Microidsが日本オフィスを設立し、国内展開を加速へ。『XIIIサーティーン〜大統領を殺した男〜』リメイク版のパブリッシャー


フランスに拠点を置くパブリッシャーMicroidsは10月21日、同社の成長戦略と国際展開を加速させるとし、その一環として日本にオフィスを開設したと発表した。本社の協力も得ながら、Microidsタイトルの日本市場での流通をおこなうことと、日本ならではのゲームを取り扱うための契約獲得が主な事業になるとのこと。日本オフィスの代表には、在住30年というMartial Meyssignac氏が就任する。コンサルティング会社の代表取締役を務めている方のようだ(LinkedIn)。

『Syberia 3』

Microidsのタイトルというと、アドベンチャーゲーム『Syberia』シリーズがよく知られている。そのほか、『Test Drive Unlimited』の開発元Eden Gamesが手がけるレースゲーム『Gear.Club Unlimited(ギア・クラブアンリミテッド)』シリーズや、『JuJu伝説』のリメイク版である『TOKI』を含む幅広いタイトルを扱っている。

現在は、グラフィックノベルを原作とする『XIIIサーティーン〜大統領を殺した男〜』のリメイク版や、黒猫探偵「ブラックサッド」のゲーム版『Blacksad: Under the Skin』などを開発中。これまでのMicroidsタイトルは日本語対応されることはあまりなく、一部のタイトルが国内パブリッシャーから発売されるという状況だったが、日本オフィスの設立によって国内リリースが増えていきそうだ。

Microidsのシニア・バイスプレジデントYves Bléhaut氏は、日本オフィスの役割については先述したこと以外に、Microidsの日本での知名度を高めることもあると述べる。そのため、ゲームに情熱を持っていることに加え、日本の文化に通じている人材をチームに揃えたとのことだ。また、2017年にNintendo Swithc向けに国内発売した『ギア・クラブアンリミテッド』は、その年日本でもっとも売れたレースゲームだったことを挙げ、こうした成功を重ね、日本での活動を拡大させていきたいとしている。

なお、今回の成長戦略発表の中では、インディーデベロッパーに、パブリッシングやマーケティング、コミュニケーション、営業のノウハウを提供する「Microids Indie」の設立も明かされた。Microidsが持つ世界中の流通網の活用も挙げられており、ここには日本も含まれている。日本オフィスの設立により、Microidsタイトルだけでなく、まだ見ぬインディーゲームが日本でリリースされることになるかもしれない。


国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。