Steam版『ソフィーのアトリエ』が突如日本語字幕に対応。Steamでリリース中のアトリエ作品全てが、公式な日本語で遊べるように

コーエーテクモゲームスは3月6日、Steam版『ソフィーのアトリエ ~不思議な本の錬金術士~』をアップデートし、日本語に完全対応した。Steamでリリース中のアトリエ作品全てが、公式な日本語で遊べるようになった。

コーエーテクモゲームスは3月6日、Steam版『ソフィーのアトリエ ~不思議な本の錬金術士~』をアップデートし、日本語に完全対応した。記事執筆時点で詳細な発表は行われていないものの、Steamストアページのインターフェイス/字幕に日本語のチェックが追加されており、ライブラリ内の表記も日本語化。起動前の設定画面から日本語を選択すると、今まで英語だった字幕が日本語になり、隅々まで日本語で遊べるようになっている。

『ソフィーのアトリエ ~不思議な本の錬金術士~』は、コーエーテクモゲームスのブランド「ガスト」が開発し、2015年にPlayStation 3/PlayStation 4/PlayStation Vita向けとして発売された作品。2019年に発売されたアトリエシリーズ最新作『ライザのアトリエ 〜常闇の女王と秘密の隠れ家〜』の前シリーズ「不思議3部作」の1作目としてリリースされた錬金術RPGだ。

主人公のソフィー・ノイエンミュラーは、亡くなった祖母から錬金術を教わった駆け出しの錬金術士。錬金術士といってもまだまだ実力は発展途上で、調合窯を爆発させることもよくある失敗続きの日々を送っていた。しかし、ある日アトリエ内で不思議な錬金術の本を発見。ソフィーがレシピを書き込んだところ、本はひとりでに喋りだし、プラフタと名乗る。不思議な本・プラフタは大部分の記憶を失っており、プラフタに錬金術を教わりつつ、記憶を取り戻す2人の物語が始まる。

アトリエシリーズらしく、フィールドで素材を採取し、レシピを元にアイテムを錬成する錬金術のシステムを搭載。作成した爆弾を使って敵を倒したり、アイテムを量産する能力を持つキャラクターも登場している。

Steam版『ソフィーのアトリエ ~不思議な本の錬金術士~』は、2017年2月に日本語音声と、英語字幕に対応して配信開始。約1か月後にSteam版がリリースされた「不思議3部作」の2作目『フィリスのアトリエ ~不思議な旅の錬金術士~』が、発売直後にアップデートで日本語対応を果たし、さらに後のガスト作品が最初から日本語に対応した形でリリースされてきたのに対して、本作は約3年間日本語に対応していなかった。

後にリリースされたアトリエ作品と異なり、『ソフィーのアトリエ ~不思議な本の錬金術士~』は約3000円と安い。PCでプレイできることや、その価格からアトリエシリーズの入り口として、日本語に対応していないにも関わらず国内のSteamユーザーも購入。日本語でプレイするため、有志により日本語化Modも開発され、言語とのちょっとした戦いが繰り広げられてきた。

『ソフィーのアトリエ ~不思議な本の錬金術士~』が3年越しに日本語への対応を果たしたことで、Steamでリリースされているアトリエ作品は全て日本語でプレイ可能になった。また、『ソフィーのアトリエ ~不思議な本の錬金術士~』と同日にリリースされたガスト作品『よるのないくに』も同様に日本語へ対応。こちらも設定に日本語が追加されており、日本語字幕でのプレイが可能になっている。

現在Steamでは、コーエーテクモゲームスのタイトルを対象にしたセールが実施中。アトリエシリーズの作品も対象になっており、最新作『ライザのアトリエ 〜常闇の女王と秘密の隠れ家〜』が30%オフで6006円、Steamでは2020年1月にリリースされた黄昏シリーズのDX版が単品15%オフで4488円、バンドル版「アトリエ ~黄昏の錬金術士 トリロジー~ DX」が36%オフで10098円、日本語へ対応した『ソフィーのアトリエ ~不思議な本の錬金術士~』が35%オフで1973円だ。日本語化をきっかけに、アトリエシリーズに触れてみるのも良いかもしれない。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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