工場自動化シム『Factorio』正式リリース。早期アクセス開始から4年半、早くも次回アップデートを予告

 

デベロッパーのWube Softwareは8月14日、工場自動化シミュレーションゲーム『Factorio』を正式リリースした。Steamでの価格は3000円で、日本語表示に対応する。


『Factorio』は、とある惑星を舞台にするシミュレーションゲーム。木を伐採したり鉱石を採掘し、そうした資源を集めて技術開発をおこない、資源の掘削から運搬、精製、製品生産などをおこなう機械やロボットなどを開発。それらを組み合わせてあらゆる作業の自動化を進め、巨大な産業プラントへと発展させていく、膨大なコンテンツと自由度の高さが特徴の作品だ。

今回の正式リリースにあたっては、まず多用途ビークルである「Spidertron」が追加。クモのような見た目をしており、ロケットランチャーを装備している。プレイヤー自ら操縦することが可能だが、同時に追加された「Spidertron remote」を使えば、遠隔操縦することもできる。また、いちから開発をおこないロケットを打ち上げるフリープレイに「Crash site」も追加された。もともと本作には、惑星に不時着した技術者が、工場建設を経てロケットを飛ばして宇宙に帰るという物語が設定されており、その最初の地である墜落現場が用意された形だ。このほか、新たなビジュアルエフェクトやサウンド、MODなども追加されている。


本作は、2013年に実施したクラウドファンディングでの成功を受けて開発され、2016年2月にSteamなどで早期アクセスを開始。Steamでのユーザーレビューでは98%が好評とする「圧倒的に好評」を獲得し、非常に高い評価を得てきた。開発元Wube Softwareによると、プレイヤーからはこれまでに1万8855件のバグ報告が寄せられ、5603種類のMODが制作されているそうで、そうしたサポートに感謝の言葉を述べている。

開発開始から数えて8年半、早期アクセス開始から4年半を経てようやく正式リリースを迎えた本作であるが、同スタジオは早くもバージョン1.1の計画を立てているところだそうだ。というのも、正式リリースに向けては重要なバグを優先して修正したため、まだ150種類ほどバグが残っているという。そのほかにも解決すべき要素が80種類程度あり、これらに対応するとしている。そのため、バージョン1.1では大きなコンテンツ追加はないとのこと。

2019年11月に正式リリース時期を決めた際に開発元Wube Softwareは、「完成したと思ったときに完成」というスタンスを続けていては、永遠に開発を続けてしまうとコメントしていた(関連記事)。その後『サイバーパンク2077』と発売時期が重なったことでリリース日を前倒しする事態にも見舞われ(のちに同作は延期)、今回ついに正式リリースを迎えたが、まだまだ開発の手を休めることはないようだ。

『Factorio』は、Steam/GOGおよび公式サイトにて販売中。今回のアップデートの詳細は、公式フォーラムのパッチノートを確認してほしい。