ゲームスタジオのGIANTS Softwareは6月6日、『Farming Simulator 22』の最新アップデートとなる1.10パッチを配信した。本アップデートでは、対戦モード「Arena Mode」と「Bale Stacking Mode」が新たに遊べるようになった。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S。
『Farming Simulator 22』は、農作業を体験するシミュレーターだ。プレイヤーは農業従事者として、農場を建設し、農作業に勤しむ。畑を耕し、種を撒き、水をやり、農作物を収穫するのだ。農作業を楽にするための農業機械も登場。Case IH、CLAAS、Fendt、John Deere、Masse Ferguson、New Holland、Valtraなどのブランドから400台以上の車両やツールが使用できる。また、本作はクロスプラットフォームマルチプレイを含めたオンラインマルチプレイに対応。友人たちとも農作業を楽しむことができるのだ。
今回配信されたアップデートでは、「Arena Mode」と「Bale Stacking Mode」が本作に追加された。どちらも農作業スキルを競うゲーム内容となっている。本作メインメニューの「esports」よりプレイすることが可能だ。また、本アップデートでは新たな車両や道具の追加、ゲーム内容の微調整がおこなわれた。
Arena Modeでは最大3人ずつの2チームが農作業をおこない、ハイスコアを競う。小麦を収穫して俵を形成し、納屋に届ける一連の作業を完了することで、得点を獲得することができる。トラクターやコンバインなど、役割の異なる農作業機械で協力して、効率的な収穫をおこなう種目だ。また同モードでは試合前に「Pick and Ban(バン&ピック)」システムが存在。お互いにこの試合で禁止にする車両と、使用する車両を選んでいく。またこの段階で、チームやプレイヤーのパークを選択することも可能。収穫ベルトの速度を上げる能力を付けるなど、専門性の高い車両にすることができるのだ。プレイする度に複雑な戦略が要求される競技性の高いモードと言えるだろう。
一方Bale Stacking Modeでは、最大6人のプレイヤーで個人の農作業スキルを競い合う。個人のフィールドに設置された俵をトラクターで運び、トレーラーの上にすべて載せるまでの時間を競う。できるだけ早く、しかし俵を崩さずに積み上げることが要求される種目だ。
本作開発元のGIANTS Softwareは、2019年に『Farming Simulator』シリーズのプロリーグ「Farming Simulator League」を発足。以来、『Farming Simulator』はeスポーツ向けにも開発がおこなわれてきた。今回追加された二つの対戦モードは、実際の競技シーンで使用されているゲーム形式が導入されている。本作の競技シーンをさらに盛り上げる狙いなのだろう。
ちなみにFarming Simulator Leagueは、第5シーズンの最初のトーナメントが2023年の7月1日・2日に開催される。同リーグではトーナメントが数十回実施。各トーナメントの勝者には賞金およびシーズンポイントが与えられ、シーズンの最後では、もっとも成績の良いチームがチャンピオンの座を巡って争い、勝者が賞金を獲得。今回の第5シーズンでは、全部で20万ユーロ(現在のレートで約3000万円)の賞金プールが用意されている。試合形式はArena Modeで開催されるとのこと。同リーグへの参加応募は、本作公式サイトより受付中だ。
『Farming Simulator 22』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに発売中。