EVO 2004にて梅原大吾選手が成し遂げた「背水の逆転劇」。試合のすべてを収めた別アングル映像が15年の時を経て発掘される

世界最大級の格闘ゲームイベント「Evolution Championship Series(EVO)」の運営にて、グローバル事業開発ディレクターを務めるマークマンことMark Julio氏は4月11日、2000年代初期の格闘ゲームイベントにて撮影された大量の映像資料を発見したとし、その中にあった“対戦ゲームの歴史における伝説的な瞬間”を別のアングルから収めた映像を公開した。

この映像は、2004年に開催されたEVOの『ストリートファイターIII 3rd STRIKE』の準決勝にて、日本の梅原大吾選手(ケン)とアメリカのJustin Wong選手(春麗)が対戦した際の模様だ。試合ではお互いが1ラウンドずつ分け合い、最終ラウンドに突入。守備的な戦術を取るWong選手に対し、梅原選手が劣勢に展開し、やがて体力バーの残りがほんのわずかという状況にまで追い込まれる。

そして試合が残り26秒になった時、Wong選手はスーパーアーツの鳳翼扇を発動。梅原選手は、それを1度ガードしただけで体力が削られ敗北となってしまう絶体絶命のピンチだったが、15回の連続攻撃をすべて的確にブロッキングするという離れ業をやってのけ、隙の生まれた春麗に一気に反撃して見事勝利を収めた。

この試合の模様は、これまで公式のハイライト映像がYouTube上に投稿されており(以下の映像)、最後の逆転劇は海外ではその映像のタイトルに付けられた「Evo Moment #37」や「Daigo Parry」と呼ばれ、日本では「背水の逆転劇」と名付けられており、マークマン氏が言うように伝説的な瞬間として格闘ゲームファンの間で語り継がれている。その現場を別のアングルから、しかも試合の最初からすべてのラウンドを余すことなく収録していた映像を、今回マークマン氏が発見し公開したわけだ。

マークマン氏によると、EVO 2004の会場では『鉄拳5』のロケーションテストがおこなわれており、同氏が設立した『鉄拳』シリーズのコミュニティサイトSDTEKKENは、その取材とEVOへの参加のために訪れていたという。そして、大会の模様をさまざま撮影していたそうで、その中にこの「背水の逆転劇」が起きた試合についても収められていたとのこと。

実況の声がメインに収録された公式映像とは異なり、試合の展開ごとにそれについて語る周囲の観客の声までよく聴こえ、最後の逆転劇を目の当たりにしての狂乱を含め、より臨場感の感じられる映像となっている。15年の時を経て発掘されたこの映像もまた、格闘ゲームシーンにおける貴重な資料のひとつとなるだろう。

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