようだ。
農場だけでなく、本作では市場や納屋など探検できるほかの場所も用意されている。市場では、プレイヤーが生産した農作物を用いて取引することが可能。取引では飾り付け用と思われる多様なアイテムを入手することができるようだ。またガーデニングやサンドイッチ作りなど、豊富なミニゲームも用意されているという。楽しい農業ライフが体験できる作品となりそうだ。
本作公式サイトでは、今回の発表に際して制作陣からのコメントが語られている。コメントによると本作では子供たちに遊び感覚で農業を紹介し、興味を喚起させる狙いがあるようだ。このため本作はかわいいゲームデザインながらも、本格的な農業機械が用意されているのだろう。
なお本作開発元のGIANTS Softwareは、2019年に『Farming Simulator』シリーズのプロリーグ「Farming Simulator League」を発足。以来eスポーツ向けにも開発がおこなわれ、今年6月にはプロリーグの競技をプレイできるアップデートが『Farming Simulator 22』で配信された(関連記事)。このようにゲーム本編の開発以外でも、本作開発元は『Farming Simulator』シリーズの発展を目指してきた。これらの活動の背景には農業をより身近にする狙いがあるのだろう。そして本作『Farming Simulator Kids』では、子供向けという新たなかたちで農業シム、ひいては農業そのものの普及がおこなわれるわけだ。
『Farming Simulator Kids』は、Nintendo Switchおよびモバイル向けに2024年春に発売予定だ。