カプコンが4月3日、PS4/Xbox One/Steam向けに発売した『バイオハザード RE:3』。Steam版では、主人公のジルを謎めいた女性エイダや『NieR:Automata』の2Bに置き換えるもの、首から上をしずえにするものなど、体験版公開時からユニークなModが公開されていた。そして製品版が発売された現在、一人のユーザーの手腕によって、登場人物の顔がぐにゃぐにゃになるModが自作されているようだ。
制作者はYouTuberであるDPO23氏。製品版に自作Modを適用した動画「Resident Evil 3 but 500% facial animations」を自身のチャンネルで公開している。その内容は、登場人物の顔アニメーションの動きを5倍にするというもの。動画を再生してみると、本作で渋みの増したカルロスが芸人顔負けのオーバーリアクションをとっている。目は見開き、眉が飛び上がり、口が異様に大きく開かれているのだ。頬も膨張、というより顔全体が膨張している。顔をしかめるシーンでは下唇が飛び出していてちょっと可愛い。そして、作中で見せる素敵なスマイルは心なしか憎たらしくも映る。
カルロスだけではなく、ニコライやジルも動画に登場。ニコライは白目を剥き、口を裂きながらカルロスたちと会話をしている。どうやらラクーンシティは化け物に溢れているようだ。どちらが化け物なのだろうか。そして、ジルが落下を防ごうと両手でしがみつくシーンでは、何者かがその手を踏みつけているようだ。いつもの5倍増しで辛そうである。
動画の後半には、ミハイルとタイレルのボディアニメーションを5倍にするという試みも収録。緊迫した様子で状況説明がされるなか、ミハイルが体をくねらせ、タイレルが空中を飛びながら、電車をすり抜けてどこかへ消えていくシュールなミステリー映像を見ることができる。
今回DPO23氏が手がけた顔アニメーションModはシリーズ化されており、前作の『バイオハザード RE:2』でも制作されている。こちらのModを適用した動画は複数公開されており、主人公のレオンと傷ついたラクーン市警のマービンが登場するシリアスなカットシーンを収めた動画では、目を異様に泳がせるレオンや歯茎が見えるほどに口を開くマービンのおかげで会話が頭に入ってこない。
DPO23氏が公開しているのは『バイオハザード』シリーズに留まらず、『Heavy Rain』や『Beyond Two Souls』もターゲットにしている。こうした顔アニメーションModを適用するシリーズ動画は、海外ユーザーを中心に好評を博している。中でも『バイオハザード RE:2』の動画は注目を集め、600万再生に迫る動画もあり、続編を期待するコメントが多く寄せられていたようだ。そういった期待に応える意味でも、今回のModが制作されたのだろう。
本作のものを含め、シリーズ動画に興味のある方は、一度DPO23氏のYouTubeチャンネルを覗いてみてほしい。ただし、動画内に本編のネタバレが含まれている点は留意してもらいたい。