ゲームのデータを改造し販売していたとして、新潟県の男性が逮捕。最近では『モンハン4G』『ポケモン』などで約1500万円以上を得る

 

新潟県警は2019年3月に、ゲームソフトのデータを不正に改造し、改造したデータの含まれるソフトを販売したとして、新潟県三条市に住む39歳男性を逮捕した。逮捕は不正競争防止法によるもの。男性は容疑を認め、略式命令により罰金30万円が課されている。読売新聞産経新聞共同通信などが報じている。

男性の逮捕のきっかけとなったのは1月。2本のゲームデータを書き換えてインターネット上で約1万2000円で販売したことだ。データを誰かの代わりに改造を施して提供する行為は、不正競争防止法により禁止されている。これを理由に3月に逮捕され、男性が容疑を認めたことから罰金30万円が課された。

改造し販売されていたと見られているゲームソフトは、ニンテンドー3DS向けソフト『ポケットモンスターウルトラサン』と、同じくニンテンドー3DS向けの『モンスターハンター4G』。改造には、東京都内のゲーム周辺機器メーカーが販売していた専用の機器を使用し、キャラクターのデータを改変。中古で仕入れてきたソフトに改造を施し、金銭目的での販売が行われていた。男性による改造版の販売は10年以上に渡っており、売上は約1500万円以上あるという。「金が稼げるのでやめられなかった」と容疑を認めているとのこと。また、各地で通信型ゲームの利用者による改造ソフトの利用が相次いでいたことから、改造機器を販売していた都内のメーカーにも、神奈川県警などと共に6月7日に捜索が行われている。

今回の逮捕の根拠となっている不正競争防止法は、不正競争の防止を目的に設けられた法律だ。2018年11月に、データの利活用を促進するための環境を整備する目的で、データを不正取得する行為や、技術的制限手段を回避するサービスの提供などが、新たに不正競争行為に位置づけられている。データ改造の提供による摘発は、今回のケースが法改正後初となる。