Focus Home Interactiveが提携開発元との新作プランを公開。農業シムや『コール・オブ・クトゥルフ』Switch移植含め多角的計画明かす

パブリッシャーのFocus Home Interactiveは4月11日、提携するデベロッパー各社との新たなパートナーシップについて一挙に発表した。同社はこの2日間、フランス・パリにてプレスイベント「What’s Next 2019」を開催しており、今回の発表はこれに合わせておこなわれた。

Focus Home Interactiveはまず、DONTNOD Entertainmentとのパートナー契約を更新したと発表。同スタジオは『ライフ イズ ストレンジ』を手がけたことで知られ、Focus Home Interactiveとの提携においては、1918年のロンドンを舞台に、医者であり吸血鬼でもある男を主人公とするアクションRPG『Vampyr』を2018年6月に発売。今回、同作の売り上げが100万本を突破したことも発表された。そして今後手がける新作は、両社の歴史においてもっとも野心的な作品のひとつになるとし、コンセプトアートが披露されている(上の画像左端)。「Return. Expiate. Uncover.」といった言葉もあり、罪滅ぼしの旅にて知られざる秘密が明らかになるといったテーマのようだ。

ペストが蔓延する14世紀のフランスを生きる姉弟を描くアクション・アドベンチャーゲーム『A Plague Tale: Innocence』のリリースを今年5月に控えたAsobo Studioや、タワーディフェンスゲーム『Space Run』シリーズやファンタジーアクションゲーム『Masters of Anima』を手がけたPasstech Gamesとの契約も更新。それぞれ新作開発がおこなわれる。

新作ゾンビTPS『World War Z』の発売を来週に控え、また悪路ドライブゲーム『MudRunner』にて成功を収めたSaber Interactiveとも提携を継続。Saber Interactiveについては2本の新作開発が決定しており、そのうちの1本は、「Warhammer」シリーズなどで知られるGames Workshopからライセンスを受けて制作する作品になるという。もう1本については今回触れられていないが、すでに『MudRunner 2』が発表済みである。

Focus Home Interactiveは、外骨格SFアクションRPG『The Surge』を手がけ、現在続編である『The Surge 2』を開発中のDeck13との契約更新も発表。同作のさらに次の作品は、同スタジオの経験や強みを活かした、また新たなIPをもとにする作品になるとのこと。こちらもコンセプトアート(上の画像左端)が公開されており、なにか力を合わせて強大なモンスターに立ち向かう作品になることがうかがえる。

Games Workshopの「Warhammer 40,000」の世界観をもとにしたFPS『Space Hulk: Deathwing』を開発したStreum On Studioともパートナー関係を継続し、Games Workshopのもっとも有名なIPのひとつをベースにした、さらなるシューター作品を開発すると発表された。

また、H.P.ラヴクラフトの「クトゥルフ神話」をもとにしたChaosium社のテーブルトークRPG「Call of Cthulhu」の、今後10年にわたる独占ゲーム化権を獲得したことも今回発表。Focus Home Interactiveは、サスペンスアドベンチャーゲーム『Call of Cthulhu(コール・オブ・クトゥルフ)』を昨年発売(国内では今年3月にPS4版が発売)しており、さらなる新作への意欲を見せている。なお、同作はCyanide Studioが開発を担当したが、その開発中にBigben Interactiveの傘下に入ったため、新作では別のデベロッパーが手がけることになるかもしれない。

ここまでは既存のパートナースタジオとの契約更新およびその新作開発の話題が中心だったが、新たなスタジオとの提携も今回発表されている。まずはSumo Digital。セガの『チームソニックレーシング』や、マイクロソフトの『Forza』シリーズなどレースゲームの開発に定評があるスタジオだが、世界各地にスタジオを構え、独自IPである『スネークパス』など幅広い作品を手掛ける。Focus Home Interactiveと開発する新作は、『EVE: Valkyrie』の開発元CCP Studioを前身とするSumo Newcastleが担当。暗くバイオレントな世界観を持つ協力マルチプレイ作品になるという。

エストニアのインディースタジオLimestone Gamesと、フランスのインディースタジオLightbulb Crewとの提携も発表された。Limestone Gamesは、アニメ風のビジュアルが特徴のアクションRPG『Aeon Must Die!』を開発中で、Lightbulb Crewはホラー要素のあるモノトーン調のターン制戦略ゲーム『Othercide』を開発している。今回公開された両者のアートワークから、Focus Home Interactiveがそれぞれの作品の販売元を務めることになるようだ。

Relic EntertainmentやBlackbird Interactiveの元スタッフが設立したGasket Gamesとも新たに提携し、新作の開発に臨む。同スタジオはストラテジーゲームの開発に長けており、新作はGames Workshopからライセンスを受けたIPをもとにした作品になるとのことだ。

最後に、Nintendo SwitchおよびiOS/Android向けの移植タイトルも発表された。まずNintendo Switch向けには、これまでに言及した『Vampyr』と『Call of Cthulhu』、そして農業シミュレーションゲーム『Farming Simulator』の新作の発売が発表。『Farming Simulator』は、シリーズを手掛けてきたGIANTS Softwareが自ら移植をおこなう。一方の『Vampyr』と『Call of Cthulhu』に関しては、『MudRunner』などの開発元であるSaber Interactiveが移植を担当する。いずれのタイトルも2019年内に発売予定だ。

その『MudRunner』については、iOS/Android版のリリースが決定した。このシリーズでは続編『MudRunner 2』の発売が今年度に予定されているが、公開された上の画像からは前作をベースにした移植になることがうかがえる。『MudRunner』のiOS/Android版は近い将来に配信予定とのこと。

Focus Home Interactiveのタイトルの日本でのリリースについては、特にコンソール版は国内パブリッシャーから日本語版が発売されることが多い。今回発表されたタイトルについても、国内での正式発表を待つことになりそうだ。

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